これが生活必需品!? 高城剛のカバンの中身がすごい

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更新日:2012/11/21

  最近は、断捨離ブームも手伝って「モノは増やさない」のが整理術のトレンド。そんななか、ハイパーメディアクリエイターの高城剛が自分の持ち物の99パーセントを処分し、残った1パーセントの生活必需品を公開した『LIFE PACKING(ライフパッキング) 【未来を生きるためのモノと知恵】』(晋遊舎)が話題を呼んでいる。

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 高城が持ち物の処分を断行したのは、いまから5年前。「長年住んだ渋谷や原宿がつまらなくなってしまったことが、ひとつのきっかけ」だったそうで、「今後、日本全体が「低感度で閉塞的」になると予感」し、「放浪者に戻ることが次の時代を見極める術になる」と考えたらしい。それでは、高城にとっての“究極の生活必需品”とは、どんなものなのだろうか?

 気になる中身は、さすがはハイパーメディアクリエイター。予想通り、やはりガジェットが中心。iPhone5や各国のSIMカード、ソーラーパネルなど、旅が多い高城ならではの品々が並ぶ。しかし、アロマペンダントとiPod nano、ヘッドフォンを組み合わせた「モバイル瞑想セット」といった“それが必需品?”と驚くものも。なんでも、自分で収録した川のせせらぎや波の音を聴きながら、お香が焚けない場所でもアロマペンダントで代用できるのだそう。

 そのほかにも、温灸マシン「皇帝灸」と「ビワの葉」を組み合わせた健康のためのビワ温灸セットや、「過酷な天候でも着火できるように開発された火起こしツール」である現代の火打ち石「Metal Match」、小さく分解できるという「モバイル神棚」と「出雲大社のお札」のセットなど、万人には理解しがたい品々が。ハンディタイプのエスプレッソマシンや、ウニのムースがつくれる料理器具・エスプーマといったモノが“厳選された1パーセントの生活必需品”に入っているというその片寄り感も、もはや納得。本物の赤電話の受話器をヘッドフォンにした特注品と、オーダーメイドの半ズボンスーツあたりにも、所有者たる高城剛の素顔が見えてくる。

 「引き算の考えが、“人生”を軽やかにする。それが21世紀です」と高城は書いているが、本書におさめられた高城セレクトは、実用というよりは“面白グッズの見本市”的な趣き。「こんなものもあるのか!」と大いに楽しめそうだ。そして、これを機会に「自分にとっての1パーセントの必需品とはなんだろう?」と考えてみるのも一興だろう。