【男の妄想シリーズ】可愛いメイドさんが自宅でしゃぶしゃぶ! 魅惑の新サービス「メイドしゃぶしゃぶ」が誕生!?

アニメ

公開日:2013/12/10

皆さんは、メイドしゃぶしゃぶというサービスをご存じだろうか?
これは、自宅にメイドさんが来て、しゃぶしゃぶしてくれるサービスである。

これだけを聞くと、いかがわしいサービスのような印象を受けるが、そんなありそうでなさそうな情報を入手した編集部は、さっそくこの「メイドしゃぶしゃぶ」を利用してみた。


「こんにちは、ご主人様。しゃぶしゃぶしにきましたっ♪」

玄関のドアを開けると、メイド服に身を包んだ可愛らしいメイドさんが2人、にこやかな笑顔で立っていた――。

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今日は人生初の給料日。自分へのご褒美に何かを購入しようと調べていると、ついつい大好きな「メイド」で検索をしてしまう。そんな時、ふと気になる文字を見つけた。

「メ、メイドしゃぶしゃぶ? なんだこれはひどいwww」

メイドしゃぶしゃぶ――。何て魅力的で蠱惑的な響きだろうか。俺は迷わずクリックしてそのサイトに飛んだ。

どうやら、メイドさんが自宅に来て“しゃぶしゃぶ”してくれるサービスのようで、メニューにある「メイドさん一覧」には、可愛い女の子が所狭しと並んでいる。



どの子もみんな可愛い。これは期待大だ!

システムのところで金額を確認してみると、基本料金は初任給が入った自分でも十分に払える額だった。俺は少し迷ったあげく、そのサイトに書かれていた電話番号に電話をかけた。

すると、
「お電話ありがとうございます、メイドしゃぶしゃぶでございます!」
電話口の若い女性が、明るい声でサービスの説明をしてくれた。

(中略)

「ちなみにメイドは1人でよろしいですか?」
「え?一度に何人も呼べるんですか? じゃあ、2人お願いします!」
「はい、2人ですね。かしこまりました」
「オプションはいかがなさいますか?」
「オ、オ、オプション!! あ、システムのところにあったやつですね。じゃあ、“○○○”で」
「かしこまりました!それではすぐに準備をしてお伺いします!」
その後、自宅の住所を伝えると、緊張で手が震える中、電話を切った。

待つこと1時間、指定した時間通りにインターホンが鳴った。
「き、来たっ……!!」
俺は、部屋を見回し見られてまずいものがないか確認した。よしっ! 大丈夫だ!
「は、はい↑」と上ずった声でインターフォンを取る。

すると……、


「こんにちは、ご主人様。しゃぶしゃぶしにきましたっ♪」

うは……ご、ご主人様っ! 当然といえば当然なのかもしれないが、そんな非日常的な呼ばれ方に恥ずかしさで彼女たちを直視できない。
「あ、ど、どうも……。どうぞ、上がってください///」
ちらっと彼女たちを見ると、メイド服がよく似合うアイドル並に可愛い女の子たちだ!! クオリティが高すぎるっ!


「ありがとうございます♪ おじゃまします♪」

そう言って入ってきた彼女たちは、それぞれ大きなトートバッグを持っていた。
俺は胸の高鳴りを抑えようと、心の中で深呼吸する。
「えっと、俺はどうしたらいいかな?」
我ながらよく分からないことを聞いてしまったと思ったが、それくらいに緊張していた。
家に女の子が来るなんて、初めてなのだ。しかもこんな可愛い子が二人同時に。


「ご主人様は、ゆっくりくつろいでいて下さい♪」

彼女たちは、にっこり笑ってそう言って、持ってきたバッグをテーブルに置いて、さっそく準備を始めた。



2人は何やら楽しそうに談笑しながら、着々と中身を取り出している。それにしても、黒髪のストレートロングとツインテールが超可愛い。やっぱり女の子は黒髪だな。



そんなことを考えているうちに、バッグから出し終わったようだ。テーブルには、いろんな食材や器具が並んでいる。


「ご主人様っ、これから美味しいしゃぶしゃぶを作りますので、待ってて下さいね♪」

メイド2人が、そう言って俺を見て微笑む。し、幸せすぎる!!
食材や道具を出し終わった2人は、手分けして作業を始めた。






しかし……それにしてもスカートが短すぎるのではないだろうか? まことにけしからん。ニーハイとスカートの間にある絶対領域がちらちらと俺を誘ってきて、俺はソファに座りながら、体を沈めてスカートの中を覗こうとしたが……。見え、なかった。

ロングストレートのメイドさんが持参したホットプレートと鍋の準備をしている一方で、もう片方のツインテールのメイドさんが、ダイニングで野菜を切っている。





手持ち無沙汰な俺は、メイドさんたちの仕事ぶりを眺めることにしたのだが、ツインテールの彼女の後ろ姿が可愛い。この狭いキッチンに女の子が立つ日が来るなんて……。しかも俺好みのボーダーニーソだ!

しばらく、眺めていると……。





「うーん……と、取れない……」

ドジっ子メイドなんて……ドジっ子メイドなんて……。大好きだああああ!!


「じゃーん♪ どうですかぁ?」

……おっと。つい荒ぶってしまった。落ち着け俺。後ろで愛するはがないの星奈ちゃんと変猫の月子ちゃんも見ているのだ。


「ご主人様っ、しゃぶしゃぶの用意ができました♪」

いつの間にか、鍋と綺麗に盛り付けされた野菜や肉の入ったお皿がテーブルの上にセッティングされ、座して俺を待っている。2人とも、笑顔が素晴らしいっ!!
「あ、ありがとう」
そう言ってテーブルの方へ移動すると、なんとメイドさんたちに挟まれてしまった。
どちらもぴったりとくっついていて、2人の体温がお気に入りのネルシャツ越しに伝わってくる。


「いやあ、これは照れますな!」


「ご主人様、照れてる! 可愛いっ♪」

可愛いですかそうですか! もっと言って下さい!!ブヒ。


「野菜入れまーす♪ ご主人様は何がお好きですか?」


「お肉もしゃぶしゃぶしますよー♪」

すると、ロングストレートのメイドさんが慌てて制止した。
「先輩、まだですっ! 先にお野菜ですっ!」
「えへへ♪」
先走ってお肉を投入しようとしたツインテールさんのテヘっとした表情が可愛い。ツインテールは癒しキャラなのか! そうなのか! しっかりした後輩とドジっ子の先輩。そこまで深く考えずに選んだ二人だったけど、いいコンビだなこの2人。まるでアイドルユニットのようだ。


「まったく、もうっ……」


「もうちょっと待ってて下さいね、ご主人様っ。……あ、そうだ」


「にんじんはハート型にしてみました♪」

そう言って、嬉しそうに切り取られたにんじんを見せてくる。メイドさんお手製の“ハート型にんじん”なんて、どう考えても美味しいに決まっている。きっと生でもイケるだろう。


「ではでは、改めまして、お肉いきまーす♪」

野菜に火が通ったところで、ツインテールのメイドさんが再びお肉のお皿を手に取った。


「しゃぶしゃぶ、しゃぶしゃぶ♪」

メイドさんが……隣でしゃぶしゃぶしている……っ! しかもなぜか楽しそうだ。
「……た、楽しそうだね」
「もちろん楽しいですよ♪ これから、ご主人様に召しあがって頂くんですから♪」
……何というか、うん。生きててよかったあああああ!!! そしてすぐ隣には大好物の絶対領域である。こんなに間近で見られるなんて、まったく、メイドさんは最高だぜ!


「いっぱい食べて下さいねっ♪」

こらこら、生では食べられないぞ。だがそんなところもまた可愛い。


「しゃぶしゃぶ完了です♪ では、ご主人様……」


「あーん、して下さい♪ 熱いので気をつけて下さいね♪」

あーん。……ふはっ、美味しい! 美味しすぎる!! 可愛い女の子に食べさせてもらうお肉は格別だな。


「はい、もう1回♪ あーん」


「ご主人様! 野菜も食べなきゃだめですよ♪」

……そういや、ここ最近、あんまり野菜食べてないかもしれない。これはもう、毎日こうやって食べさせてもらうしかないな……。


「ご主人様っ、あーん♪」

……美味しい! 白菜をこんなに美味しいと感じたことがあっただろうか。

しかし待てよ。何かが足りない。……そう。そうだ! オプションの「メイドさんに食べさせる」をオーダーしていたのだ。

俺は自ら箸を持って、メイドさんにハート型にんじんを差し出した。
今度は俺の気持ちだ。受け取ってくれ……っ!!


「わあ! いいんですか?」

メイドさんは、少し恥ずかしそうな顔をしたが、すぐにキラキラとした表情になった。
「嬉しいです! いただきますっ♪ はむっ」
美味しそうに食べてくれた。いい! 非常にいいっ!! なんだか、いけないことをしている気分だ。

すると何やら反対側から視線を感じる。振り返ってみると、もう片方のメイドさんが物欲しそうな顔でこちらを見ていた。
「……ほしいの? 食べる?」
そう聞いてみると、彼女の表情がぱっと明るくなるのが分かった。

はい、お肉でちゅよー。あーん……。


「ありがとうございますっ♪ いただきます♪」


「美味しいですっ♪」


「喉がかわいたら、お茶もありますよ♪」


「お茶も美味しいっすね!!」

二人の美女に挟まれて、本当に至れり尽くせりだ。まるでハーレム王になった気分にさせてくれる。こんなに素晴らしいサービスがあったなんて、どうして今まで知らなかったんだっ!! ただのしゃぶしゃぶが、いつもの10倍、いや、100倍くらい美味しく感じる。

そうこうしているうちに、しゃぶしゃぶを見事完食! 本当に夢のような時間にお腹も心も満たされ、大満足だ。


「いっぱい食べましたねー♪ 嬉しいですっ」

「おなかがはちきれそうですよっ♪」
「このお腹はデフォです!」と、とっさに答える俺。

メイドさんが、パンパンになったおなかを嬉しそうに触ってくる。

そんなこんなで、このメイドしゃぶしゃぶは終わりを告げた。
「いつでも呼んで下さいねっ!」
「またご主人様としゃぶしゃぶしたいですっ(はーと)」
手際良く片付けを済ませ、彼女たちは持参した調理器具やバッグに詰め込んで、二人は帰り支度を始めた。

ああ、もう終わりなのか……短かったな。次の給料日に、ぜひまた……っ!!


「それではご主人様っ、本日はありがとうございました♪」
「またのご利用、心からお待ちしております!!」

そう言って、可愛い天使たちは一礼して帰っていった――。

「また、絶対に呼ぶからね。今度は俺をしゃぶ――」

――気がつくと、俺は机に突っ伏していた。どうやらパソコンを見ながら寝落ちしていたようだ。

「あれ? え!?」

画面を確認するも、メイドしゃぶしゃぶなんてサービスは当然存在しない。映っているのは、メイドさんの画像検索結果だった。

「メイドさんは!? しゃぶしゃぶは!? メイドしゃぶしゃぁぁぁぁぶ!!」

俺の休日は、そんな妄想とともに夢に消え去ったのだった。

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新連載、男の妄想シリーズ「メイドしゃぶしゃぶ編」(完)

次回、ツンデレ家政婦がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

<モデル紹介>
・ツインテールメイド役「新矢皐月」

新矢皐月オフィシャルブログ「田舎者さっきぃ」

・ロングストレート役「黒瀬サラ」

黒瀬サラオフィシャルブログ「さらいろめもりー」

二人とも「スチームガールズ」というアイドルユニットで活躍中。毎日秋葉原のパセラリゾーツAKIBAマルチエンターテインメント7Fでライブを行っているので応援に行ってみよう。

スチームガールズ

Twitterで「スチームガールズ」または「スチガ」とつぶやくとメンバーがフォローにいきます。
そしてアリス十番×スチームガールズの地下アイドル最強のコラボユニット『仮面女子』が12月11日(水)リリース『妄想日記』全6形態シングル発売。さらに12月27日(金)日本武道館イベント出演決定。

スチームガールズ OfficialWebSite | アリスプロジェクト

(文=月乃雫、撮影=山本哲也、監督・企画・構成・衣装=バケラッタ竜太郎)