沢村一樹「本は、たとえ漫画でも一コマずつ背景もしっかり見て読むので、すごく時間がかかる」

あの人と本の話 and more

更新日:2013/12/19

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、ドラマ『DOCTORS~最強の名医~』でクセもの天才外科を熱演中の沢村一樹さん。「忙しくなると、台本も読まなくなるんだよね」と冗談を飛ばす沢村さんに、今気になっている本と、普段の読書についてお話をうかがいました。

「最近は忙しくて本を読む数が減ってきた」
 
と残念がる沢村さん。そんな沢村さんが今カバンに入れて持ち歩いているのは、篠原涼子さんが手掛けたメッセージ絵本『りゅこちゃん』。
 
「気軽に読める本で、
内容も共感できることが多いんですよ」
 
もともとは本好き。
しかし、「月に読むのは平均3冊ぐらい」とのこと。
 
「僕、読むのが遅いんですよ(笑)。
一時期、松本大洋さんの漫画に
ハマっていたころがあったんですが、
そのときも普通の人の3倍はかかってました。
でも、コマのひとつひとつをじっくり見ながら読むと、
絶対時間がかかると思うんですよね。
むしろ、すごいペースで読んでる人を見ると、
『ちゃんと読んでるのか? 背景とかも
キチンと描いてるんだから、丁寧に読めよ!』
って説教したくなりますね(笑)」

(取材・文=倉田モトキ/写真=山口宏之)

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沢村一樹

さわむら・いっき●1967年、鹿児島県生まれ。俳優。俳優デビューをはたした96年、『続・星の金貨』に出演し、一躍脚光を浴びる。以後、『救命病棟24時』、『ショムニ』シリーズ、NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』、『ごくせん』、『デカワンコ』など話題作に続々と登場。代表作に『浅見光彦シリーズ』(浅見光彦役)などがある。

 

紙『生きがいの創造』

飯田史彦/PHP文庫 720円

飯田史彦氏が書いた論文「『生きがい』の夜明け」から火がつき、多くの要望に応えて書籍化した科学的スピリチュアル人生論。世界中の科学者によって研究されている“生まれ変わりの科学”を、その研究成果をもとに解説している。死後の生命や輪廻の仕組み、前世の記憶など、実例としてあげられた体験談はどれも興味深く、また同時に生きることの意味をわかりやすく教えてくれる。

※沢村一樹さんの本にまつわる詳しいエピソードは
ダ・ヴィンチ12月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

ドラマ『DOCTORS 最強の名医』

演出/本橋圭太、猪原達三 脚本/福田 靖
出演/沢村一樹、高嶋政伸、伊藤 蘭、野際陽子ほか テレビ朝日系(毎木曜21時~放送)●患者の命を救うという信念のもと、腐敗した病院の在り方にメスを入れる医療ドラマ。高級車を乗り回し、保身しか頭にない医者が集まっていることで、永らく赤字経営が続く堂上総合病院。そこへ、1年の休職を経た外科医・相良が赴任してきた。普段は笑顔で人懐っこい表情を見せる相良だが、救命のためにはときに非情となり、院内の医師や看護師たちと対立していく。