人の本音はセックス後に出る!? 加藤鷹の人生訓

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更新日:2016/7/12

 今年でついに50歳を迎えた、AV男優の加藤鷹。かれこれ25年間にわたって現役を続け、これまでに交わった女優の数は6000人以上。男性からは尊敬を集め、女優へのいたわり深い態度には女性ファンも多いという稀有な存在だ。そんな鷹さんの著書が待望の文庫化。『日本一有名なAV男優が教える人生で本当に役に立つ69の真実』(加藤鷹/幻冬舎)と題し、鷹流の人生訓を紹介している。しかし、AV男優の本といっても、男性向けのテクニック論が主題ではない。じつは女性が知っておきたい情報も盛りだくさんなのだ。

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 たとえば、「好きな人としかセックスはできない」と発言する人は数多いが、「この仕事を突き詰めていくと、それは違う、と思ってしまう」と鷹さん。なかでも男性に対しては「カッコつけてる言葉にしか聞こえない」らしい。とくに「いくら好きだの愛してるだのと男が言っても、それがセックスする前であれば、性欲が言わせているとしか思えない」とまでいう。すなわち、「終わってからじゃないと、真実はわからない」。だからこそ「女の人は、セックス前の欲情した男の告白を、愛だと勘違いしている」と警鐘を鳴らしているのだ。女性にしてみれば失礼な話だが、逆にいえば、本音はわかりやすい、ということ。事後にすぐ寝てしまうような男性は信用ならないともいえるだろう。鷹さんは「ああ、やっぱり君のことが大好き。ありがと」って、ぽろっと言えちゃうようなエロ男に、みんながなってくれたらいいな」と述べているのだが、たしかに、そんな男性はきっと大いに愛され、モテることだろう。

 また、「仕事と、セックスは比例する」という持論も見逃せない。いわく、「適当でいい」「どうでもいい」という考え方の人は、何事にも100%を出そうとしない」。要領のよさやずるがしこさとは違って、本当に仕事ができる男性というのは「仕事に対して120%の気持ちで取り組んでいるだろうし、パートナーに対するセックスだって、そういう気持ちでやってる」という。ダメな男好きの女性も少なからず存在するが、あらゆる意味で失敗しないためには、仕事ぶりで判断するのも有効な手となりそうだ。

 このほかにも、「セックスなんて面倒くさい」という草食男性たちには、AVを早送りで視聴することが“セックスの薄っぺらいスポーツ化”を助長していることを指摘するなど、男性陣にとっても身になる話題も。とくに、「イヤな男だった」と鷹さんが振り返る駆け出し時代のエピソードには、いかに女性に愛情を持って接することが重要か骨身に染みるのではないだろうか。

 ちなみに、鷹さんは女性が勝負下着に力を入れることには否定的。普通の下着で構わず、それよりもきちんと手入れをされているほうがずっといいらしい。とくに「おへそが臭い子が、すごく多い」とのこと。気を付けよう!