『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』の前に、ひだまりシリーズの魅力を振り返ろう!

アニメ

公開日:2013/11/24


 イェス! アスミス! ひだまらー(『ひだまりスケッチ』ファンの総称)のみなさん、最近もひだまってますか? 11月27日(水)にいよいよDVD/BDで『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』が発売となり、29日には同エピソードがBS-TBSにて放送されます。多くのひだまらーが待っていた『ひだまりスケッチ』の新作エピソード。ですが、『卒業編』というタイトルどおり、今回は沙英さんとヒロさんの卒業が描かれることになります……。

 そんな大きな節目となる『卒業編』を前に、『ひだまりスケッチ』について、いま一度おさらいをしつつ、沙英さんとヒロさんの名エピソードの紹介などもしてみようと思います。

 まずは『ひだまりスケッチ』とは何ぞや?という部分から振り返りましょう。原作は『まんがタイムきららキャラット』(芳文社刊)で蒼樹うめ先生が描くゆるふわ日常系4コマ漫画。2007年にテレビアニメ化され、その後第4期まで制作されるという人気作品です。

 アパート「ひだまり荘」の住人である、やまぶき高校美術科に通う主人公ゆの、その親友である宮子、上級生の沙英とヒロ、後輩である乃莉、なずなの6人が繰り広げる、賑やかでほんわかした日常は多くのアニメファンを虜にしました。メインキャラクターであるひだまり荘住人の6人はみんなかわいらしく、『ひだまりスケッチ』という作品の最大の魅力でもあります。

 そんな住人たちのなかで、沙英さんとヒロさんは上級生として、後輩のゆのたちをずっと見守ってきました。ゆのたち4人にとって、ふたりは先輩という垣根を超えた家族とも呼べる存在なのです。そして『卒業編』では、そのふたりがついにやまぶき高校を卒業し、ひだまり荘を巣立っていくことになります。


 沙英さんとヒロさんをメインに据えたエピソードは多くあるのですが、その中でも筆者が特におすすめしたいのがテレビアニメ第2期『ひだまりスケッチ×365』第12話「みちゃダメ」と第4期『ひだまりスケッチ×ハニカム』第6話Bパート「9月29日~30日 ヒロさん」です。


 前者の「みちゃダメ」は、おしどり夫婦のように仲がいい沙英さんとヒロさんが、ちょっとした理由からケンカをしてしまうというストーリー。本当に仲がいいふたりの間にも譲れない部分はあるし、それを乗り越えたときに、絆はより深まるんだということを描いた名エピソードです。ふたりをフォローするゆのと宮子や「おまえらもう結婚しろ!」な様子の沙英ヒロが見れるのもこの話の大きなポイント。ちなみに劇中でヤケ食いをするヒロさんがとってもかわいい!


 後者の「9月29日~30日 ヒロさん」は進路に悩むヒロさんの話。やまぶき高校を卒業し、ひだまり荘を出ていくという現実に複雑な心境のヒロさん。そんなヒロさんの気持ちを優しく受け止める沙英さん。ふたりの絆に見ているこちらも胸が打たれます。

 どちらのエピソードも沙英さんとヒロさんを語る上では欠かせない話です。卒業編の前に、バンダイチャンネルなどでふたたび見直してみてはどうでしょう。

 また今回の『卒業編』発売に合わせて、11月16日(土)~12月1日(日)まで、アニメイト秋葉原店にて『ひだまりスケッチ』オンリーショップが開催されています。会場ではグッズ販売のほか、卒業式風展示コーナーやキャストによるサインとコメント、アニメ原画や蒼樹うめ先生の原作原稿展示なども行なわれています。ひだまらーのみなさんは一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 沙英さんとヒロさんの卒業という『ひだまりスケッチ』における大きな出来事に対して、多くの人がさまざまな感情を抱いていると思います。ただ筆者はひとりのひだまらーとして、笑顔でふたりの輝かしい門出を見守りたいなと考えています。それがきっと、『ひだまりスケッチ』という作品に対する一番のお返しなのではないかなと思うのです。

(文=ひろきら)

ひだまりスケッチ

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