モテたい男子こそBLを読め! BL好きから知る女の子のHな本音とは?

アニメ

更新日:2014/4/11


モテたい男子こそBLを読め!○○攻めされると萌えちゃう…。BL好きから知る女の子のHな本音とは?

 男には摩訶不思議な世界、BL。そのすべてを語り尽くす対談。後半では、腐女子の果てしないHな妄想について語ってくれた。

前回までのあらすじ>
 BLに詳しい黒椿凜さんと璃波さんのやりとり。BLの魅力とは、障壁が多く、恋愛のプロセスをじっくり堪能できるところだという。それは女にとって理想とする大恋愛の姿。だが同時に不可欠なのは、“絡み”シーンとも。絡みがないならBLとは言えないらしい。なぜなら男×男の絡みの方が、安心して読めるからだという……。

 では、女性にとって理想的な絡みとは、どんなものなのか? 続きをご覧あれ。

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■男子をみるだけで妄想が止まらない!

——お二人にとって、好みの絡みシチュエーションってありますか?

黒椿:喫煙所ですね。たとえば、サラリーマン同士のカップルがいるとして、仲がいいため同僚に冷やかされるんですよ。「おまえらホモだろ?」とかって。
でも“受け”(BLにおける女役)のキャラが、「そんなことないよ!」とあまりにもムキになって否定するので、そんな姿を見た“攻め”(男役)キャラが逆ギレして立ち上がるんです。それで、攻めが受けのネクタイを持って、その場でキスしちゃう!……とかですかね。

——そこまで具体的にイメージできちゃうんですか? 会社の同僚にゲイのカップルとか実際にいたら、驚いて言葉もでないですけどね。

黒椿:いやいや、あくまで理想ですから。

璃波:私は学園ものが好きなので、屋上ですね。屋上で男同士がイチャイチャしているのだけど、そこへ足音が聞こえてくる。それを察した受けキャラは、やめようとするのだけど、Sっ気のある攻めキャラが「別にいいじゃん」とかいって、攻め続ける……。こんなこと言うのちょっと恥ずかしいかも(照)

黒椿:でも男子高校生っていいよね。電車の中で、男の子たちがじゃれているのを見るだけで妄想スイッチ入っちゃう! 「この男の子たちでお姉さんはどう妄想しようかな……」って、頭の中でニヤニヤしてます。

——日常生活でもそんなに、妄想しているんですか?

璃波:普通の男×女の恋愛作品を読んでいる時でも、登場人物の男同士がくっつくところを、想像してますよ。

黒椿:私なんて、某ジャニーズのグループが大好きだったのですが、そのグループでも脳内でプレイさせていました。好きな人を受けにするのが、私の鉄板なんです。ゴツイ人が実はヘタレで“受け”という妄想が止まりません!

——ええっ!? 実在の人物でもホモ設定なんですか?

黒椿:「生もの」っていうのですが、けっこうそれで同人誌を作っている人もいますよ。

璃波:私は2次元オンリーです。でも、月9のドラマとかで、泣ける恋愛作品を見ているときも、「これがBLだったらなぁ」って、どこかで思っている自分もいます(笑)


■腐女子の考える最高のセックス(BL的)

——女子の妄想力はすごいですね。そんなにいつもHなことを考えているとは! 具体的に、絡みの様子とかもイメージをしたりするんですか?

璃波:私はヘタレ攻めです。いつもは和やかなデレキャラだけど、いざHとなると、攻めにキャラ変しちゃうんです。それで、ツンデレな受けキャラをSっぽく言葉攻めするんです。受けの子にそれを聞かせて恥ずかしい思いをさせる……っていう感じかな。

黒椿:私は、背面座位が好きです。対面だと人体の構造的に無理じゃないかと思うんですよ。それで、鏡が目の前にあって、攻めが、どんな風に体が繋がっているか実況中継を始めちゃうシチュです。それを聞いた受けが、恥ずかしい!って、なっているところにキュンときちゃう!

——背面座位って、そんな言葉がスラスラと出てくるとは……。もう頭がクラクラしてきました。

黒椿:こんなものじゃないですよ。ガチムチも好きな私は、下着姿で攻められているシーンも見てみたいです。ボディービルダーみたいに、マッチョな体をしている男が受け。それで攻めキャラに、赤いランジェリーを無理矢理着けさせられて、辱めに耐えている姿とか。 本当は鍛えている体だから、抵抗できるはずだけど、攻めのことが好きだから耐えているっていうシチュエーションもいいですよね!

璃波:ギャップがあると“萌え”ますね! いつもはヘラヘラしたキャラなのに、ちゃんとするところはきちんとけじめを付けたりすると、トキメキます。Hの最中でも、「好きだ」とかいう大事な言葉をうやむやにしなかったりとか。

——男子のみなさーん! 女子はギャップに弱いそうです。そして、言葉攻めがどうやら好きなようです。ここ大事なところなのでメモしておいてくださ〜い。


■女心をつかむために男子こそBLを読むべし!

——しかしBLの話題だと、こんなにも女性がHに対して饒舌になるんですね! 男性にも読んで欲しいですか?

璃波:BLを嫌いな人は、1ページも読んでいないと思うんです。読んでないのに批判するのはおかしくないですか? 少しでもいいので読んで欲しいです。奥が深いんですよ、BLって。ストーリーもちゃんとしているし、今後の恋愛に活かせるヒントがたくさんあります!

黒椿:一度BL作品を開いてみると、「意外といけるんかも?」と読み進められると思いますよ。まずは局部描写のない作品から入るといいですよ。

璃波:あと、女の人っぽく描かれているショタ系だと入りやすいいかも。

黒椿:それから、ほとんどの男の人は、自分がホモの素質があるかどうか、確かめてませんよね? BLを読んでみると、潜在的にバイセクシャルだった自分に気がつくかもしれませんよ。

——バイであることを知ることは、人生の楽しみが広がるということなのだろうか……? 最後に、お二人にとってBLとは何でしょうか?

璃波:大恋愛ですね。フィクションだけど、胸をこんなに熱くさせられるなんてすごいですよね。私の理想が全部詰まっています。

黒椿:生きる糧です。2ヵ月に1回、「ホモ会」という集まりを開催しているのですが、それが本当に楽しいです。BL作品についてあれこれ話していると、日頃のストレスなど忘れて生き返ります!

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 いかがだっただろうか。男子としてはショッキングな女子の一面を知ったという人もいるだろう。

 だが、これこそが生身の女性の本音! 電車のなかでもHな妄想をしたり、具体的なシチュエーションまで膨らませているのだ。BLを話題にすると、女性たちの深層心理(主に願望)まで知ることができるかもしれない!

異性とのコミュニケーションツールとしてもBLの扉をたたいてみてはいかがだろうか?

▶(番外編)ホモ百合、ナマモノ、下克上……、いくつ知ってる?BL用語まとめ。

■今回対談したのはこのお二人

・黒椿澟さん
コスプレだけではなく、私服の撮影にも応じてくれるモデル。自宅には100冊を越えるBLコレクションを所蔵。オレンジフォトに在籍。
http://www.orange-photo.com/


・璃波さん
イベントなどで活躍する人気コスプレーヤー。一宮思帆氏など同人作家の作品もコレクションしている。即売会のときは、ルートを決めて買いに行くとか。
http://ameblo.jp/rinami1234/

取材・文=武藤徉子 撮影=橋本商店