ママ必見!子どもの英語教育って、いつから、どのように始めればいいの?

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更新日:2013/12/17

  • 写真左からFLIP-FLAPのYUKOさん、AIKOさん、清水万里子さん

 

 つい先日、日本の英語教育がガラリと変わるニュースが流れました。まだまだ検討中とはいえ、大学受験にTOEFLなどの英語能力テストを採用したり、2020年頃には全国の公立小学校で一斉に3年生からの英語教育が始まるというものです。現在は5年生から週1回の外国語活動の時間が設定されていますが、これが週3回の正式教科になることも検討されるなど、国も本気で英語教育に取り組み始めたわけです。このような社会的背景もあってか、今後ますます子どもの英語教育に注目が集まってくるでしょう。最近では、本格的に学べる英語教室や、家庭用の英語教材が爆発的に増え、子どもに適した教育方法や教材を選ぶのに苦労している親御さんも多いと思われます。

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そこで、児童英語教師歴28年、現在も保育園で幼児に英語を教え、新しい英語教材の開発にもカリキュラムデザインから関わっている清水万里子さんをインタビュアーに迎え、現在子育て中の双子タレントFLIP-FLAPのYUKO(ゆうこ)さん、AIKO(あいこ)さんとともに、子どもの英語教育や英語教材について語っていただきました。

 

将来、子どもたちは英語がコミュニケーションの道具として当たり前の世界で働くことになる。

清水万里子
子ども英語教育の専門家。現在、㈱エデュシーズ代表を務めるほか、保育園、大学、専門学校で指導。中日新聞「中日こどもウイークリー」英語学習ページの執筆を担当、小学校英語教育事情や民間英語教室の現状を発信している。

清水 本日はお子さんもご一緒にお越し下さりありがとうございます!子育て中のママたちの生の声を聞きたくてやって参りました。お子さんへの英語教育をどのようにお考えなのか、子ども英語教育について率直な意見をお聞かせください。

YUKO  英語ができるとできないとでは就いた仕事の給料も変わるんじゃないかと思うんですよ。これからの世界は英語なしでは仕事もできないでしょうね。子どもには英語が使えるようになってほしいとは思っているんですけど、自分が教えるわけにもいかないし・・・(笑)

清水 もう、どの世界の職業においても英語は必需品です。英語ができれば活躍する仕事の選択肢も増えますね。英語は子どもに自信をつけさせる一つの教育的な手段にもなりますよ。日本では、大学生の就職の時に英語力を問われることが多いようです。私の教え子も早い時期に就職が決まりましたが、1年間留学して学んだ英語力がTOEIC900点を超えて自信もついたようです。

韓国では、英語ができないと収入の高い職業に就けない事情がありますから、子どもの将来を案じて親も英語教育にかなり熱心ですね。東北に英語教育で着実に成果を上げている幼稚園がありますが、子どもたちは全員ネイティブのような発音で英語を話していました。3~4歳の頃から英語を聞いて育っているので、聞くこと、話すことに慣れているのでしょうね。

AIKO 普通に育てて、高校生くらいになったら一気に外国へ留学させるほうが良いんじゃないですか?それまであまりお金を使わずにおいて、貯めた費用で海外留学させて英語を身に付けるほうが手っ取り早い気がしますね~。

清水 そうですね、高校生、大学生の時に海外留学して一気に英語力を伸ばすのもいいです。でも、本人はかなり一生懸命勉強しなければいけません。せっかくの機会を遊んで過ごしてしまう子もいます。高校生、大学生は本人の努力しだいですね。私は小学生のうちに1~2週間の短期ホームスティを経験してもらって、「もっと英語を上手に話したい!」という気持ちが生まれるのが良いと思っています。伝えたいことがあるのに英語の表現がわからないだけですから、中学校から本気で学ぶようになりますよ。これまで、英語の習得には「時間とお金」がかかると言われてきましたが、最近はそうでもないですね。確かに時間はかかりますけど、お金は昔ほどかかりません。
 

英語がまったく話せない親のヘタな発音で話しかけても大丈夫?

 
AIKO 子どもにネイティブな英語を聞かせればそのままの音を覚えてくれるから、きれいな発音のままだと思うのだけど、親の日本語的な発音を聞かせてしまったら、カタカナ発音の英語になってしまいそう・・・。親は子どもの前では英語を話すのが不安です。
 
清水 子どもは親の日本語的な英語を聞いても大丈夫ですよ。ネイティブな英語を聞いていれば、日本語的な英語と区別がつきます。発音の違う英語を聞き分ける能力ができればまったく問題ありません。ただ、聞き耳が無理なく育つのは10才前後まで。やはり早いうちから英語を聞いて慣れ親しませるほうがいいですね。子どもが「ママの英語はなんか違う~」と言えばOK。それに、日本で育つ以上は日本人の話す英語を聞かずに過ごせませんよね。いくら発音に違いはあっても通じる英語であればいいのです。それから、YUKOさんとAIKOさんはお得意の歌でぜひ英語を聞かせてあげてほしいですね。ナーサリーライムやマザーグースなどの英語歌で独特のリズム、イントネーションが自然に身に付きますよ。
 

遊びながら自然に覚えていくのが子ども。親は環境を与えるだけで十分。

YUKO 日本人の発音ではLとRの発音の区別って難しいですよね。子どもはどうなんですか?それと、上の子は2歳の男の子なんですけど、何歳から英語をするほうがいいのですか?好きな電車遊びは1時間でもずっとやっていて親のほうが疲れちゃうほど。英語でずっと遊んでくれるのかな?

清水 子どもはLとRの聞き分けは見事ですよ。本当にうらやましいくらいです。早ければ早いほどいいと言いますが、そんなに慌てて英語教室に通わなくても大丈夫です。英語教室に通うのは自立心も芽生える4歳からでいいでしょう。3歳までは家庭用の英語教材もありますので気軽に英語を楽しみましょう。子どもは繰り返しが大好きです。子どもに英語をプレゼントする、という考え方なら気楽にスタートできますよ。親ができることは英語環境を作ってあげることですね。