小雪「出産は自然な出来事のひとつ。いいおかあさんになれたらいいな」

あの人と本の話 and more

更新日:2013/12/19

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。登場してくれたのは、 『ALWAYS 三丁目の夕日’64』で主人公の妻を演じた小雪さん。ついに帰って来た三丁目の人々! 今回は〝家族〟が色濃く描かれていますが、その中心にいるのが小雪さん演じる身重のヒロミ。やわらかなその表情の中には、あの少年との楽しいエピソードも……。

「何年経っても新しさも古さも感じない普遍的な映画です」

と、このシリーズを語る小雪さん。
けれど前作から5年ぶりとなった撮影で再会した
〝淳之介〟の成長にはびっくり。

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「小学生だった彼がもう高校生。
まっすぐに育っていてくれて、うれしかったですね。
今回また仲良くなって、一緒にごはんを食べたり、
駅まで送って行ったり、まるで親戚の子みたいでした(笑)」

そんな小雪さんの母性溢れる表情はスクリーンの随所に。
そしていよいよ現実でも母になる日が近づいてきた。

「でも今、私、至って普通なんです。
気負ってもいないし、怯えてもいない。
すごく楽しみで、という感じでもないんです。
出産は自然な出来事のひとつかな。
いいおかあさんになれたらいいな」

(取材・文=河村道子 写真=緒方啓助)

小雪

こゆき●1976年、神奈川県生まれ。人気モデルとして活躍中の98年、ドラマ『恋はあせらず』で女優デビュー。2003年、映画『ラストサムライ』では国際的な評価を受け、映画、ドラマ、CMと幅広く活躍。出演作に、映画『カムイ外伝』、『探偵はBARにいる』、ドラマ『佐々木夫妻の仁義なき戦い』、『不毛地帯』など多数。著書にエッセイ集『ギフト』。
ヘアメイク=中嶋竜司(HAPP’S) スタイリング=門脇淳子 衣装協力=ネックレス 1万4700円(プレインピープル 丸の内/デザイン バイ ソニア ☎03-5218-2218)、ニットトップス スタイリスト私物

 

紙『やさしさグルグル』

行正り香/文化出版局 1260円

落ち込んだ時、「サーカスに行ってきたらいいわよ」と明るく言い放った母、仕事がキツイと相談したら「お前、戦闘機に乗ってんだからさ」と突き離してくれた上司、数が足らず、内緒であげたチョコレートを「半分こしてくる」と、妹に渡しに行った娘──自分の周りをグルグル回るやさしさから気付いたたくさんの大切なこと。シンプルで飾らない言葉の中から、明日への元気がもらえるエッセイ集。

※小雪さんの本にまつわる詳しいエピソードは
ダ・ヴィンチ2月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 

映画『ALWAYS 三丁目の夕日’64』

原作/西岸良平『三丁目の夕日』(小学館 ビッグコミックオリジナル連載中) 監督・VFX/山崎 貴 脚本/古沢良太・山崎 貴 出演/吉岡秀隆、堤 真一、小雪、堀北真希、もたいまさこ、三浦友和、薬師丸ひろ子ほか 配給/東宝 1月21日(土)より全国東宝系ロードショー
●昭和39年(1964年)、オリンピックを控え、熱気に溢れた東京。一平や淳之介は高校生に、鈴木オートで働く六子もすっかり一人前に。そんな六子が毎朝おめかしをして出て行く先は……。小説家・茶川は新人の作品に人気を奪われ、スランプ気味。そんな折、ある電報をヒロミが見つけ──。リアル3Dで再現される東京は圧巻!
©2012『ALWAYS 三丁目の夕日’64』製作委員会