早稲田、明治、青学… 有名大学が激突! “スクールアイドル”の祭典「UNIDOL」とは?

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更新日:2014/7/5

アイドルの頂点を目指し、全国のスクールアイドルが集結!?

これは大人気アニメ『ラブライブ!』のことではない。リアルに存在するスクールアイドルたちが、歌とダンスを競う大会があるという情報を聞きつけて取材に向かった編集部。

その祭典の名は、「UNIDOL(ユニドル)」。名前の通り、大学に在籍する“現役女子大学生”たちが、技とアイドル性を披露するコンテストだ。

UNIDOLが始まったのは、今から2年前。最初は東京近郊7大学が参加していたが、回を重ねるごとに、参加サークルだけではなく、観客数も増している。
 

▲スクールアイドルといえば『ラブライブ!』

「前回は、19組出場・約1,500人を動員。今回は、初の関西予選も開催しました。その数は、予選で28サークル。7月9日に行われる本選では、1,900人規模の品川ステラホールで行い、大学アイドルの一位を決定します!」
本選を前に気合たっぷりに説明してくれたのは、「UNIDOL」実行委員長の幸野奈緒さん。神奈川大学4年生である。
 

▲前回、SHIBUYA-AXには1,522人が来場

幸野さんいわく、大会の模様は、『ラブライブ!』に負けず劣らず、熱い戦いを繰り広げているとのこと。
「アニメでは、μ’sの活動が、廃校の危機を救いました。UNIDOLたちも、同じように学校の顔として、活躍しています。例えば、埼玉県立大学の『MayBe』というサークル。学校案内のパンフレットに掲載されたり、地元のお祭りのゲストとして呼ばれたりと、大活躍しています」(幸野さん、以下同)

強豪校との対戦で一喜一憂したり、衣装を手作りしたり、まるでラブライブ!さながらの世界が繰り広げられているという。

この大会は、アイドルにそこまで詳しくない観客が多いのも特徴だという。

「各サークルが披露するのは、ももいろクローバーZやモーニング娘。など、メジャーアイドルの楽曲にオリジナルダンスを振り付けたものです。知っている曲が流れるため、初めて見に来た人でも楽しめますし、客席では、飛んだり跳ねたり、ヲタ芸を打ったりと、みなさんそれぞれ楽しんでいます」
 

▲本選に出場を決めた日本大学「ドルクラ☆」

審査の方法は、振付師やアイドル誌の編集者などの審査員に加え、観客からの投票も対象となる。

「いわば『振りコピ』を競うわけですが、ただのコピーではありません。元祖の振り付けにアレンジを加え、さらに惹きつけるステージパフォーマンスになっています。
出演者は全員大学生ですので、アイドルらしいフレッシュさのなかにも、大人な表情を見せるところに魅力を感じる人も多いようです」
 

▲昨年の優勝サークル、早稲田大学「わこー!プロジェクト」

アイドルの見所は、やはり成長。UNIDOLでも育っていく姿が見られるという。

「最初は、“危なっかしい”パフォーマンスをするサークルもあります。昨年の優勝者・早稲田大学の『わこー!プロジェクト』も当初は、そんな様子でした。でも、本選では、みなさん別人のように生き生きとした演技で客席を魅了していました」

彼女たちは、普段は普通の大学生。だが一度ステージに上がると、別人のような輝きを見せる。親近感とパフォーマンスのギャップに惹かれるファンもいる。

「人気のあるサークルですと、握手会やチェキ会、物販などのイベントを行うところもあります。親衛隊のような応援団が付いているサークルもいるようですよ」
 

▲前回開催の模様。この手作り感がスクールアイドルの魅力かもしれない

スクールアイドルなのに、固定ファンを獲得しているとは! 驚きの人気っぷりだ。しかし、卒業後にアイドルを目指す人は少ないという。

「UNIDOL経験者の何名かは、その後にアイドル活動をしているようですが、多くの参加者は普通に就職しています。彼女たちは、パフォーマンスでは本気ですが、『本当のアイドル』を目指しているわけではありません。アイドルに憧れているけど、本分は学生。でも、ステージの上だけでは、立派な『アイドル』なんです」

スクールアイドルの頂点を目指し、スクールライフを捧げる。そんなUNIDOLの「本選」へ足を運んでみてはいかがだろうか。

ここで、注目の出場サークルをいくつかご紹介。

■アイドル性バツグン、「青山学院」4人組
 

美女が多いことで有名な青山学院大学より「Ribbon ∞ by Chatters」のみなさん。チアリーディングサークルより派生したユニット。
今回は、残念ながら敗者復活戦で再度、頂点を望む。
 

▲左より、サロンモデルを務めたこともある正統派美女・亜由美ちゃん。さくら学院大好き、根っからのアイドル好き・菫ちゃん。コアラに例えられるおっとりキャラ・菜ツ美ちゃん。セクシー担当の恵里奈ちゃん

彼女たちは、℃-uteやAKB48の曲を持ち歌としている。グループ名にちなんで、リボンを多くあしらった、手作り衣装にも注目したい。


■フレッシュな勢い炸裂!「東洋大学」
 

「Tomboys☆」のみなさんは、今回初出場。にもかかわらず、予選を突破!サイリウムの色は、ピンクとイエローとのことなので、ご用意を!

■本選のダークホース!?「明治大学」
 

 
「Copia」のみなさんは、今大会の目玉!っとまでいわれつつも、予選にて敗退。しかし、敗者復活戦では、前評判に負けないパフォーマンスをみせるだろう。

■詳しい情報は公式HPにて
 

公式HPで出場サークルの詳細や本選の情報をチェックしよう!
http://unidol.jp/

取材協力=フレオ、青山学院大学、撮影=山本哲也、取材・文=武藤徉子