Cover Model 大泉 洋 2011年10月号

Cover Model 紹介

更新日:2013/10/11

Cover Model 大泉 洋

かっこ悪いところもあるけど、かっこいい。
それが僕にとって一番の、かっこいいヒーロー像なんです。

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二枚目だけど三枚目、シリアスとコミカルが共存する。
最新主演映画『探偵はBARにいる』で大泉洋さんが演じた「探偵」とは、
そんなキャラクター。それは大泉さんのヒーロー像とも直結するそうだ。
「ボロッボロに殴られてるんだけれども、探偵は“顔はやめてくれ!
俺はモデル志望なんだ!!”と言う(笑)。
どんなにしんどい状況であっても、空元気で笑いに変える、男の美学ですよね」
原作は、北海道在住の作家・東直己のハードボイルド小説。
札幌の繁華街ススキノにある雑居ビルに暮らし、
行きつけのバーで依頼人からの電話を受ける、探偵にして何でも屋の「俺」。
コンドウキョウコと名乗る謎の女性からきた一本の電話から、
運命の歯車が回り出す——。
探偵には、松田龍平演じる高田という相棒がいる。
ホットな探偵とクールな高田。でこぼこコンビの相棒(バディ)感、
掛け合い感も、この映画の大きな魅力だ。
「男だったら、特にああいう関係性は憧れますよね。
なんとなく気が合って、いつも一緒にいる。
だけど、ベタベタしてるわけじゃない。
喧嘩もするんだけど、大事なところではつながっている、という」

そんな大泉 洋さんが選んだ本は——

『コブラ 完全版』
『コブラ 完全版』(1~12巻)
寺沢武一
メディアファクトリーMFコミックス 各750円

左腕に仕込んだサイコガンと超人的な体力で、不死身の男と恐れられる宇宙海賊コブラ。アーマロイドのレディーを相棒に、時には莫大な財宝のありかを秘めた3人の美女を追い掛け、宿敵クリスタル・ボーイ率いる海賊ギルド親衛隊と死闘を交わす。連作短編スタイルで、最終回はまだ描かれていない。ハリウッド映画化も進行中。
「小学生の時に、アニメで観たのが先だったのかな? 左腕が銃になってるなんて、男の子にとってこんなワクワクするような設定はないですよ。しかも女性を口説いてですよ、ベッドに横になった時に一言、“俺の趣味はベッドの硬さを調べることさ”。かっこいいー! 子供心に、かっこ良すぎて笑ってしまいましたねぇ。そんなこと、大人になってもついぞ言えませんでしたけど(笑)」(大泉洋 談)