『アラサーちゃん』赤裸々トークイベント 峰なゆか×小明

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更新日:2013/8/13

『アラサーちゃん』発売記念トークイベント 峰なゆか×小明
@オリオン書房ノルテ店

12月11日(日)、『アラサーちゃん』の発売を記念して、オリオン書房ノルテ店にて元アイドルライターの小明さんとの対談が行われました。ゆるふわちゃんコスプレをしてきた小明さんと仲良くガールズトークをするはずが、モテ論をめぐってトークは思いがけない方向へ。途中、『SPA!』で『アラだらけ君』を連載中のマンガ家・市橋俊介さんも登場し3人で『アラサーちゃん』談義に花をさかせました。

アラサーちゃんの各キャラクターは自分の体験から。
ヤリマン時代や非モテ時代の体験をいれています

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峰 今日はありがとうございます。小明さん、ゆるふわちゃんですね。かわいいー♥

小明 ありがとうございます。これ、何年か前にフリーマーケットで購入したんですが、着てみたら全然似合わずに箪笥の肥やしになっていたもので……。ゆるふわちゃんがこんな格好だったので、「ここだ!」と思ってやっと着られたんです。でもやっぱり似合わなかったので、カツラで誤魔化しました。えへ♥

峰 この襟具合とか、胸下にギャザーがある感じとか、パフスリーブな感じとか、ゆるふわちゃんの衣装そっくりで素晴らしい! あと、この緑の色合い?  あんまり手にとらないですよねぇ、このキミドリは・・・(笑)。

小明 うるさいなぁ! 峰さんがアラサーちゃんのコスプレで来るはずと見越してがんばったのに!

峰 私も今日はアラサーちゃんコスプレで来ようと思ってたんですが、ピタピタのハイネックが売ってなくて断念しました。だからどうしようかなーって思ってたら、編集さんに「じゃあエロイ格好してきてください」って言われたんで・・・。

小明 それで、その結果がこの胸元の露出・・・?

峰 そうです♥

小明 す・・・すごいですね。ほんとうに。これは、あの、いつ頃から大きくなられたんでしょうか?(胸に向かって話す)

峰 (笑)。なんでそんなエロ本のインタビューみたいになるんですか?

小明 私がエロ本の出だからですよぅ。なんでそんなに大きくなったんですか? 教えてください!

峰 え? なんか、恥ずかしい・・・。でもね、こうやって谷間を出しても別にモテるわけじゃないですよ。アラサーちゃんのこのピタピタハイネックっていうのが巨乳ファッションの中で一番モテるんですよ。こんなふうに乳を丸出しにされると、見るは見るけどひいてしまうもんなんですね、男性というのは。

小明 そうなんですね。あればあるだけ良いと思ってました。

峰 はい、でも私は乳を出していないと落ち着かないという職業病なのでこうしてきているわけです。それで“彼女にはしたくないな”というポジションにおさまっています!

小明 あのね、この間ネットニュースを見ていて驚いたんですが「男性は胸の大きい女性を見るとその瞬間偏差値が下がる」らしいんですよ。

峰 えぇぇ! ほんとうに?

小明 その瞬間だけは頭が悪くなるらしくって。がっかりですよ、男性には・・・。
ま、そんな話はさておき『アラサーちゃん』は、峰さんが話を考えて違う人が絵を描いているって思っていたんですけど、絵も峰さんが描かれているんですね?

峰 わざわざこんなしょぼい絵を人に頼まないです。

小明 いえいえ、お上手で。私はずっとコラムも読んでいて、どのコラムも面白くてファンなんですよ。でも、やっぱり私も元着エロのライターなので、同じ引き出しに上手い人がいるのが嫌だと思って、いっつも峰さん死なないかな〜って思ってるんですけど、峰さんぜんぜん死なないばかりか『アラサーちゃん』が重版になったりしてて・・・。

峰 えへへ。ありがとうございます。

小明 もう三刷りでしょ? ギギギ・・・! 

峰 やっぱり小明さんは私のことそういう風に思っていたんですね・・・。

小明 いやぁ、ファンではあるけど、やっぱり常に死んでくんないかな〜とは思ってますよぅ。きゃは!

峰 アハハハハ。私は、同じ引き出しにいることを最初から意識してて、仲良くしておけば特集とか同じくくりで呼ばれるはずだから一緒にがんばっていこうと思ってたんですよ? だから初めて会ったときに「よかったら仲良くしてください!」って言ったんですよ。だけど小明さんは「え?でも私たちはライバルじゃないですか」って返したんですよね。

小明 だって、なんかあからさまに怪しかったんですよ、あの時の峰さん! 人と仲良くしたいっていうのは常々思ってるんですけど、うまく出来ないんですよね、峰さんに関しても、やっぱり今朝も死んでほしいなって思ってしまいましたし・・・。

峰 そうなんですか・・・(しょんぼり)。

小明 でもそれは峰さんが才能のある方だからなんですよ。だから私の『アイドル墜落日記』もマンガ化してくれないですかね? いいなぁ〜重版うらやましいなぁ〜。

峰 あ、うん・・・。それはちょっと、流しますね。

小明 じゃあ、アラサーちゃんの話をしましょうか?(しぶしぶ) 気になっていることがあるんですけど、アラサーちゃんは峰さんがモデルなんですよね?気になっていることがあるんですけど、峰さんはアラサーちゃんなんですよね?

峰 いや、全然!(即答)

小明 こんなに峰さんっぽいのに?

峰 なかには私の体験もありますけど、アラサーちゃんは私ではないです。それで言ったら、各キャラクターも私の体験から描いています。だから私のヤリマン体験だったり非モテ体験だったりをいれていますよ。

小明 時系列にすると非モテがあってからヤリマン、ヤリマンがあってからのアラサーちゃんになるんですか?

峰 ざっくり言えばそうなんですけど、その間にゆるふわちゃんに憧れていたときもありましたね(笑)。

小明 その頃の名残りが現在の蒼井優ヘアーに・・・?

峰 そうですそうですー。いちおう、蒼井優と同じ黒髪ロング・真ん中分けという。

小明 私もその道は通りました。だけど私がやるとフォークソングを歌う感じになっちゃって・・・。あ、話をアラサーちゃんに戻しますが、峰さんの非モテ時代っていつごろだったんですか?

峰 非モテ時代は、小中学生ですかね。

小明 打ち合わせのときにも伺ったんですけど、処女をこじらせすぎて、処女のまま死んでしまうんだったら!と思ってAVにいったという話を聞いて、なんて極端なんだ!って思いました。何があってそんなこじれているんですか?

峰 なんでだろう・・・。
小学校低学年のころってみんな自分のことを可愛いって思ってますよね?無限の可能性を感じるし、自分にはすごい才能があるって。

小明 あの頃はもう、何にでもなれると思ってましたよね。

峰 そう、絶対選ばれし人間だしっていうね。

小明 私は、中1くらいまでそうでしたね。

峰 私は小2くらいのときに気づいたんですよね。自分はすごく可愛いって思ってたけど周りの反応がいまいちで、気づいたときの恥ずかしさったらないですよね。可愛いって思いこんでいたときには、ゆるふわちゃん的なこともしていたし。だけど、それを非モテちゃんのビジュアルでやっていて・・・すごく自分気持ち悪いなって!

小明 え? 可愛かったんじゃないですか?

峰 微妙ですね。非モテちゃんのようなおかっぱ頭だったし。

小明 確かに、小学校ではおかっぱはモテ層にはいないですもんね。

峰 そうですねー。だけど、その頃の私の美学では『Dr.スランプ』に出てくる皿田きのこちゃんが可愛いって思っていました。だけど、あれちょっと違う?って気づいたときは遅くてすごく恥ずかしかったです。必要以上に自分は最下層非モテだって思いこんでいて。実際いうと、下の上くらいだったんじゃないかとは思うんですけどね。

小明 下の上ってまた微妙な! せめて上の下にしましょうよ!

峰 それで一生処女かもしれないって、中1くらいから思ってて。

小明 早い!

峰 本当に焦っちゃって。若さは時間が経てば経つほど失われていくじゃないですか。
もともと価値のない自分の価値がさらになくなってしまう!って。
それで、早く捨てなきゃ捨てなきゃって。それで高校生のときははヤリマンちゃん時代に突入しました。

小明 早熟! でも大体似通う部分があって、私もこじらせにこじらせていて・・・。

峰 ヤリマンだったんですか?

小明 ヤリマンではないです(即答)。

峰 なんでそこ自分を守ろうとするんですか!?

小明 私ちょっと潔癖なところあるんで。

峰 ・・・なんかすごい線をひかれた。

小明 生々しい話になるんですけど、病気とか怖いじゃないですか。粘膜と粘膜の間で何が行われているのか、だってキスだってすごい数の細菌が交換されるんですよ?それを思うと無理って。

峰 ・・・童貞の人ほどそういうこと気にしますよね。

小明 (無視して)このままではやばいと思って高校からグラビアアイドルを始めたんですよ。つまり、性の対象として見られることから始めようと思って。・・・峰さんはそのヤリマンちゃん時代を経てどこへ向かったんですか?

峰 ヤリマンちゃんを経て、そのあと少しゆるふわちゃんに。すぐ股を開くゆるふわちゃんみたいな? それでその後、ヤリマン界の最高峰ということでAV業界に行きました。
でも、やってみたら性的対象として見られまくることに慣れまくってしまうんですよ。それでこの先進むべきは「好きだ」とか「嫁にしたい」とかなんじゃないかって気づいたんですよ。

小明 なるほどー。

峰 でも、それは思うのが少し遅かったなと思うんです。ふつうは先にそれを考えるはずなんですけど、私はなんとか遠回りして辿りついて。そこから真剣にモテるためにはどうしたらいいのかを考えるようになったんです。