Amazonオールタイムベスト小説100 発表記念! 読み忘れてない? 文庫&Kindleで読めるガチで面白い小説 10選
更新日:2013/11/12
ダ・ヴィンチ電子ナビでは、この100作品の中から、“文庫&Kindleで読めるガチで面白い小説”を10作品ピックアップ。いずれも各種文学賞を受賞していたり、映像化されたりと有名作品ばかりですが、うっかり読み忘れている作品もあるのでは? あえてAmazonがサービス開始した2000年以降に発売された作品から選んでみましたので、時の流れを感じながら、ぜひ名作と出会ってみて下さい!
『壬生義士伝』(浅田次郎/文藝春秋)
あらすじ:
小雪舞う一月の夜更け、大坂・南部藩蔵屋敷に満身創痍の侍がたどり着く。貧しさから南部藩を脱藩し壬生浪と呼ばれた新選組に入隊した吉村貫一郎だ。“人斬り貫一”と恐れられ、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても飢えた者には握り飯を施す男。元新選組隊士や教え子が語る非業の隊士の生涯を描く浅田次郎版「新選組」。
歴史小説の形態をとりながら、家族のために働く父親&男の生き様を描いた名作。男性女性を問わず思わず感涙してしまう内容で、特に子どもをお持ちの方におすすめの一冊です!
『イン・ザ・プール』(奥田英朗/文藝春秋)
あらすじ:
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者は、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は伊良部一郎。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か? 名医かヤブ医者か。ヘンなビョーキの人々を描いた連作短篇集。
『精神科医伊良部シリーズ』の第1作。第127回直木賞候補作品で、テレビアニメ化や映画化もされた人気作。肩の力を抜いて、さらっと楽しく読める内容です!
『博士の愛した数式』(小川洋子/新潮社)
あらすじ:
博士の背広の袖には、「ぼくの記憶は80分しかもたない」と書かれた古びたメモが留められていた。記憶力を失った天才数学者にとって、私は常に“新しい”家政婦で、数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は、驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。
寺尾聰さん主演の映画も大ヒット。第1回本屋大賞受賞作としても有名ですね。“数学”という一見小説とは相性の悪そうなテーマを、物語の中にドラマティックに融合させた傑作!
『対岸の彼女』(角田光代/文藝春秋)
あらすじ:
小夜子は葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵、二人の女性の友情は成立するのか。結婚する・しない、子供を持つ・持たない、それだけのことで、なぜ女同士、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く。
第132回直木賞受賞作。女性から圧倒的な支持を集める角田さんの代表作のひとつで、大人の女性にとっての“友人”の意味を問いかける深い内容にレビューでも共感の嵐が!