秋アニメ『機巧少女』のヒロイン・夜々役の原田ひとみさんロングインタビュー!
更新日:2013/10/10
10月7日から放送が始まった秋アニメ『機巧少女は傷つかない』(以下『機巧少女』)。そのドラマCDやアニメでヒロインの夜々(やや)を演じ、さらにOPテーマ「Anicca」をソロで、EDテーマ「回レ! 雪月花」をいろり役の茅野愛衣さん、小紫役の小倉唯さんとともに歌った、『機巧少女』の第一人者とも言える声優の原田ひとみさんに話を聞いてみました。アニメの話に歌の話、そして彼女自身の話……2回に分けてたっぷりどうぞ!
――まず『機巧少女』がどんな作品か簡単に教えてください。
原田:この作品は人形使いの雷真と、ヒロインで自動人形(オートマトン)の夜々が、ある学園の「夜会」と呼ばれる戦いに挑むという話です。
――演じられている夜々が、どんなキャラか教えてください。
原田:天真爛漫で子供っぽいところがある、喜怒哀楽の激しい女の子です。シリアスな話も多いし、重い作品の中で夜々がいることによってバランスが取れている、そんな立ち位置です。あと夜々はとにかく雷真を一途に想っています。
――2010年のドラマCDから3年経ちますが、夜々は演じやすいですか?
原田:夜々はとっても演じやすいです。ただドラマCDとアニメは少し雰囲気を変えています。アニメだと絵があるので、なるべくそれに近づける芝居を心がけてます。絵と声が合わないのって嫌じゃないですか、私もアニメファンなのでその気持ちがわかりますし(笑)
インタビューに答える原田ひとみさん
――『機巧少女』から少し外れますが、演じにくいキャラクターはありますか?
原田:演じにくい役はあまりないですね、今までやってきた役も全部バラバラですしね。『ささめきこと』の朋絵だと声が低かったり、別な作品ではお姉さんキャラだったり、正統派な『閃乱カグラ』の飛鳥ちゃんだったり、『バカとテストと召喚獣』の姫路瑞希ちゃんみたいな鼻にかかった声だったり。オーディションを通じて選んで頂いたキャラクターの場合は、「こういう喋り方をするんだよね」と掴めているので。だからこれがやりにくいと感じたことはあまりないです。
――収録を終えたそうですが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
原田:まず小倉唯ちゃんが女子高生なので、私は釘付けでしたね(笑)。「今の女子高生には何が流行ってるの?」とか「激おこぷんぷん丸って本当に言うの?」とか、そんな感じで私が食いついていました。高校の制服の子が現場にいるって、なかなかないじゃないですか?
――学生服で来られるんですね(笑)。ほかのかた、たとえば下野紘さんは興味津々でしたか?
原田:下野さんは別に……私がおもに阿澄さんや唯ちゃんら女性陣に興味津々でした(笑)
――その女性でなく男性の話で申し訳ないのですが、下野さんについてお伺いします。「雷真はドラマCD版より二枚目に」という演技指導があったと先日のイベントで仰っていましたが、原田さんから見られてもそうなっていましたか?
原田:下野さんが雷真として選ばれているのに、「今のはちょっと雷真じゃないな」という理不尽なリテイクを食らっていましたね(笑)。ちゃんとアニメでは二枚目に仕上がっていますよ。
――夜々が惚れるキャラクターですもんね。
原田:そうですよ。かっこよくないと困ります!
――おふたりが演じているキャラクター以外でお気に入りのキャラクターはいますか?
原田:花柳斎硝子さんですかね。ゆかなさんのお芝居がエロいんです(笑)。あの溢れ出る色気は素晴らしいです。
――ほかには?
原田:あとは敵役におふたり、素晴らしいなと思った方がいて。まだ名前もキャストも出ていないので伏せますが、アフレコ現場で後ろから「かっこいい、渋いわ―!」と興奮しながら見ていました。『機巧少女』の敵ってどこか歪んでる所があるんですが、その芝居の仕方が素晴らしいな、と。
――ほかにアニメで原田さん的な見どころがあれば教えてください。
原田:アクションシーンもそうですし、あとはお色気シーンも、湯気で隠すのか光で隠すのか、それとも全部見せちゃうのかとか気になりますね(笑)
機巧少女のポスター前で。おみ足が素敵です。
――次にOPとEDについてお聞きします。それぞれの曲を聴いたときの第一印象を教えてください。
原田:OPの「Anicca」は、私が作詞のLINDENさんと作編曲のとくさんを指名させて頂きました。さすが『機巧少女』のイメージソングからずっと関わっているおふたりだけあって、期待以上のものを出してくださったな、とうれしかったです。
――EDはどうですか?
原田:EDはボーカロイド曲みたいだなと感じました。あと映像も素晴らしいですし、「ずるいな!」と思いました(笑)。すごく楽しい曲ですし、皆様にぜひカラオケで歌っていただきたいです。
――どんな映像なのでしょうか?
原田:すごいんですが、それ以外に仕掛けまであるという。色々とすごいので、最後までじっくり観ていただきたいです。
――OPとEDでお気に入りのフレーズや思い入れのあるフレーズはありますか?
原田:「Anicca」は、アニメでは流れないですが、Dメロで『機巧少女』最初のイメージソング「MACHINE DOLL」のフレーズと歌詞が使われているんです。最初に聴いた瞬間、鳥肌が立ったくらいで、「ここでつながったか」というニヤリ感も含め、そこがすごく好きですね。
――ファンも同じように感じるでしょうね。
原田:以前から知ってくださってるかたは「お!」と思うでしょうね。あとはやはりサビも、キャッチーながら切なくかっこいいので、たくさんのかたに聴いてほしいです。
――EDはどうでしょうか?
原田:サビが特に印象的ですが、私はその直前のBメロで、夜々だけやたらとコブシを回しているのを聴いてほしいです。私が最初に収録したのですが、「コブシを回せ」って言われたんです。それなのに、ほかのふたりは結構すんなりと歌っていて「あれ?」って(笑)
――OPはイベントで披露されていましたが、EDは披露される場はあるのでしょうか?
原田:私、年末の12月30日にディファ有明でライブ「原田ひとみ presents 2013年末ダチャーン祭」をやるんです。今年はそこで『機巧少女』の曲をバンバンやろうと思っていて、オンエア直後ですし、「回レ!雪月花」をひとりで歌います。ぜひ事故らないかどうか聴きに来てください(笑)
――ひとりだと大変な曲ですもんね。
原田:そうなんですよ。ただ、こういうキャラクターソングを歌える機会もないですし、だからこそ頑張りたいです。
――事故ったときはファンが一緒に歌ってくれるよう覚えてきてほしいですね。
原田:そうですよ! 一緒に歌って頂ければうれしいですね(笑)
前編はここまで! 後編となる次回はOPのPVやカップリング曲、そして原田さん自身についてお届けします。次回の更新をお楽しみに!
(文=はるのおと)
機巧少女は傷つかない
・公式サイトhttp://www.machine-doll.com/
・公式Twitter
https://twitter.com/mdk_anime
<オープニングテーマ「Anicca」>
歌:原田ひとみ
そのほかカップリング、各off Vocalを含む全4曲を収録予定
2013年11月6日(水)発売
価格:1,260円(税込)
<エンディングテーマ「回レ!雪月花」>
歌:歌組雪月花 夜々(原田ひとみ) いろり(茅野愛衣) 小紫(小倉唯)
そのほかカップリング、リミックス、各off Vocalを含む全5曲を収録予定
2013年11月27日(水)発売
価格:1,260円(税込)