『探偵はBAR』大泉洋×松田龍平は「ルパン三世と次元」

芸能

更新日:2013/8/5

 9月10日(土)公開の映画『探偵はBARにいる』は、主演ふたりの息のあった演技が話題となっている。

 札幌を拠点に活動する探偵(大泉洋)は、自分が気に入れば依頼を引き受ける、ある意味“何でも屋”。自分が生まれ育った街をこよなく愛し、また軽口を叩きつつも憎めない性格であることから、人望も厚い。

そんな彼の日課となっているのが、一日の終わりにいきつけのバー「ケラーオオハタ」を訪れ、そこで酒と煙草を嗜みながらオセロに興じること。ちなみに、「めんどくさいもの」として携帯電話を持たない探偵にとって、ケラーにある黒電話が、依頼人と連絡を取り合う手段にもなっている。

 一方、彼の相棒(探偵が言うにはあくまで「バイト」)であり、運転手を務めるのが高田(松田龍平)。
もの静かで多くは語らず、たまに口を開いても、出てくるのはやる気のなさそうな言葉ばかり。ややつかみどころのない雰囲気を持ちながら、その実態は大学農学部の研究助手、空手の師範代……と、こちらもミステリアス。

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いつも寝ていてばかりで頼りなさそうな一面があるものの、ここぞという時には抜群のタイミングで探偵を助けにくるなど、彼にとってはやっぱりなくてはならない存在=相棒である。

 須藤泰司プロデューサーは、「二人の関係性については、大泉さんから『コンビ色を強くしたほうが面白い』という提案をいただいたことが大きかったです。わかりやすくいえば、探偵のイメージって『ルパン三世』に近い。『面白くなってきた』というセリフも、ルパンが言いそうな言葉を意識してますし。そうなると相棒はやはり、無口だけど腕がたつ“次元”だろうと(笑)。それに大人になっても男同士でつるんでる姿って見ていて楽しいですからね。そうした空気感も大事にしました」と語っている。

 その他、骨太なアクション、複雑の入り組む事件、北海道を駆け抜けたロケなど、見どころが満載だ。



 
(ダ・ヴィンチ10月号 「大泉洋はBARにいる」)