監督みずからが原作小説を書き下ろし!『おおかみこどもの雨と雪』細田守インタビュー

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公開日:2012/7/6

 あらゆる世代を魅了する細田守監督の最新作は、母と子の愛を描いた物語。リアルで普遍的なテーマから紡がれた、やさしくも凛とした、誰もが楽しめるエンターテインメント作!

世界中が待ちわびた3年ぶりの最新作

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 『時をかける少女』『サマーウォーズ』と、国内はもちろん、今や世界で最も注目を集める細田守、3年ぶりの新作がついに公開される。人間とおおかみの顔を持つ“おおかみこども”というファンタジックなモチーフで描かれる、ちょっとだけ特別な母子の物語は、子どもの生命力、子育ての苦労や喜び、人々との絆が、躍動感あふれる映像から描き出される。等身大の人々が地に足の着いた幸せのありかを指し示す、今だからこそ観たい作品だ。

おおかみこどもの雨と雪 STORY

<おとぎ話のような恋>

人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”と愛し合い、新しい命を授かった花。人間とおおかみの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた、雪の日に生まれた姉「雪」と雨の日に生まれた弟「雨」。都会の片隅で親子4人ひっそりと幸せに暮らしていたが、父である“おおかみおとこ”の死によって、花はひとりで子どもたちを育てることに……。

<優しい田舎暮らし>

おおかみと人間、くるくると姿を変える幼い2人の子どもと安心して暮らすため、人目を避け、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎に移り住んだ花。日々の糧を得るため、農作業を始めるが失敗ばかり。だがそこに差しのべられたのは、地元の人々の温かな心。人にも自然にも次第に馴染み、母子3人の穏やかな暮らしが続いていく。

<訪れた変化>

田舎に移り住んだもうひとつの目的は、子どもたちが、おおかみと人間、どちらの生き方も選べること。小学校に通うようになった雪と雨は、次第に自分たちがこれから生きていく道を模索し始める。ある夜、人間では子どもでも、おおかみではもう大人の年齢になった2人の間に事件が……。子離れの季節が近づいていた。

声優を務めるのは宮﨑あおい & 大沢たかお

母として少しずつ成長していく花の変遷を見事に表現した宮﨑あおい、シーンは少ないものの「守れなくても、見守っていたい」というおおかみおとこの想いを全編にわたり、響かせた大沢たかお。2人のほかにも菅原文太、麻生久美子、谷村美月ら豪華キャストが集結。

日本のみならず8月にはフランスでも公開決定!

世界最大のアニメーション映画祭・アヌシー国際アニメーションフェスティバルで『時をかける少女』が長編部門の特別賞を受賞するなど、細田作品に注目が集まるフランスで、8月に早くも公開! 日本映画の同時期海外公開は稀なだけに人気の高さがうかがえる。
 

映画『おおかみこどもの雨と雪』

監督・脚本・原作/細田 守 脚本/奥寺佐渡子 キャラクターデザイン/貞本義行 
出演/宮﨑あおい、大沢たかお、黒木 華、西井幸人、大野百花、加部亜門、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太 他 2012年日本 配給/東宝 
7月21日(土)より全国東宝系ロードショー

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