男子禁制! お嬢様たちの園に夢を馳せよ! 「女子校ハーレム」特集 【おすすめ ライトノベル】

アニメ

更新日:2014/2/6

 こんにちは。『生徒会役員共*』のタイトルの「*」の文字で、いかがわしい連想してしまう愛咲です。おっと失礼、アスタリスクでしたね。

 さて、学園ものといえばアニメやマンガではお馴染みですが、女子校に男である主人公が入学し、女生徒たちにモテモテになるという、現実ではありえないシチュエーションが当たり前にあるのがライトノベル。今回はそんな作品ばかりを集めた「女子校ハーレム」特集!

 男性諸君、ラノベを通じて我々の知らない秘密の園に思いを馳せよう!


・庶民がお嬢様たちに大ブーム




 女子校に通っている生徒はセレブなお嬢様というのがよくあるイメージ。この『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件』は、さらに常識を超えたスーパーセレブなお嬢様校が舞台。名家のお嬢様が集う学園に「庶民サンプル」としてやってきた少年が波紋を広げる学園ラブコメディだ。

 清華院女学校は、名家の令嬢を純粋培養するために山奥に建てられた全寮制の一貫校。そこに拉致同然に連れて来られたのが主人公・神楽坂公人。ごく平凡な庶民の公人が連れて来られた理由、それは彼が世間知らずなお嬢様たちに”庶民”を学ばせる教材「庶民サンプル」に選ばれたからだった。唯一の男性でもある公人は、娯楽の少ない箱入りお嬢様たちの間で一躍人気者になる。一般庶民にはありふれたことでも驚愕と感動をもって受けいれるお嬢様たちとのギャップが笑いを誘う。

 生徒たちは完全無欠のお嬢様ばかり。しかし、公人の周囲に集まってくるのは、見た目も家柄もいいのにどこか性格にクセのあるお嬢様たち。そんな問題児ヒロインたちと公人の賑やかな日常が微笑ましい。作中に散りばめられた遊び心満載のギャグの数々で読めば腹筋崩壊、間違いなし。


・女装男はつらいよ



 近年、増加している『男の娘』。本人が明かさなければ気がつかない見事な女装ぶりが話題になるが、この『男子高校生のハレルヤ!』では、男の子なのに女の子よりも可愛い『男の娘』が3人も登場する。女子校に入学してしまった女装男子三人組が繰り広げる女子校潜入ラブコメディである。

 名門ユリウス女学院が男女共学になったとの知らせを聞き、入学を果たした主人公・山田真理。ところが男女共学化はまだ構想段階の話。小柄で女顔の真理は、女子と間違えられて合格通知を受け取っていたのだ。過失を認めた学校側から『特例』として女装での通学を認められた真理だが、さらに他にも『特例』を認められた男子生徒が2人もいた。女の子として育てられ男子なのに男性恐怖症の桜吾郎、宿命のライバルを追って女子校までやってきた剣道少年の武里佑紀。見た目は美少女な男子高校生三人組のドタバタな学園生活が面白可笑しい。

 無論、男であることは一般生徒たちには秘密。女装した男子とは思いもしない少女たちは真理たちの前で無防備な姿を晒すのだが、この女生徒たちも一筋縄ではいかない。女子校というお淑やかなイメージをぶち壊し、予想外のバトル展開に突入していくところも笑いのポイントだ。


・王子様が嫌いな乙女はいません




 女子校にいる男子だからと無条件にモテるわけではない。女の子たちにモテるには当然それなりの理由がある。それがよくわかるのが、この『最弱無敗の神装機竜(バハムート)』。古代兵器・装甲機竜を操る機竜使い(ドラグライト)を育てる学園で、ヘタレ王子が女性の味方となって活躍する学園バトルファンタジー。

 クーデターによって滅亡したアーカディア旧帝国の皇子・ルクスは、「あらゆる国民の雑用を引き受けること」を条件に恩赦が下された『雑用王子』。そんなルクスが命じられた新しい職場は女学校の用務員。それもただの学校ではない、女性の機竜使いを育成する王立士官学校だった。真面目な仕事ぶりと温和な性格、そして王子様らしい美少年のルクスは、たちまち女生徒たちに引っ張りだこの愛玩動物、もとい下働きに。頼み事を断れないルクスが女性陣に振り回される姿が羨ましいやら、妬ましいやら。

 機竜使いでありながら逃げてばかりで一切の攻撃をせず『無敗の最弱』と蔑まされるルクスだが、ヒロインのピンチには隠れた実力を見せ、強敵に立ち向かっていく姿が凛々しい。普段は優しくてイザという時には頼りになる。まさに乙女が夢見る理想の王子様。女の子たちがときめくのもさもありなん。

 女子校という女性の社会の中で、どうして主人公たちは人気者になれるのか、女子校ハーレムには、女子にモテる秘訣が隠されているかも?

おすすめ ライトノベル

美少女だらけの学園で1/420の真実の愛を追い求める→『四百二十連敗ガール』(ファミ通文庫)

女装のサムライ少年が社会の影で蠢く悪を斬る→『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)』(電撃文庫)

ドラゴンの力を宿した少女たちとこの世界を救え→『銃皇無尽のファフニール』(講談社ラノベ文庫)

文=愛咲優詩(ラノベ365日