井手綾香「私にとってグラミー賞は、遠いけど近い存在」
更新日:2013/12/19
「昔から、いろんなことに興味があるんです。
絵を書いたり、写真を撮ったり。
楽しいなと思えることは
積極的にやるようにしています(笑)。
大変さは全然ないですよ。
むしろ疲れを忘れさせてくれるんです。
それが音楽活動にもつながっていけば、
もっと幸せですし」
両親の影響で幼いころから音楽や絵に触れる機会が多かったという井手さん。やがて、芸術学科のある高校をみつけると迷わず進学。そこで培ってきた表現力はすでに趣味の域を越え、昨年リリースしたミニアルバムではジャケットのイラストも自身で手がけた。そして、もちろん今回のアルバムでも。
「自分で曲を作って、作詞をして、
歌までうたって。
その上、写真の上からドローイングして、
ジャケットの色選びやデザイン、
写真のセレクトにまで
できるだけ関わらせてもらいました。
ホント、楽しかったです(笑)。
音楽だけでなく、
いろんなこだわりが詰まってますので、
ぜひ手にとって楽しんでください!」
10代でありながら、その非凡さを発揮している彼女。しかし、野望はまだまだ大きく、なんと、グラミー賞まで視野に入れているそうだ。
「いや、野望といいますか、憧れですね(笑)。
私の祖父がかつてノミネートされたことがあり、
グラミー賞というものを
幼いころから身近に感じていたんです。
ですから、私にとってグラミー賞は、
遠いけど近い存在…そんな感じですね。
でも、世界中の人に私の歌を
聞いてもらいたいという想いはあります。
いずれは英語で作詞をしてみたいですし。
ただ、こういう話をすると、
必ずアメリカにいる祖父から、
『それなら綾香はもっと英語を勉強しなきゃダメだ』
って言われるんですけどね(笑)」
(取材・文=倉田モトキ 撮影=山口宏之)
いで・あやか●1993年、宮崎県出身。シンガーソングライター。2011年3月、メジャー1stミニアルバム『Portrait』でデビュー。全曲の作詞・作曲を彼女自身が手がけ、これまでにリリースしたシングルはすべてタイアップがつくなど、2012年注目のアーティストの一人として、音楽界の話題を集めている。
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待望の1stフルアルバム。先行シングル「ヒカリ」や「風をつかまえて」をはじめ、ドラマやCM等のタイアップ曲も多く含まれる、珠玉の一枚に。全編に流れる優しいピアノのメロディラインが印象的で、新たに収録された「ひだり手」では、彼女の祖父であり、アメリカ・ジャズ史に名を残すトロンボーン奏者、ビル・ワトラス氏との共演も実現。