スザンヌ「読む場所によって感じ方も違う。旅支度のトランクには本を詰め込みます。」
更新日:2014/5/2
結婚した一昨年から、ダンナさんと暮らす福岡と、仕事場である東京を週に2回も往復しているスザンヌさん。移動の時間に楽しむのは決まって読書。この習慣は仕事を始めた時から変わらないという。
「母が本好きだったので、子どもの頃から本は身近な楽しみでした。妹と留守番をする時は、いつも二人で本を読んでいましたね」
小学校5年生の時には、読書感想文で金賞をとったことも。今もかなりの頻度で、その時々に読んだ本のことをブログに綴っている。しかも守備範囲はかなり広い!
「江國香織さん、伊坂幸太郎さん、湊かなえさん、唯川恵さん、重松清さん……好きな作家さんはいっぱい。その方々の著作は文庫になったら必ず買いますし、本屋さんで見て、ぴんときたものは、すぐに手にとっちゃう」
仕事で、プライベートで、海外へ赴く時は格好の読書の時間。本棚からトランクへ、お気に入りの本をどんどん詰め込むという。
「高橋歩さんの本は必ず持っていきますね。旅にでようとか、自由になろうとか、そこにある言葉が大好きで。本は旅先で読むと、場所によって感じ方が違うのも面白いところ。バロメーターみたいに、今の自分の状況を知ることができるんです」
今回の料理本刊行でじっくり携わった本づくり。初めてつくり手の側に立った感想は?
「自分の持っていたアイデアをいろいろと出させていただきました。写真選びやデザイン、イメージづくりもすごく楽しかった。愛着いっぱいの本になりました」
(取材・文=河村道子 写真=下林彩子 ヘアメイク=田宮裕子)
すざんぬ●1986年、熊本県生まれ。テレビ番組『クイズ!ヘキサゴンⅡ』でブレイクし、以後、タレント、女優、歌手として活躍中。ファッションリーダーとしても注目され、様々なブランドとのコラボ企画も手掛ける。2011年12月、ソフトバンクホークスの斉藤和巳コーチと結婚。『PON!』(日本テレビ)、『豆ごはん。』(RKB毎日放送)に、レギュラ―出演中。
『九月が永遠に続けば』
高校生のひとり息子が失踪した。その行方を必死で探す佐知子の周りで起こるのは、愛人の事故死、別れた夫の娘の自殺……。見え隠れする元夫と後妻の忌まわしい過去が恐怖を増幅させ、人の心の闇があらわに─容赦ない描写からは美しささえ立ちのぼる、読書界を震撼させた“イヤミス女王”衝撃のデビュー作。
『スザンヌの花嫁❤料理修業』 スザンヌ
セブン&アイ出版 saita mook 1260円
結婚2年目を迎えたスザンヌさんが、笠原将弘さんから和食を、行正り香さんからは圧力鍋料理を……と各ジャンルの料理家から習った絶品レシピが満載。基本の「き」から驚きの技、1ページで献立が決まる副菜メニューなど、こだわりの光る一冊。お家ごはんや普段使いのキッチンアイテムの写真も。大人可愛いセンスも楽しめる。