Cover Model 本田 翼 2013年4月号

Cover Model 紹介

更新日:2013/6/6

Cover Model本田 翼

変わりました。自分でも、変わったなって分かるぐらい

本田翼さんは、東京生まれの20歳。
女優の仕事を本格的にスタートさせたのは、昨年からだ。
『GTO』『Piece』など話題のドラマに連続出演。
待望の連ドラ初主演作が、デザイン会社で働く七瀬ももこを
演じた、『午前3時の無法地帯』。

原作コミックを知る人ならきっと、
ヒロインのビジュアルの再現度合いに驚くだろう
(より近づけるために、ちょっと髪を伸ばしたそう)。
でも、一番驚くのは、演技の質感だ。
仕事で疲れ果てた女の子の、眠たげでダウナーな雰囲気、
ハイテンションの空元気を、全身で見事に表現している。
「撮影していた頃がちょうどお仕事のピークで、
本気で疲れてたんです。素ですね。
目の下のくまとか、生かしすぎてます(笑)」

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ももこが恋する多賀谷を演じたのは、オダギリジョー。
共演者たちに恵まれ、そして、鍛えられた。
「撮影前にその日の台本を読み合わせしていると、
山下監督が“ここ、なんか不自然じゃない?”って。
そこからみんなで一緒に、“どうなったらもっとリアルになると思う?”
って考えるんですよ。ぜんぜん、台本と変えちゃったりするんです。
みんなで話し合って作っていく、あの時間は、今までにない貴重な体験でした」

本田翼という人がここまで素晴らしい女優だとは、
誰も知らなかったはずだ。
なにしろ、彼女自身も驚いているのだ。
「山下監督の指導も大きかったですし、
共演の方と一緒にやらせていただいて、勉強にもなりましたし、
自分ももっと頑張らなきゃなと思える現場でした。
いろいろ変わりました。自分でも、変わったなって分かるぐらいに。
私にとってとても大切な、思い入れの深い作品になりました」
そんな本田翼さんが選んだ本は——
『ケンガイ』
『ケンガイ』(1巻)
大瑛ユキオ
小学館ビッグCスピリッツ 579円
 

レンタルビデオ屋で働く伊賀くんが、バイトの先輩・白川さんに恋をする。「仲間内で『ナシ』とされてる人が気になるってのは 俺だけじゃないはずだ。そうだろう?」。彼女は映画には熱狂するが、他人には興味なし。捨て身の「好き」という言葉も通じない。この恋は、果たしてうまくいくのか?『月刊スピリッツ!』連載中。
「異質なモノを持っている人を好きになってしまう、男の子の気持ちがすごく理解できました。私も異質な、独特な雰囲気を持った人が気になってしまうタイプなんです。主人公の男の子に、“好きに自信を持って!”って、応援しながら読んでいます(笑)」(本田翼 談)