【ダ・ヴィンチ2017年4月号】Cover Modelは、スガ シカオさん!

Cover Model 紹介

更新日:2017/3/6

【ダ・ヴィンチ2017年4月号】Cover Modelは、スガ シカオさん!

Cover Model スガ シカオ


30歳でのデビュー、
45歳での独立、
そして迎える20周年。
いくつもの挑戦をし、
誰にも真似できないスタイルで音楽シーンを
駆け上がってきたスガシカオさん。
5月6日には、
20周年記念イベント『スガフェス!』が
さいたまアリーナで開催される。

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フェスって主催者のわがままが色濃く
出ていればいるほど面白いと思うんです

「大変ですけど楽しみですよ。
もうね、やりたいことを全部やってやろうと思っています。
最高のライヴをやるのはもちろん、かけすぎ部
(スガファンにはお馴染み。過剰に薬味を振りかける有志による部活動)や
モノマネ大会といった音楽以外も充実させます。
フェスって主催者のわがままとか好みが
色濃く出ているほど面白いと思うんです。
今回『スガフェス!』とコラボレートしている
VIVA LA ROCKというイベントのプロデューサーの鹿野さんの
突き抜けたバカさ加減とか大丈夫かなって思うもん(笑)。
でも、それこそが面白いフェスを作る肝。
荒吐ロックフェスやライジングサン、福岡のサンセットなんかも
主催者が好きなようにやってる。
フェスの原点であるウッドストックなんかもそうでしょう? 
結局、主催者が心から楽しんでいるかどうかっていうのはお客さんは察知するし、
出ている側のミュージシャンもそこが面白いから出ていることが多い。
だから、スガフェス!はとにかくオレにしかできないものをやろうと思っています」
 
 
■そんなスガシカオさんの選んだ一冊は……

羊をめぐる冒険

『羊をめぐる冒険』 

村上春樹 講談社 1900円(税別) 
※講談社文庫(上・下) 各500円(税別)

『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』に続く青春3部作の完結編。妻と別れたばかりの僕のもとへ旧友〈鼠〉からの手紙が届く。その手紙に同封されていたのは一枚の写真。ある事件に巻き込まれた僕は美しい耳を持つ新しい恋人と共に、星形の斑紋を持つ1頭の羊と〈鼠〉を探しに北海道へ向かう。旅の終わりにあったのは?

「村上作品で一番最初に読んだ本です。確か『ノルウェイの森』が出たころで、こっちを先に読んだんだと思う。村上さんって他の作家にはない魅力があるんですよね。文体だったり、物語のトラップの作り方とか。よく言われてますけど、物語の結末が知りたくて読むわけじゃない。『羊をめぐる冒険』とか『1Q84』はさすがに知りたいけど、それよりもその世界観に包まれている感が気持ちいい。村上さんの世界に入って、村上さんの文体に包まれている感じに快楽がある。現実逃避できるわけじゃないけど、そういうことだと思う」(スガ シカオ 談)

取材・文=高畠正人