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83件

注目の新刊(2014年04月)

『帰ってきたヒトラー』(ティムール・ヴェルメシュ/著 森内薫/訳 河出書房新社)が日本でも翻訳された。突然、現代のベルリンで復活したヒトラーは、そっくりさん芸人として活動することになるのだが、発言内容は(本人なのだからもちろん)ヒトラーそのまま。ヒトラーをある意味魅力的に描いたこの作品は、刊行当時には物議をかもしたのだが、ドイツではなんと130万部のベストセラーに。楽しく読んだことが怖くなる1冊。

天使の子

ニューヨーク州の田舎町で実際に起きた事件を題材にした、激しい愛の物語。28歳で単身渡米した私は、4つ年下のダニエルに魅了されていく。彼が語る家族の物語は、険悪な家庭で育った私に輝かしく映ったのだが、彼の言葉には想像を絶する思いが込められていた……。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 土田美樹

破門 (単行本)

ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。映画製作への出資をもちかけられた二宮はまたしても疫病神・桑原と関わることになってしまう。案の定、出資金を映画製作者に持ち逃げされ、取り戻す途中いざこざとなり組同士のもめごとに発展する。巨額の資金の行方は?

チョコ★ド

星新一を師と仰ぎ、若手作家育成にも努めている著者の最新刊。人魚との恋の皮肉な結末など、不思議な発想と意外性に満ちた着地点というショートショートのお手本のような32編が収録されている。各々の作品が著者が影響をうけた作家へのオマージュともなっている。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 工藤渉

不束な君と素数な彼女

「恋する男はカッコ悪くて面白い」。男だらけの機械工学科、別名「大久保男子鑑別所」で女性耐性ゼロの日々を送る「君」。2年生の春、同じ学科に入学してきた麻生さんに一目惚れをして、何とかして近づこうと彼女の隣に引っ越した「君」のもとに、恋路を邪魔する手紙が届く。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 石森康子

もう一度 (新潮クレスト・ブックス)

空からの落下物に直撃されて昏睡状態に陥り、目覚めた〈僕〉。手に入れた示談金850万ポンドを使って、事故で失った記憶の“再演”を試みる。前代未聞の大プロジェクトはどんどん膨張し、熱い狂気を孕んでゆく。シュールな滑稽さとシニカルな悲哀が混濁する衝撃作。

黄昏の光と影

都内のアパートで孤独死した老人の部屋から、スーツケースにおさめられた白骨死体が見つかった。死後20年は経過したその骨の身元とは? 定年間近の刑事・片倉は、新米の柳井とともに岐阜へと飛ぶ。わずかな手がかりをたぐり続け、彼らが見つけた意外な真相とは。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 土田美樹

100人の人生の物語 (小学館文庫)

キティは、33歳のジャーナリスト。しかし、偽情報に飛びつき、テレビレポーターの職を失ってしまう。さらには、敬愛している親友であり上司の編集長を病気で亡くし、失意のどん底に。そして彼女が遺した100人のリストをもとに取材を始めるが……。働く女性、必読!

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 田島薫

日本SF全集 3 1978~1984

  • 著者名 : 新井素子 / 夢枕獏 / 神林長平 / 谷甲州 / 高千穂遙 / 栗本薫 / 田中芳樹 / 式貴士 / 森下一仁 / 岬兄悟 / 水見稜 / 火浦功 / 野阿梓 / 菊地秀行 / 大原まり子 / 
  • 発売元 : 出版芸術社
  • 価格 : 2,625円
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「SFの浸透と拡散」と銘打たれた人気アンソロジー第3弾は、SFの新時代を拓いた1978〜84年の作品を収録。新井素子「あたしの中の……」、谷甲州「火星鉄道一九」、田中芳樹「流星航路」、野阿梓「花狩人」など、日本SF第3世代の作家ら15人の傑作が一堂に会する。

虎の尾: 渋谷署強行犯係 (文芸書)

ドラマ化された「隠蔽捜査」シリーズで知られる著者の人気作「渋谷署強行犯係」シリーズ待望の最新巻。刑事・辰巳と整体師・竜門が再びタッグを組み、沖縄から上京した龍門の空手の師匠・大城とともに、渋谷で複数の若者が襲撃された事件の謎を追う。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 工藤渉

デビクロくんの恋と魔法

絵本作家になりたいという夢を抱きながら、書店員として働く青年・山本光。そんな彼には知られざる一面があった。「デビクロ通信」と題した手製のビラを、街のあちこちにばら撒いていたのだ。彼の孤独な行為は、誰かに届くのだろうか。新感覚のラブストーリー。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

千日の瑠璃 究極版〈上〉

肢体不自由児ゆえに自由な魂を持つ少年・世一と、唯一の親友の幼鳥オオルリ。「私は風だ」「私は棺だ」「私は頽廃だ」と一日一日語り部を変え、山上の田舎町に生きる彼らの〈千日の物語〉を色濃く紡ぐ。全2000ページの不朽の名作が、大改造を経て22年ぶりに復活。

胸の火は消えず (創元推理文庫)

孤独な女性ハリオットにとって、死後の世界もまた安楽なものではなかった――。不気味な表題作をはじめ、「形見の品」「水晶の瑕」「希望荘」など11編の怪奇小説を収録。イギリス女流怪談の第一人者とされるシンクレアの全体像を伝える、日本オリジナル作品集。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

手のひらの音符

苦労して服飾デザイナーになった水樹(45歳、独身)だが、転職を余儀なくされてしまう。そんな時、故郷の同級生から連絡があり、恩師の病状のことや幼馴染の信也のことを知り……。本気で関わった人たちとの固い絆は一生ものの力になる、と教えてくれる感動作だ。

帰ってきたヒトラー 上

突如、現代のベルリンで目覚めたヒトラー。だが、周りの人間は彼をヒトラーそっくりの芸人と思い込み、彼の発言をすべて強烈なブラックジョークだと解釈する。38カ国で翻訳され、ヒトラー礼賛禁止のドイツで130万部を売り上げた世界的ベストセラーが、ついに翻訳。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 石森康子

秘密<上>

イギリスの田園地帯の一角で、16歳のローレルは母が殺人を犯すのを目撃する。そして50年後の2011年、国民的女優となった彼女はふと目にした写真から余命わずかな母の過去を探ることに……。現在と過去が交錯しながら、壮大なドラマが明かされていく長編ミステリー。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 土田美樹

3こわい話 (小学生までに読んでおきたい文学)

「おかしな話」「かなしい話」など全6巻シリーズ。第3巻は、夏目漱石や有島武郎、小松左京、三島由紀夫、エドガー・アラン・ポーなど、古今東西の珠玉の「こわい話」を集める。編者は、元祖「本のソムリエ」の松田哲夫。「こわい」に凝縮された小説の凄味を実感!

長州シックス 夢をかなえた白熊

尊王攘夷を完遂するため、5人の長州藩士たちはイギリスへ密航する。「長州ファイヴ」と呼ばれた彼らだが、実は共に渡航していた6人目の男が存在した――(表題作)。生麦事件、蛤御門の変、ええじゃないか、天誅組など、激動の幕末を奇想天外に描く5つの異聞集。

立身いたしたく候

瀬戸物屋の五男坊・駿平は、御家人・野依家の婿養子となった。軽い気持ちで武士になった彼を待っていたのは、つましい生活と涙ぐましい就職活動の日々だった。パワハラ、うつ、職場恋愛、窓際社員。現代のサラリーマンとも通じる武士の世界を描いた、お仕事時代小説。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

陰陽師 蒼猴ノ巻

お馴染み、安倍晴明と源博雅が活躍する人気シリーズの最新刊。木彫りの犬や鳥が生きているように動き出す技を駆使する謎の彫り師・韓志和の顛末を描いた「からくり道士」や、不老不死の桃・蟠桃をモチーフにした「仙桃奇譚」など、“幽玄”と“あはれ”を描いた全10編。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 石森康子

冬眠する熊に添い寝してごらん

北陸の地を舞台に、熊猟師の末裔である兄弟と、謎めく美女が出会った。彼らが交わる時、100年の時を超えて、呪いが降りかかる……。若者の愛憎と悲劇が交錯する長編。Bunkamura25周年記念公演第1弾(蜷川幸雄演出)のために書き下ろされた戯曲の完全版だ。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 田島薫

機龍警察 未亡旅団 (ハヤカワ・ミステリワールド)

チェチェン紛争で生き残った女だけで結成されたテロ組織「黒い未亡人」が日本に潜入。日本の警察は自爆テロを展開する未成年者たちの命がけの戦術に苦戦するのだった。さらに、警視庁特捜部の理事官・城木は実兄で衆議院議員の宗方亮太郎にある疑念を抱き……。

日暮れまでに

マンハッタンに住む平凡だが幸せな40代夫婦のもとに、妻の弟ミジーが転がりこむ。若く自由なミジーの存在は強烈な輝きを放つと同時に、夫婦の関係性に大きな影を落とすことに……。人生の日暮れ(晩年)を迎えつつある人間の機微を、繊細な筆致で描いている。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 土田美樹

ピース

アメリカ中西部の町・キャシオンズヴィルに住むウィア一族最後の一人、オールデンは静かに過去を回想する。『ケルベロス第五の首』で知られるアメリカSF界の巨匠が、魔術的技巧を駆使して描き出す究極の幻想世界。1975年刊行の代表的長編が待望の邦訳。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

リアスの子

1990年、「僕」が教師として勤める東北の港町の中学校に、東京からひとりの転校生がやってきた。「見事なまでにスケバン」スタイルで登校した彼女に、「僕」は寄り添おうとするが……。生徒と教師、教師同士の交流を通じて、学校生活での「信頼」の大切さを描いた感動作。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 石森康子

乱舞 あなたの腕の中で

バリ島をひとり旅で訪れた37歳のヒロインはフリーのルポライターと称する名も知らぬ男に心惹かれる。滞在先のホテルがテロの標的となったとき、命を救ってくれた男を運命の人と信じるが、彼は姿を消し……。旅情や魅惑的な謎が詰まった直球の恋愛小説がここに誕生。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 工藤渉

お父さんと伊藤さん

フリーターの彩、34歳。同居中の恋人、伊藤さんは、54歳。二人の元に兄一家と同居していた元教師の父(74歳)がやってきて、狭いボロアパートで3人の共同生活が始まった。父に出ていってもらおうと思う彩だが……。ちょっと切なく、笑える家族小説だ。

ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿

キテレツ女刑事・理恩は、捜査本部長に歯向かったり、異常な食い意地で騒動を起こすなど、始末書を乱発。しかし推理だけは超一流の彼女は、自分をバカ扱いする部下の拾得と、4つの難事件に挑む。大学教授の怪死やタレント歌人の失踪など、その謎解きはいかに?

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 田島薫

丘 上 (ヴィレッジブックス)

高齢者向けの介護施設で働いていたアンジェラが、突如姿を消した。無人の家には、アンジェラが誰かに贈るつもりだったらしいプレゼントの包みが残されていた――。『黒衣の女』で知られるゴシックホラーの名手が、イングランド南部を舞台に描くクライムノヴェル。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

未刊行小説集 (いとうせいこうレトロスペクティブ)

事務所移籍とともに引き継がれた数個の段ボール箱。捨てようと思った箱の中から出てきたのは、懐かしい小説の数々だった。幻の長編「歌を忘れてカナリアに」や、『小説すばる』での連載が4回で終わった「内面奪還ヒーローズ」をはじめ、すべて旧作にして最新作の11編。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 石森康子

血の探求

1974年晩夏、休職中の大学教授の私はサンフランシスコのダウンタウンにオフィスをかまえた。隣室は精神分析医のオフィス。やがて会話が聞こえてくるようになり、盗み聞きによって患者の人生に入り込むのだが……。ズルズルとひきこまれるミステリーだ。

三ツ星商事グルメ課のおいしい仕事 (メディアワークス文庫)

会社の経費で飲み食いしてると噂のお荷物部署・グループリソースメンテナンス課、通称「グルメ課」。入社1年目の山崎ひなのはその浪費実態を暴くべく1カ月限定での異動を命じられるが……。ひなのとグルメ課の運命と、おいしい料理が気になる新感覚お仕事小説。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 工藤渉

彼女の家計簿

シングルマザーとして生きることを選んだ里里のもとに、A4サイズの封筒が届いた。なかには里里の祖父や母親の家族であったという女性・加寿の家計簿が入っていた――。世代を超えて共鳴しあう女性たちの人生。『母親ウエスタン』の著者の最新長編。

約束の海

「戦争の時代に生きた私の、“書かなければならない”という使命感が、私を突き動かすのです」。海上自衛隊の潜水艦と釣り船が衝突。若き士官を襲う過酷な試練。その父は昭和16年、真珠湾に出撃していた――。構想30年、壮大なスケールで描く最後の長編小説。

腹話術 (恐怖通信 鳥肌ゾーン)

安曇潤平、黒木あるじ、勝山海百合、小原猛、黒史郎など当代人気の怪談作家たちが、とっておきの怖い話を披露する「鳥肌ゾーン」シリーズ第5弾。読んだら背筋がゾーッとするような、本当にあった怖い話を12編収録。小学生から大人まで楽しめる作品集。

てらさふ

北海道の小さな街で運命的に出会った2人の女子中学生、弥子と笑顔瑠。「ここではないどこか」へ行くため、一緒に仕事をすることを決意する。読書感想文コンクールを皮切りに、有名人への階段を上りはじめた2人の行き着く先は? 少女の夢と自意識を描ききった力作。

愛の国 (単行本)

十字架を背負い、苛酷な運命に翻弄され、愛する人も記憶も失って、自分は何者かを問いながら巡礼路を歩き続ける王寺ミチル。愛と憎しみ、天国と地獄、罪と罰――。『悲歌』等で知られる著者が、孤独な魂の遍歴と救済、壮絶な愛のかたちを渾身の筆で描く恋愛小説の金字塔!

七日じゃ映画は撮れません

幻の脚本を撮るため集結した異能の映画職人たちが、全人生を賭して本編完成に挑む姿をダイナミックに描いた著者入魂の一冊。自らも映画監督を目指していたという著者だけに、映画業界への真摯なまなざしと、リアルなディテールに唸らされる。ライムスター宇多丸氏激賞!

贖罪の聖女

妹が昏睡状態となってしまった紗矢に、「ある人物の世話をするなら治療費を出してやる」と提案してきた人物とは……。『蝮の舌』で第2回団鬼六賞・大賞を受賞して話題を集めた著者が、新たなるエロティシズムの境地に挑んだ、官能ミステリー最新作。

路地裏のヒミコ

25年前に姿を消した百発百中の予言者「ヒミコのオッサン」。マンガ家志望の大輝とミュージシャン志望の茂夫は、彼の行方と正体を探りはじめる。やがて二人がたどり着いた想像を絶する真相とは――。「粘膜」シリーズの著者が約2年の沈黙を破って放つ、渾身の怪作!

人生はふんどし1枚で変えられる

おしゃれなふんどしブランド「SHAREFUN」を立ち上げた著者。ふんどしの快適さに目覚めたのは、ウツを患って自宅療養中の34歳のときだった。どん底からの起業がいかに「ブーム」を生み出すことにつながったのか、斬新な普及活動の背景が素直につづられている。

  • ジャンル : 教養・人文・歴史
  • レビュアー : 土田美樹

HER

2009年写真新世紀グランプリ受賞の若手写真家の最新作は、上京してからの日々を綴ったブログをまとめ大幅に加筆修正したもの。同性のルームメイト「あっしゅ」との穏やかだが馴れ合うことのない日々、仕事のこと、将来のことなどが素直な言葉と写真とで語られる。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 工藤渉

女は笑顔で殴りあう:マウンティング女子の実態 (単行本)

本書でいう「マウンティング」とは、言葉や態度で自分の優位性を誇示してしまうこと。女子会の席で、結婚式場で、世の女性たちは日々マウンティングをくり返している。同性への鋭い観察眼で知られる2人が、マウンティングの実態を克明に描いた抱腹絶倒の一冊。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

こそだてざかり ごんたイズム3

5歳になった“ごんた(手に負えないいたずらっ子)”の柊太クンと、そんなお兄ちゃんの影響で“クールキャラ”が失われつつある3歳の京香チャン。ほほえましさに思わず口元がゆるむ、カツヤマ家の日常を描いてWEBマガジンで大人気の育児マンガ、シリーズ第3弾。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 石森康子

「闇学」入門 (集英社新書)

蛍狩り、虫聴き、花火、夜桜、ご来光を拝む集団登山、百物語――。日本人は昔から闇に親しみ、闇と遊び、闇によって文化を育んできた。本書は日本の夜闇の歴史や、暮らしや文化との関係を検証・紹介。和紙と闇が生む〈反射光の文化〉など、闇の魅力に引き込まれる。

蹴る女 なでしこジャパンのリアル

快進撃を続ける「なでしこジャパン」の深層に迫る本格ノンフィクション。個性的な選手たち、佐々木監督の始動、海外移籍、壮絶なケガ、W杯……など、緻密な取材をもとにした内容は圧巻。日本の女子サッカーを追い続ける著者が、8年をかけてつづった魂の物語だ。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 田島薫

おひとりさまの田舎暮らし (宝島社新書)

少子高齢化の現在、「おひとりさま」がたくさん。既婚者でもパートナーや子どもとの別離などで一人になる可能性はある。田舎へ向かうおひとりさま女子の物語を描いた『いなか暮らしの本』好評連載が一冊に。28歳から78歳までの23の田舎暮らしがここにある。

  • ジャンル : ビジネス・社会・経済
  • レビュアー : 桑島まさき

音樂は愉し: 黎明期音盤収集家随想

1946(昭和21)年刊のレコードにまつわる名随筆を復刊。著者はレコード批評を文筆の一分野として確立させた第一人者で、『銭形平次』の作者・野村胡堂として小説界でも活躍した。時代の違いも顕著だが、音楽に対する熱情とレコードのある生活への愛情が強く感じられる。

レズビアン的結婚生活

東京ディズニーリゾート史上初の同性結婚式を挙げた、女性カップルの軌跡を描くコミックエッセイ。思春期、家族や周囲との関係、二人の出会い、プロポーズのエピソードなど、ユーモアたっぷりながら、性別を超えて人が人を愛することについて深く教えられる一冊。

偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方 (講談社プラスアルファ新書)

歯に衣着せぬ発言で知られる俳優が、実体験をもとに語った熱き人生訓。「若いうちは極端に金を使え」「“いい人”にはなるな」「迎合するな、善悪にこだわれ」など、予定調和を突き破って生きるためのヒントが満載だ。嫌われることを恐れず、ガチでぶつかってみよう。

  • ジャンル : 教養・人文・歴史
  • レビュアー : 朝宮運河

ふらっと朝湯酒

朝っぱらから風呂と酒……そんな贅沢が、この世の中にはある。『孤独のグルメ』原作者が、御徒町や荻窪、赤羽、仙川、成城、武雄温泉などを訪ね、その温泉と酒、地元グルメを詳細に伝える。脱力感溢れる朝風呂×朝酒エッセイ10話を参考にして、あなたも至福の朝活を!

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 田島薫

自殺直前日記 改

『からっぽの世界』『嘆きの天使』など、人間の暗部や社会の矛盾をテーマとした作品を発表し、1992年5月24日、自ら命を絶った山田花子。生きづらさを抱える若者たちに今なお支持されている伝説のマンガ家が、死の直前までつづっていた日記を完全復刻。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

街場の五輪論

経済効果は3兆円ともいわれるオリンピックの東京招致。しかし「被災地はそれどころじゃない」と違和感を覚える人も多いのでは。「汚染水は完全にコントロールされている」「福島から250キロ離れた東京は安全」といった思考停止をやめ、6年後を見据えた五輪鼎談。

地震と独身

あの震災で独身は何を考え、どう動いたのか? 「家族の絆」が強調される一方でほとんど報じられなかった独身者の声を聞くため、作家は旅に出た。結婚、仕事、親、将来――。非常時下で様々な選択を迫られた彼らの経験から、独身と日本人の「いま」を描き出す。

ぷくぷく、お肉: おいしい文藝

すき焼き、ステーキ、焼き肉、とんかつ、焼き鳥、さらにはマンモスまで!? 古今の作家たちが「肉」について筆をふるった随筆アンソロジー。読めば必ず満腹感が味わえる「おいしい文藝」シリーズの第1弾。食いしん坊で本好きというあなたにオススメ。

創作の極意と掟

作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う作品、人物、文章とは? 作家が恐れてはならない「淫蕩」とは? デビュー以来文学界の最前線で闘ってきた著者だから語れる、21世紀の文章読本。豊富な引用例をもとに、小説の読み方・書き方を指南する。

緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のトップを務め、「戦争が生み出した弱者」である難民を救うために、世界を駆け回った緒方貞子。その業績が今も国際社会で評価される数少ない日本人リーダーの半生を、生い立ちから明らかにした『NHKスペシャル』が待望の書籍化。

武人の本懐 FROM THE SEA 東日本大震災における海上自衛隊の活動記録

東日本大震災発生直後から、被災者の救出や救援物資の輸送、米軍との共同作戦にあたった海上自衛隊。その迅速な初動を可能にしたものは何だったのか。幾多の危機を乗り越えてミッションを成功させた自衛隊の活動を、指揮を執った元横須賀地方総監の著者が伝える。

史上最強の台北カオスガイド101 (SPACE SHOWER BOOKs)

「癒し」「ほっこり」「カラスミ屋」「小籠包」は出てこない、という惹句通りの一冊。大きな地下書店街やある意味日本より進んだ品揃えの大書店、現地のマニアの集まるスポットなど通常の観光ガイドでは得にくいサブカル方面の情報が豊富な写真とともに満載だ。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 工藤渉

書き出しは誘惑する――小説の楽しみ (岩波ジュニア新書)

ユーモアにあふれた夏目漱石の『吾輩は猫である』。異変の兆しにみちた梶井基次郎の『檸檬』。情景がありありと浮かんでくる川端康成の『雪国』。古今東西の小説の書き出しから、文章表現のさまざまな魅力に迫った一冊。文豪たちのテクニックに改めて気づかされる。

郷土料理を知ろう: 日本各地の和食 (和食のすべてがわかる本)

このほどユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」は、日本の風土と文化の結晶だ。本書は、北海道や東北、本州、九州の代表的な郷土料理を豊富な写真や解説と共に紹介。さらには、「イカめし」や「ばらずし」などのレシピ付き。食育の第一人者・服部先生が監修する。

  • ジャンル : 絵本・こども・図鑑
  • レビュアー : 田島薫

DARUMA BOOK だるまのデザイン

赤くて丸い、愛嬌たっぷりの縁起物「だるま」。北海道から沖縄まで、その地の素材を使って作られた日本各地のだるま約160点(廃絶したものを含む)を収録。全国のだるまの分布図「だるMAP」とともに、資料としても一級品のだるまのすべて。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 石森康子

ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室 これだけは知っておきたいジャズの知識

「ジャズを聴いてみたいけど、何から聴いていいのかわからない」。そんなジャズ初心者のために、「ジャズってなに?」という基礎知識から、演奏スタイルの変遷、コレクションのコツまで、テーマ別にマンガでわかりやすく講義。代表曲や名盤のセレクションも役立つ。

みちこさん英語をやりなおす (am・is・areでつまずいたあなたへ)

日本語の発想でしか英語をとらえられず、すぐに挫折していた人たちに贈る「英語入門の前に読む入門書」。「aとtheの違いがわからない」みちこさんがマンツーマンで英語のレッスンを受ける模様を、コミックを読みながら疑似体験できてしまう楽しい入門書である。

  • ジャンル : 教育・資格・語学
  • レビュアー : 工藤渉

家族をラクにする魔法の言葉

コミュニケーション機能障害を持つ人とその家族のサポートを通じて専門家が学んだ事柄を、一般の家庭にあてはめて50の項目にまとめた書。すべての項目が、問題→ヒント→魔法の言葉、と3段階で解説される。リラックスする場としての家庭の在り方にも言及している。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 土田美樹

料理研究家16人が教える こだわり調味料BOOK (講談社のお料理BOOK)

料理上手は調味料上手。調味料の選び方、使い方ひとつで、いつもの料理がグンとおいしくなる。土井善晴、有元葉子、ウー・ウェンほか、人気料理家16人が愛用する、こだわり&基本の調味料を紹介。簡単でおいしいレシピもついて、料理上手になりたい人必見の一冊。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 石森康子

インフェルノの「真実」

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』『ロスト・シンボル』と大ヒット作を連発しているダン・ブラウン。本書は、ブラウン研究の第一人者である著者によるブラウン著作の「真実」シリーズ最新作。ブラウンの著作『インフェルノ』に秘められた多くの謎を解明する。

ハッピー!! 開運神社めぐり

富士の裾野でたくさんの神社を訪れ、京都の貴船神社では不思議な力を体感。遷宮でにぎわう伊勢神宮や出雲大社に足を運ぶかたわら、都市部の神社にも注目する。「ハッピーを追求するのが好き」という著者が日本全国の神社をめぐった開運コミックエッセイ。

  • ジャンル : 教養・人文・歴史
  • レビュアー : 朝宮運河

つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)

24時間営業にお正月の福袋、託児サービスにビジネス支援……。著しい変化を見せる公共図書館の現在と未来を、生涯学習や青少年活動支援機能を併せ持つ「武蔵野プレイス」や人口約2400人の離島・海士町で進む「島まるごと図書館構想」など、具体例を検証しながら探る。

  • ジャンル : 教養・人文・歴史
  • レビュアー : 土田美樹

能、ドラマが立ち現れるとき (角川選書)

明治大学法学部教授で、法哲学者にして能楽評論家の著者。2013年度は世阿弥生誕650年にあたり、能楽が再度見直される契機となったが、本書では能の多面性を語り尽くす能楽談義を展開。役者の身体や演劇空間をも論じた身体芸術論、総合演劇論としても、堪能したい。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 田島薫

「強く生きる」哲学: なぜ生きる? 幸福とは? 人生とは? (知的生きかた文庫)

『超訳 ニーチェの言葉』の編訳者が6人の哲学者をピックアップ。カント、ヘーゲル、ショウペンハウアー、ニーチェ、ヴィトゲンシュタイン、フーコーの考え方や発想を解説する。各々の哲学を取り入れたり、比較したりしながら、自分らしい生き方のヒントにしたい。

動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト

機械論的・因果律的な世界観に対するアンチテーゼ「動的平衡」を提唱する生物学者が、さまざまなフィールドで活躍する知性と語り合った対談集。カズオ・イシグロ、平野啓一郎、玄侑宗久、ジャレド・ダイアモンドなど8名との対話から、新たなパラダイムを探る。

  • ジャンル : 教養・人文・歴史
  • レビュアー : 朝宮運河

「あなたには、ずっといてほしい」と会社で言われるために、いますぐはじめる45のこと

企業が「ずっと働いてほしい」と思う女性に求める、たった3つの条件。「全体を見て仕事ができる」ことと「小さなことでも日々改善している」こと、あと1つは? 3つの条件を身につけるための5ステップで、資格や専門がなくても周囲に認められる女性になる方法。

  • ジャンル : ビジネス・社会・経済
  • レビュアー : 石森康子

おしゃべり科学 ひと晩で理系になれる最先端科学講義集

「科学が苦手な超文系人間」を自認する著者が9人の科学者との「おしゃべり」を一冊にまとめた。メダカは幼なじみに恋をする?(行動生物学)、現代病は太古のDNAのしわざ?(進化生理学)など門外漢にも興味の持てる話題から、各分野の概要がわかってしまう。

  • ジャンル : IT・科学・医学
  • レビュアー : 工藤渉

R・チャンドラーの『長いお別れ』をいかに楽しむか―清水俊二vs村上春樹vs山本光伸 (柏艪舎文芸シリーズ)

海外小説の味わいは、訳者でいかに変わるか。200冊以上の英米文学を手がけ、後進の育成にも熱心な文芸翻訳家が、ハードボイルドの傑作に初めて挑む。清水・村上の訳を比較し、原文を解説しながら自らの翻訳文も提示。言葉を操る難しさとおもしろみが伝わってくる。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 土田美樹

情熱 世界の麺を変える男の心得67 (角川フォレスタ)

航空機設計から独立し製麺機の開発・販売会社を起こし業界トップにつけた著者は、さらに直営店を作り、麺学校を開校し自ら校長となった。その時々で情熱を注ぐ「何か」を見つけ全力を尽くして「65歳、青春真っ只中」と言う。成功の心得がここにある。

内向型人間のための伝える技術

内向型人間には、内向型に相応しいコミュニケーション戦略や、仕事の効率を高めるコミュニケーション術がある。「心配性で話が苦手」な会計士が、長年の経験を交えながら、情報整理の技術やトレーニング法などをアドバイス。内向型の長所や能力を引き出してくれる。

トールキンの「ホビット」を探して (単行本)

ファンタジーの金字塔『指輪物語』『ホビット』は今なお世界中の読者を惹きつけてやまない。本書はトールキン作品と出会ったことで中世文学にのめりこんだという文学者が、『ホビット』の世界を徹底分析。キャラクター造形やトールキンの創作技法を読み解いてゆく。

  • ジャンル : 小説・エッセイ
  • レビュアー : 朝宮運河

カチン コチン!

おばけたちの村「ぴーかーぶー村」に住む、ゆきおんなのゆきちゃん。遠い国に住むママから贈られたのは、「ゆきねずみ」だった。くしゃみをすると村がカチンコチンに凍ってしまう、不思議なねずみをつかまえようと大騒動に。楽しいおばけたちや美しい氷の表現にも注目!

  • ジャンル : 絵本・こども・図鑑
  • レビュアー : 田島薫

星を賣る店

クラフト・エヴィング商會といういわば屋号の下で幅広いアート活動を繰り広げる吉田夫妻。世田谷文学館で3月30日まで行われる展覧会の公式図録でもある本書は、装幀を手がけた数多くの書籍や架空の品々などが収録された、まさに集大成的な作品集といえる。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 工藤渉

どーしたどーした

ゼンは、「どーした」が口ぐせの小学3年生。気になると誰にでも「どーした、どーした」と声をかけるから、ときには相手を怒らせてしまうことも。ある朝、通学途中の公園で、顔に赤や青の模様をつけた少年ミツに出会うが……。読者への大切なメッセージを込めた絵本。

  • ジャンル : 絵本・こども・図鑑
  • レビュアー : 石森康子

伊東豊雄の建築 1 1971-2001

日本を代表する建築家の四十数年間の仕事を写真や図面、詳細な解説つきで全2巻で紹介。第1巻では1971年の事務所開設からの30年、すさまじい勢いで移りゆく時代に向き合いながら、その時々の建築を作りだしてきた軌跡を追う。その作品は時代を知るテキストでもある。

  • ジャンル : 趣味・実用・カルチャー
  • レビュアー : 桑島まさき

アナと雪の女王 角川アニメ絵本

雪の女王となった姉・エルサと王国を救うため、アナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、雪だるまのオラフとともに冒険の旅に出た。アナは世界を救うことができるのか? アメリカで大ヒットを記録した話題のディズニー作品が、アニメ絵本となって登場。

絵本「旅猫リポート」

愛猫ナナの預け先を探して、サトルは旅に出た。そこで出会う人々と美しい景色――。ベストセラー作家の感動作が絵本となって再び登場。村上勉が描き下ろした優しいタッチのイラストが、悲しい別れの先にある、温かいぬくもりを教えてくれる。プレゼントにも最適だ。

※最新の価格はストアでご確認ください。

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