これはすごい! 3Dプリンターでリアルフィギュアが作れる驚きの新サービスが登場!
更新日:2014/4/11
二次元のキャラクターであれば、デフォルメされたフィギュアが各メーカーから発売されるが、三次元の場合だとそうはいかない。ライブや公開録音に足繁く通って、自分の目や脳内にその立体造形を焼き付け、妄想で補完するのが関の山だ。
しかし、そんな夢のような話を叶えてくれるサービスがついに登場した。それが、ソーシャル・デジタルトイを手掛ける「未来玩具デジモ」だ。
未来玩具デジモでは、いままで3Dデジタルコンテンツを使ったサービスを展開してきたが、日進月歩で進化する3Dプリンターに注目し、オリジナルでリアルフィギュアをオーダーメイドできるサービスを開始したのだ。
・未来玩具デジモ
オリジナルフィギュアとはなんぞや? と首をかしげる読者のために、まずはこちらを見ていただこう。
こ、これは???
モデルの璃波ちゃんが大事そうに持っているのが、今回デジモさんに特別に制作していただいたアニメ情報アプリ「ツイアニ」のイメージキャラクター「祭りちゃん」のコスプレを着た「3Dリアルフィギュア」である。
アップだとこんな感じ。
そして、こちらが元になっているデータを、別撮りで再現したもの。
プリントしている素材が「石膏」なので、どうしても色の鮮やかさは現物と異なるが、洋服のしわの様子から顔の表情までうまく再現できているだろう。おそるべし、3Dプリンター。
これを見ると、さぞかし制作が大変だろうと思われるかもしれないが、プリンターの進化と共に3D撮影の技術も進化しているのだ。
さっそく撮影時の模様を見てもらおう。
ここがデジモさんのオフィス。IT系らしく、オシャレでカッコいい空間。
撮影の様子。左のカメラマンさんが持っているのが、3D撮影専用カメラ。被写体に動きを止めてもらい、360度、全方向から撮影するだけ。しかも、その撮影時間はなんと3分。カップラーメンを待つ時間で3D撮影が完了してしまうのだ。
全体を撮影したら、今度は近寄って細部の撮影。これによりしわのひとつひとつまで再現できる。カメラマンさん、あまりローアングルから撮ってはいけ……ませんよ。
そうして完成したのが先ほどのリアルフィギュアだ。
用途は様々だが、編集部が仕入れた情報によると、某大手出版社のお偉いさんはこのサービスを利用して、ご自身のフィギュアを作ったそうな。他にもファン向けのイベントや購入特典として配布されることもあるそうだ。
実際に撮影されたモデルに聞いてみると――
璃波:3分間停止するって、短いようでとても大変ですね。呼吸困難になりそうでした(笑)。コスプレを始めて数年になりますが、まさか自分のリアルフィギュアを作っていただけるとは…。こだわりのあるコスプレイヤーだと、自分では見えない後ろや横が気なるので、撮影したデータを見れると嬉しいかもですね。あとは、撮影会とセットにして、好きなアングルで好きなアイドルを作れたら人気になりそう。
さらに、このサービスを始めたデジモさんの担当者に話を聞くと――
担当:まだ立ち上がったばかりのサービスですが、すでに撮影済みのもので、水着を着たグラビアアイドルのデータもウェブや専用アプリで公開中です。他にも巫女装束を着た女子大生シリーズ(デスクトップJD)もあります。今後はアーティストやレーシングドライバーなど、少し変わった、でも面白いコンテンツ(でじモデル)を増やしていきます!
普通のフィギュアのように大量生産することは難しいかもしれないが、100体ぐらいのロットであれば、2~3週間で納品可能だそうだ。価格はプリント数にもよるが、数万円程度。ファン同士で有志を募って、好きなアイドルやタレントのフィギュアを作っても面白いかもしれない。
ちなみに撮影された3Dデータは、専用アプリで背景を重ねたり、共有したりすることができる。
今後もさらなる進化が予想される3Dプリント業界。少しでも気になった読者は「未来玩具デジモ」にアクセスしてみよう!
取材・文・撮影=橋本商店、モデル=璃波
取材協力
・未来玩具デジモ今回のデータやグラビアの3Dも見れます。
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