歌あり笑いあり!テニプリの魅力満載「テニフェス2013」レポート!

アニメ

公開日:2013/10/11


 2001年よりテレビ東京系列にて放送が開始されたTVアニメ『テニスの王子様』。2012年1月からは『ジャンプSQ.』(集英社)誌上で2009年より連載中の『新テニスの王子様』もTVアニメ化され、更に幅広い層のファンを獲得している。そんな『テニスの王子様』だが、今回新テニスの王子様プロジェクトとして「テニプリフェスタ2013」が、滋賀・東京で開催された。


 2011年以来となるイベントは9月15日(日)滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールにて昼夜の2公演が、そして9月21日(土)には東京・日本武道館にて同じく2公演が開催された。ここでは21日に行われた日本武道館の夜の部の公演の模様をお届けする。(出演キャストは最下段を参考)

 『テニプリ』といえば、いまやアニメ業界では恒例となっているキャラクターソングの走りといっても過言ではないのではないだろうか。2008年に神奈川・パシフィコ横浜で「テニスの王子様 Original Video Animation 全国大会篇 Final」製作決定記念を記念したイベント「テニスの王子様 100曲マラソン」が行われたこともあり、現在ではその数は700曲を超えるという話もあるほどで、人気キャラクターがCDを発売すればオリコン上位に食い込んでくるのも恒例行事となりつつある。
 そんな『テニプリ』関連イベントの中でも、登場出演者数からも人気の公演がこの「テニプリフェスタ」だが、本公演の見どころはなんといっても総勢43名のキャスト陣が歌うキャラクターソングだ。


お笑い担当四天宝寺はサンバの衣装で「勝手に四天フェスタ」


立海は「Destination」


比嘉は「比嘉チャンプルー」




氷帝は「Get out the way」




青学は「Tricolore」を披露

 今回披露された楽曲は、メドレー披露された楽曲からWアンコールまでを含め、なんと57曲。各キャラクターたちのソロ曲やデュエット曲、中には「テじゃ俺300」「メガネ☆セブン」「キャップと瓶」といった、通でないとそのネーミングの由来すら分からないようなユニットたちの楽曲や学校毎の楽曲、さらには原作者許斐氏のソロ曲「テニプリを支えてくれてありがとう」が披露されるなど、その内容はバラエティに富んでいた。


全力で戯れる「キャップと瓶」のメンバー


「テじゃ俺300」の中央には許斐先生


「メガネ☆セブン」は光るメガネで決めポーズを披露

 中でもメドレーコーナーの「テニプリ・ザ・セッション ~共鳴~」では、オープニングでは各校のジャージ姿で登場したキャスト陣が正装に着替えてステージにスタンバイ。次々に披露されるソロやデュエット曲に関係キャストがコーラスで参加したりバックでダンスを披露したりするという豪華仕様。武道館に集った約8,000人のファンたちは、キャラクターが入れ替わる度に手にしたペンライトを各校ごとのイメージカラーに瞬時に切り替え、キャストとのコール&レスポンスにも瞬時に対応。公演後にキャスト陣がツイッターやブログなどのSNSにてその光景への感動のコメントを残すほどだった。
 原作者の楽曲披露や恒例のユニット楽曲など会場を沸かせたキャラクターソングの中で、もっとも会場全員の心をつかんだ1曲は、どうじょう演じる中河内外道のキャラクターソング「誰だ! 今俺のことオッサンって言ったのは」だったのではないだろうか。会場とどうじょうとの「オッサン!」「オッサン!」のコール&レスポンスは、大きな笑いに満ちたコールとなっていた。


『新テニスの王子』から登場のU-17キャスト

 しかし人気イベントの「テニプリフェスタ」、人気の理由はキャラクターソングの披露だけではもちろんない。ピクチャードラマ生アフレココーナーや、「テニプリ・ザ・セッション ~共鳴~」コーナーのリハーサル風景を映したメイキング映像を挟んで笑いと感動も与えていくのも忘れないのがにくいところだ。

 そんな笑いと感動に溢れたイベント、その締め括りには全キャストが登場して「テニプって行こう」「ENJOY」を披露。会場全体がおおはしゃぎの空気に包まれる中、「テニプリFEVER」を全員で歌唱し、熱気に満ち満ちた公演は終了となった。

 今回ツイアニでは『テニプリ』ファンの読者と共に公演に参加。男性編集は、会場に集まった98%と言っても過言ではない女性ファンの集った会場から起こる黄色い歓声の大音量に目を剥いていたが、女性読者は慣れたもので、そんな熱気を楽しんでいた様子。役者では細谷、キャラクターでは財前が好きという彼女、公演後に感想を聞いてみると、「ほとんど細谷さんしか見てなかったんですけど(笑)」としつつも、「テニプリ・ザ・セッション ~共鳴~」コーナーでの財前 光&忍足謙也のキャラクターソング「Winning Shot」が忍足侑士役の木内との披露だったことや、「Brandnew Days」を歌う宍戸役の楠田と鳳役の浪川がおそろいのスーツだったことなど、公演全体を見ての感想も飛び出していた。


おそろいのスーツで「Brandnew Days」を歌う宍戸役の楠田と鳳役の浪川

 今回の公演はソロ、ユニット、学校別に加え出演キャスト全員で魅せる新たな演出も用意されており、いつも全力でファンを楽しませてくれる『テニプリ』らしさの溢れる公演となっていた。

 読者の斜め上をいく原作の展開、アニメならではの演出、そしてアニメからさらに派生したキャラクターソングなど、『テニプリ』には無限の魅力が詰まっている。これまでは女性ファンの多さについ足踏みしてしまっていた男性諸君も、『新テニスの王子様』を機に、改めて『テニプリ』の世界に触れてみてはいかがだろうか。

(取材・文=ucz/撮影=木内章浩)

テニプリフェスタ2013 武道館 夜公演 2013年9月21日 セットリスト

★ ―オープニング―

01 テニプリFEVER テニプリオールスターズ(許斐 剛&中学生)
02 WELCOME TO HELL 鬼 十次郎
03 かませ犬のブルース 平理とん平&天神耕介
04 幻有夢現   大和祐大
05 誰だ! 今俺のことオッサンって言ったのは 中河内外道
06 キミについてもっと知りたいな 入江奏多
07 SURVIVAL DESTINY   徳川カズヤ
08 勝手に四天フェスタ 四天宝寺中学校
09 Destination 立海大附属中学校
10 比嘉チャンプルー   比嘉中学校
11 Get out the way  氷帝学園中等部
12 Tricolore 青春学園中等部

★ ―ピクチャードラマ生アフレコ:比嘉編・青学編―

13 テニプリを支えてくれてありがとう 許斐 剛(UZA+POM)
14 Brave heart テじゃ俺300(不二周助/菊丸英二/海堂 薫/跡部景吾/鳳 長太郎/ジャッカル桑原/切原赤也/甲斐裕次郎/白石蔵ノ介/金色小春/許斐 剛)
15 メガネ☆セブン メガネ☆セブン(忍足侑士/手塚国光/乾 貞治/柳生比呂士/木手永四郎/金色小春/越前リョーマ)
16 飛んで! 回って! また来週♡ 〜フェスタ2013武道館Ver〜 キャップと瓶(菊丸英二/乾 貞治/河村 隆/桃城 武/海堂 薫)

★ ―メイキング映像―

テニプリ・ザ・セッション ~共鳴~
M01 未来の僕らへ 藤澤ノリマサ
M02 DA・DA・DA  向日岳人
M03 愛の目盛り(Lovers The Game) 金色小春
M04 KA・BA・JI   樺地崇弘
M05-06 ANSWER|COSMOS 柳 蓮二|田仁志 慧
M07 世界は変わる 海堂 薫
M08 瞳を閉じて 忍足侑士
M09 道 乾 貞治
M10 Brilliant Brain 千歳千里
M11 Renaissance Earth 甲斐裕次郎
M12 HIKARI 切原赤也
M13 Wild 遠山金太郎
M14 Brandnew Days 宍戸 亮&鳳 長太郎
M15 ダリア 幸村精市
M16 ALL FOR THE BEST 不二周助
M17 や・き・に・く トング隊(田仁志 慧 /知念 寛/樺地崇弘)
M18 SOLO BANG!~俺の名言集~   日吉 若
M19 Roman Ranman ~浪漫爛漫~   ジャッカル桑原(with 立海大附属中)
M20 We Love U-17(アンダーセブンティーン) U-17(鬼 十次郎/平理とん平/天神耕介/大和祐大/中河内外道/入江奏多/徳川カズヤ)
M21 HI-side  知念 寛
M22 ジャンプだホイ 菊丸英二
M23 Oxidized Silver -いぶし銀- 石田 銀
M24 写真 河村 隆
M25 1/365の奇跡 仁王雅治
M26 ありったけの気持ち込めて  越前リョーマ
M27 go on 白石蔵ノ介
M28 手をつないで 不知火知弥&新垣浩一
M29 だろい?   丸井ブン太
M30 KiSS 手塚国光
M31 俺様の美技に酔いな 跡部景吾
M32 Gentry, Gently 柳生比呂士
M33 SAYONARA   桃城 武
M34 黒色(こくしょく)のオーラ 真田弦一郎
M35 Winning Shot 財前 光&忍足侑士
M36 恋瞬 -こ・い・ま・ば・た・き- 一氏ユウジ
M37 北極星(ニーヌファブシ) 木手永四郎
M38 未来の僕らへ 藤澤ノリマサ

★ ―エンドロール―

EC1 テニプって行こう テニプリオールスターズ
EC2 ENJOY テニプリオールスターズ&藤澤ノリマサ

W-EC テニプリFEVER テニプリオールスターズ

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「テニプリフェスタ2013」公演概要


■公演時間:
9月15日(日)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(昼公演11:00~/夜公演16:30~)
9月21日(土)日本武道館(昼公演12:00~/夜公演17:30~

■出演(敬称略):
青学(せいがく)
越前リョーマ役:皆川純子、手塚国光役:置鮎龍太郎、大石秀一郎役:近藤孝行(武道館・昼公演のみ)、不二周助役:甲斐田ゆき、菊丸英二役:高橋広樹、乾 貞治役:津田健次郎、河村 隆役:川本成(武道館のみ)、桃城 武役:小野坂昌也、海堂 薫役:喜安浩平(武道館のみ) 氷帝
跡部景吾役:諏訪部順一、忍足侑士役:木内秀信、向日岳人役:保志総一朗、宍戸 亮役:楠田敏之、樺地崇弘役:鶴岡 聡、鳳 長太郎役:浪川大輔(武道館のみ)、日吉 若役:岩崎征実
立海
幸村精市役:永井幸子、真田弦一郎役:楠 大典、柳 蓮二役:竹本英史、仁王雅治役:増田裕生、柳生比呂士役:津田英佑、丸井ブン太役:高橋直純、ジャッカル桑原役:檜山修之、切原赤也役:森久保祥太郎
比嘉
木手永四郎役:新垣樽助、甲斐裕次郎役:中村太亮、知念 寛役:末吉司弥、田仁志 慧役:上田燿司、不知火知弥役:井上 優、新垣浩一役:加古臨王
四天宝寺
白石蔵ノ介役:細谷佳正(武道館・夜公演のみ)、千歳千里役:大須賀純、金色小春役:内藤 玲、一氏ユウジ役:熊渕 卓、石田 銀役:高塚正也、財前 光役:荒木宏文、遠山金太郎役:杉本ゆう
U-17(アンダーセブンティーン)
徳川カズヤ役:小野大輔(武道館・夜公演のみ)、入江奏多役:相葉裕樹(武道館のみ)、鬼 十次郎役:遠藤大智、平理とん平役:山岸門人、天神耕介役:加藤良輔、大和祐大役:池田政典、中河内外道役:どうじょう拓人、
ゲスト
藤澤ノリマサ
許斐 剛

◆公式サイト
http://www.tenipuri.jp/festa2013/