本のソムリエ・書店員オススメの“聖夜、祈りを捧げたくなる本”

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/25

 毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。そこで今回は、三省堂書店 名古屋髙島屋店で文庫コーナーを担当している伊藤公子さんに、“聖夜、祈りを捧げたくなる本”をセレクトしてもらった。

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はじめての祈り』 ウィリアム・バークレー/著 吉田信夫/訳 日本キリスト教団出版局 1575円
「祈りたい」「日々の感謝をどのように表せばいいのかわからない」という方に。クリスチャン向けに書かれているのでなじみの薄い箇所もありますが、きっとあなたに必要な祈りの言葉があります。

アートバイブル』 日本聖書協会 3150円
名画で見る聖書の世界。聖書の記述や解説ではなく、絵画をメインとして構成されています。どの絵画も素晴らしいものばかりで、聖書の世界に存分に浸れます。聖なる夜にぴったりの一冊です。

マザー・テレサ 日々のことば』 マザー・テレサ/著 ジャヤ・チャリハ、エドワード・レ・ジョリー/編 いなますみかこ/訳 女子パウロ会 1260円
今なお世界中の人々に希望の光を与え続けているマザー。神の道具として貧しい人々に仕える中で、何を感じ、祈ったのか。マザーの言葉を通して、祈りや愛の力をあなたの中にも感じてみませんか。

リジューのテレーズ 365の言葉』 テレーズ・マルタン/著 レイモンド・ザンベリ/編 伊従信子/訳 女子パウロ会 1260円
テレーズの短い生涯はいつも神とともにありました。苦しい場面でもただ無邪気な心で神やイエスを信じ、慕ったテレーズ。彼女の紡ぎだす言葉はどれも愛や喜び、信頼でキラキラ輝いています。

原発と祈り 価値観再生道場』 内田 樹、名越康文、橋口いくよ メディアファクトリー 1260円
祈りは決して消極的な行為ではなく、傷ついたものを癒し、生きていくものに力を与える極めて人間的な行為。「なぜ、私は原発に祈ったか」。3.11後を生きる私たちに必要な祈りがここにあります。

ダ・ヴィンチ1月号「本屋さんの時間 本のソムリエ」より)