インタビュー

橋本マナミ「自由な気分で好きなときに好きな本を読みたい。数冊並行して読むのが、私の読書スタイルです」

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』で、初の愛人役と大阪弁のセリフに挑んだ橋本マナミさん。半身浴をしながらのゆったり読書が至福の時間と語る橋本さんの、本に対するこだわりとは――。

「私の演じた詐欺師の愛人・玲美は、登場シーンはそれほど多くはないんですが、とてもインパクトのある役どころ。“愛人キャラ”として意識したのは、とにかく“動き”。男性が気になる人というのは、動きがすごくなめらかなんです。だから、身体のラインにも気を配り、コーヒーカップを置くシーン、ひとつとっても、スッとは置かず、ゆっくりと。“私を見なさい”みたいな感じで(笑)。見られる隙を与えるような演技をしました」

 とにかくさらりとみんなを騙していく悪役。“詐欺師コンビ”を組んだ橋爪功さんとは息もぴったり。

「子悪党的な詐欺師を演じた橋爪さんですが、普段はとてもチャーミングな方。大阪弁のセリフが難しく、つい私が硬くなってしまうと、“間違えてもいいと思って演じなさい”というアドバイスをくださって。その言葉のおかげで、ずいぶん肩の力が抜けて、気負わずにセリフが言えるようになりました。大阪での撮影が早く終わったときは、橋爪さんに、飲みに連れて行っていただいたりもしたんです」

 そんな橋本さんだが、プライベートでは5冊くらいを並行して読書と、かなりアグレッシブなスタイルを実践している。

「時間のあるときに書店へ行き、気になった本をまとめ買い。新刊コーナーを巡って5冊くらい、そして、それらをすべて並行して読むんです。小説、哲学書、エッセイ、自叙伝……ジャンルはいつもバラバラですね。その本を読み終わるまで、ずっと読まなくちゃいけないという気持ちに縛られるのが苦手。AB型の私は、気分がころころと変わるので(笑)。とにかく自由に、好きなときに、好きな本を読むというのが、私のスタイル。もちろん途中で脱落してしまうものもあるのですが……」

 けれど“もう読むのを止められない”という本に出会ったときは、“並行読書”はいったんお休み。その特別な一冊を寝る間も惜しんで読みふけるのだという。今回、選んでくれた『光』もそんな一冊だったという。

「移動時間も立ったまま読む!みたいな(笑)。でも、そういう本に出会うのは、なかなか難しいことで。それだけに、本屋さん巡りをしたり、ランキングをチェックしたり、WEBを見たり……。自分にとってのベストな一冊と出会うために、いろいろアンテナを張っています」

(取材・文=河村道子 写真=下林彩子)

橋本マナミ

はしもと・まなみ●1984年、山形県生まれ。ドラマや映画、バラエティ、グラビアなどさまざまなシーンで活躍中。16年は、大河ドラマ『真田丸』をはじめ、『不機嫌な果実』『せいせいするほど、愛してる』などのドラマに出演。映画『全員、片想い/イブの贈り物』はW主演。映画『光』は今秋公開予定。
ヘアメイク= mahiro スタイリング=吉永 希

 

『光』書影

紙『光』

三浦しをん 集英社文庫 600円(税別)

突然の災害に襲われた島。生き残ったのは中学生の信之、彼と付き合う同級生の美花、幼馴染の輔、そして数人の大人だけ。島での最後の夜、信之は美花を守るため、ある罪を犯す。それから20年、妻子とともに暮らす信之の前に現れた輔は、事件の真相を仄めかし……。“日常に潜む暴力”を追求した、心に刺さる一冊。

※橋本マナミさんの本にまつわる詳しいエピソードはダ・ヴィンチ2月号の巻頭記事『あの人と本の話』を要チェック!

 


映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』

原作/黒川博行『破門』(角川文庫) 監督/小林聖太郎 出演/佐々木蔵之介、横山 裕、北川景子、濵田崇裕(ジャニーズWEST)、矢本悠馬、橋本マナミ/国村隼、橋爪功 配給/松竹 1月28日(土)より全国ロードショー ●映画製作出資金をまんまと持ち逃げされた、イケイケやくざの桑原とヘタレ建設コンサルタントの二宮。二人は失踪した詐欺師・小清水を追い、関西、マカオを奔走! 怒涛のアクションと関西弁の掛け合い満載の大追跡エンタテインメント。
(c) 2017「破門 ふたりのヤクビョーガミ」製作委員会

 



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