ごはんが水色!? ギャルママの仰天レシピ

出産・子育て

公開日:2012/11/24

 見た目はギャル、でも手をつなぐのは小さな子ども……。そんな“ギャルママ”の存在も、いまでは珍しくなくなった。しかし、キラキラ大好き、つけま必須、盛り髪上等! という美意識の持ち主であるギャルママたちは、一体どんな料理をつくっているのか? とは、ヨネスケでなくても気になる部分ではないだろうか。

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 そんな人にぜひ読んでみてほしいのが、9月に発売された『森崎りよの愛情たっぷりママごはん』(森崎りよ:監修/マガジンハウス)。男の子2人のママであるという著者は、読者モデルとしてギャルママの愛読書『I LOVE mama』(インフォレスト)などの雑誌の料理企画に登場。インターネットの料理レシピサイトで総合ランキング1位を最多獲得したという“レシピのギャル女王”なのだ。

 まず、本のデザインからギャル度満点! シンプル&ほっこりが信条の“ステキな暮らし系”とは一線も二線も画し、文字や料理写真のまわりにはキラキラが施され、『小悪魔ageha』(インフォレスト)と見紛うキュート&ゴージャスを演出。

 そして、そのデコイズムはレシピにも。たとえばお弁当のおかずには、ハムを長方形に切ってサラスパで固定させた「リボンのハム」。サラミハムにすれば、脂分がドット模様に見えるから不思議だ。また、茹でて殻を剥いたうずらの卵を赤や水色の食用色素で着色し、表面をストローでくり抜き、別の色のくり抜いた部分と合体させれば、モンスターの卵のような「カラフルドットのうずらの卵」が完成! 茹で卵ひとつにもカワイイを忘れないのが、ギャルごはん。まさしく生粋のデコ魂を見せつけられた思いである。

 さらに、コラムでは「色ごはんカラーチャート」なるページが。桜でんぶを混ぜたピンク色のごはんや、ケチャップで再現した濃いオレンジ色は理解できても、美しい水色のごはんとは、一体どういうことなのか? 調べたところ、『デコふり』なるふりかけが販売されているようで、これを使えば、空色のごはんも赤いごはんもつくれるというのだ。ちなみに、空色はスティッチやドラえもんのキャラ弁に必須らしい。

 大人から見れば、「水色のごはんに食欲は湧かないのでは……?」と考えてしまうが、子どもにとってはきっと、お弁当箱を開くのが楽しくなるというもの。キャラ弁やカワイイおかずには、まずは子どもの興味を掻き立て、食べ物に興味を持ってもらいたいという、ギャルママの思いが詰まっているのだ。また、レシピの大半は、基本のハンバーグやから揚げ、クリームシチュー、さばのみそ煮といった実に家庭的なものばかり。1人前あたりの材料費もしっかり記載されているあたりも、意外としっかり者が多いギャル向けレシピらしい。
 
 見た目の派手さから、何かと後ろ指を指されることもあるギャルママたち。しかし、その“盛り精神”は、子どもたちの笑顔を引き出すためのスパイスになっているようだ。子どもの食が細くてお困りの方は、ギャルママにならって、ちょっとしたデコに挑戦してみるのも手かもしれない。