特集番外編1 2007年8月号

特集番外編1

更新日:2013/8/15

「いちばん近くて、いちばん遠いきみに……片想い文庫」特集番外編

 

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編集/K・H

 

今回の特集でびっくりしたのは、とある取材中、「恋をする体力(気力)は年齢とともに衰える」と聞いたときです。誰かを好きになったら、たとえかなわなくても、その気持ちは(心の中で)大切にしたほうがよいのかもしれません。片想いでも、恋はしないよりもしたほうがよいとも聞きますし。

 

取材前には周辺の(主に)男性にリサーチに協力してもらいました。女性同士は折に触れて恋の話をしているので、なんとなく把握できるのですが、妙齢の男性がどんなイメージを「片想い」に抱いているのかまったくわからなかったので、社内の、普段は接点のない男性にもアンケートに答えてもらったりして、いろいろな意見を集めました。

 

その結果思ったのは、男性は「近くにいる女性」に「楽しく片想い」することが多いんだなあ、ということです。そこで思い出したのが、以前一緒に飲んだモテる女子の発言。「気になる人がいたら、メールなんてしない。隣に行って、話しかける。いつもちょっとでも近くにいるようにする」……でも、こういうことが自然にできる人でも、お互いを想う気持ちがまったく同じというのは不可能なので、片想いと縁遠くはいられないのでしょうね。そういえば、うちの編集長は、この世の恋はすべて片想いだと、企画のブレストでつぶやいていました……。

 

というわけで、今回の特集は、さまざまな片想いが描かれている文庫をたくさん紹介した、読み応えのある特集となっております。楽しい企画も盛りだくさん(詳しくはHOMEの「本誌の情報はこちら」→「ダ・ヴィンチ本誌のご案内」で、目次をご確認ください)。片想いしている人も、かつてしていた人も、これからしたい人も、この夏の読書のご参考に、ぜひご一読くださいませ。

 

玉木宏さんが特集内で持っていた本にかかっていた架空のブックカバーをこちからかダウンロードしていただけます。プリントアウトしてお楽しみください。

 

こちらからどうぞ→

 

架空カバー制作/cluch on cluch co.,ltd.(http://www.cluch.jp8月公開予定)

デザイン・蜂矢貴子 イラスト・高橋瑛美