2012年もっとも読まれた電子書籍レビュー　ベスト5（コミック編）

• 著者名：ジョージ秋山
• 発売元 :
• 価格：432円

　日本マンガ史上、最大の問題作と言っても過言ではないでしょう。主人公が実の母親に焼かれ、喰われそうになるところから始まる漫画を、私は他に存じません。
　ともかく、1度読んでしまったら最後。「自分なら果たしてどうしていたのか」という問いが頭の中に焦げ付いて、ブスブスと黒い煙を立ち上らせ続けることでしょう―――。
　時は15世紀。戦乱による慢性的な飢饉により、人々が人肉すらも貪る時代。そんな地獄の中、狂女は死体をも喰らって…⇒続きを読む（レビュアー：すぎやまなつき）

• 著者名：安野モヨコ
• 発売元 : 祥伝社
• 価格：500円

　「男は浮気するのが当たり前なんや！」
　バラエティ番組で島田紳助がそう話すのを見て、「こいつに『ハッピー・マニア』読ませてやりたい！」とテレビの前でひとり発奮したワタクシ。思わず飛び出た自分の言葉に引きずられるように、ふと気づけばiPhoneで全巻ダウンロード＆夜中に一気読みしていました。ええい、紳助め！
　 シゲタカヨコ、またの名を“恋の暴走列車”…⇒続きを読む（レビュアー：小鳥居ゆき）

• 著者名：水城せとな
• 発売元 : 小学館
• 価格：432円

　恭一の元に転がり込んできたのは、大学時代の後輩であるイケメン今ヶ瀬。彼は実は大学時代から熱狂的に恭一に片想いをしていたゲイだった。ノーマルな恋愛しかしたことのなかった恭一は、今ヶ瀬に半ば押し倒される形で官能的なゲイライフを過ごすことに。しかし、恭一は心の中ではいつかこの恋愛も終わり、また女の子と普通の恋愛をするんだろうと思っていた。
　『失恋ショコラティエ』などでも有名な水城せとなが…⇒続きを読む（レビュアー：ユメコ）

• 著者名：ヤマザキマリ
• 発売元 : ぶんか社
• 価格：105円

　風呂×ローマ×タイムスリップ×ギャグ。 そんな前代未聞の設定で話題を呼んだ『テルマエ・ロマエ』で、マンガ大賞2010＆手塚治虫文化賞短編賞をダブルでかっさらったヤマザキマリ。 実は彼女の夫はイタリア人で、彼女も数年前まではイタリア人の家族と田舎暮らしをしていたのだ。『テルマエ・ロマエ』以上に爆笑悶絶エピソードに満ちた、イタリア大家族の日常とは？
　「イタリア人と結婚してその家族と…⇒続きを読む（レビュアー：小鳥居ゆき）

• 著者名：安野モヨコ
• 発売元 : 祥伝社
• 価格：500円

「こないだうちの彼氏がね～」
　恋人（もしくは伴侶）の話は多かれ少なかれノロケになってしまうもの。DVや不倫なんかは別として、日常の愚痴は「ヤマなしオチなし意味なし」な感じで、まあ大概ノロケの範疇ですよね。 ただし、それはあくまで普通のカップルの場合。
　90年代後半に『ハッピーマニア』で少女マンガの枠をグググッと押し広げ、『働きマン』で男性読者の共感を読んだ安野モヨコの…⇒続きを読む（レビュアー：小鳥居ゆき）