人に喜ばれる「おくりもの」の極意とは?

生活

更新日:2012/12/14

 今年も残りあとわずか。この時期はお歳暮に、クリスマスプレゼントに、帰省の手みやげにと、なにかと「おくりもの」をすることが増える。しかし毎年繰り返されるこれらの行事、はてさて今年は何を贈ろうかと悩んでいる人も多いのでは?

advertisement

 ここで、探す時間もないからといって適当に見繕ってしまったり、 商品選びのためにデパートをいくつもハシゴしてすっかり疲れてしまい、適当な品物で妥協してしまうと、後でイタい思いをすることに。例えば、社内のクリスマスパーティーで配るプレゼントを用意する場合には、参加者らの目の前で開封されてあれこれ批評を受ける。実家に持ち帰る手みやげだってそう。家族は親しいだけに、もっと露骨かも知れない。あんまり興味を示されることなく茶の間に放置なんて悲惨な結果にはしたくない。できれば相手をひと喜びさせて、その場の空気をほっこりあたためられるような「おくりもの」をしたい。

 では、何かいい案はないものか。話題性もあって間違いのない「おくりもの」とは? わかりやすいのは、やっぱりランキングで上位に入った品物だろう。『CREA』12月号(文藝春秋)では2007年から毎年1回「贈り物バイブル」を特集しているが、今年は過去5年間の特集で登場した約700点の品物からベスト・オブ・ベストを決める「CREAフードギフト総選挙」を決行。料理研究家やフードライターなど食に精通した選考委員会メンバーが「絶対に喜ばれる最強の品」をランキング形式で発表している。ここで選ばれた品物なら話題性も抜群。胸を張って贈ることができるだろう。「おくりもの」をする時のちょっとしたコツやマナーも教えてくれる。

 一方、話題性という意味ではこういうのもありかも。『GLOW特別編集 とっておきの贈り物~有名人がおすすめするギフト』(宝島社)では、タレントのYOUや、モデルの道端カレンなど、各業界の有名人44名がそれぞれお気に入りの品物を披露している。相手が好きな有名人のオススメ品なら、喜んでくれる可能性も倍増だ。

 しかし場合によっては、ただ人気のあるもの、美味しいものを贈るわけにはいかないかもしれない。どこで、だれに贈るものなのかで用意すべき品物は変わってくる。『気持ちが伝わる おいしい贈りもの』(大和書房)では、お菓子や雑貨などを主なテーマに執筆活動を行う文筆家・甲斐みのりさんがオススメするおくりものを紹介。自身の体験を元に、「久しぶりに会う友人」や、「仕事中の朝食に」、「仕事先への差し入れに」、「大切な友人の誕生日に」など、シチュエーションごとにセレクトされている。

 また、『手みやげを買いに【東京篇】』(京阪神エルマガジン社/京阪神Lマガジン)では、「取引先&目上の人へ」「お子様みやげ」などにカテゴライズして品物を紹介。なかでも「東京手みやげ駆け込み辞典」では、急いでいる時に買い忘れたという緊急事態を想定。東京駅、日本橋、新宿などのターミナル駅に駆け込んですぐに買えるテッパンのおみやげを列挙している。いざという時に使える、実用的なガイドブックだ。

 これだけ「おくりもの」に関する情報の詰まった本があれば、自宅でゆっくり選んで最適な品物を見つけることができるはず。今年もお世話になった人たちに感謝をしっかり伝えて、気持ちよく新たな1年を迎えたい。

文=佐藤来未(Office Ti+)