【ダ・ヴィンチ2015年11月号】Cover Modelは、　有村架純さん！

Cover Model 有村架純

私も負けず嫌いで頑固なんです。
もちろん、周囲に害を与えない程度にしているつもりですけど（笑）。

　ＮＨＫ朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で大ブレイクしてから２年、
女優として順調にキャリアを重ねてきた。

舞台、映画、ドラマ。ステージを変えるごとに
新たな顔を見せる女優力には、脱帽するしかない。　

　成長著しい有村架純さんが次の挑戦に選んだのは、
連続テレビドラマの初主演だ。

　10月10日から放映が始まるＷＯＷＯＷ連続ドラマＷ
『海に降る』で主人公の天谷深雪を演じる。

「大きなテーマを持つ素晴らしい作品。
共演の方々が尊敬するすごい役者さんばかりなので、
主演に対するプレッシャーは相当ありました。
果たして自分にこの作品を支えるだけの器量があるのかと」

　深雪は、ＪＡＭＳＴＥＣ（海洋研究開発機構）所属の
有人潜水調査船「しんかい６５００」を操るパイロット候補生。

名パイロットだった亡父と同じ道を歩むことを選んだ彼女もまた、
ＪＡＭＳＴＥＣ史上初の女性パイロットとして、
周囲から大きなプレッシャーを受けていた。

「深雪は父の遺志を継ぐために、
男社会である６Ｋチームに飛び込みます。
誰にも頼らず独り立っていく覚悟がないとできないことです。
だから、深雪はとにかく負けず嫌いで頑固。
『女だからだめだ、女にはできない』と
言われないためにも人一倍がんばるし、
どんな相手にも決して媚びたりしません。
周囲に無愛想な女だと思われても気にしない。
ただ『父が遺した言葉をつなげていくために、
絶対に〝深海の宇宙〞を見るんだ』
との固い決意を持って、ひたすら前に進んでいきます」

　一途で不器用。そんな深雪に、
有村さんは自分と似た何かを感じたという。

 

■そんな有村架純さんが選んだ1冊は…

『悪夢の観覧車』
木下半太
幻冬舎文庫　648円（税別）

ゴールデンウィークの行楽地で起こった前代未聞の大観覧車ジャック。犯人は白昼堂々事件を仕掛け、ゴンドラに乗る人々の身代金として6億円を要求した。爆発物の恐怖に怯える人質たちはなんとか事態を打開しようとするが、背後には驚くべき計画が潜んでいた。犯人の真の目的とは果たして何か？　怒涛の展開が続くノンストップ・サスペンスの傑作。

「シリーズ第一作目の『悪夢のエレベーター』を読んで以来、もう夢中で。奇想天外な展開といい、どこかとぼけたような会話劇といい、どこをとってもおもしろい。個性豊かな登場人物も楽しいです」(有村架純 談）