「私のどこが好き?」「仕事と私どっちが大事?」何て答えるのが正解?

公開日:2013/1/12

 男性ならば誰もが深く頷くことかと思うが、女性とはじつにややこしい生き物である。良かれと思って容姿を褒めれば「見かけで判断する人なんだ」と悲しまれたり、「何が食べたい?」と聞けば「自分で決められないの?」と返されたり……彼女が求める「正解」にたどり着けず、悩む男性も多いはずだ。とくに困るのが、女性の多くが口にする「私のどこが好き?」という質問ではないだろうか。

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 この難問に回答を寄せているのが、『オンナがこだわる好きな男・嫌いな男』(川畑英里花:著/河出書房新社)という本。顔やスタイルを挙げれば、前出通り「ひどい!」「誠意なし」と受け取られてしまうし、素直に「全部」と言ってみても「結局、なんにも見てくれていないんだ」となってしまうものだが、本書によれば、この質問は女性が「自分が受け入れられていないような気がして、不安になったとき」に出てくるらしい。そのため、“コンプレックスも含めた、内面的な部分を肯定”すればOK。「年とっても魅力ありそうだね」と答えてみたり、グチっぽく「どこが好きなの?」と聞いてくる彼女には、「そういう部分も含めてひとつの人格なんだから、直さなくていいんだよ」と返答すれば、ひとまず落ち着いてくれそうだ。

 また、「前のカノジョとどうして別れたの?」という質問も多いもの。そこでまじめに過去の遍歴を全部話したり、イヤだった部分を細かく解説すれば「無神経」と受け取られ、無難に「自然消滅」と答えれば、「だらしない」と思われてしまうらしい。では、どうすればいいのか? そもそも、この質問を投げかけてくるときは「再燃の可能性がないこと」を確かめたがっている証拠。「うまくいかなかったけど、いい子だった」くらいに“責めずにさらりと肯定”するくらいでいいのだそう。ちなみに「フラレちゃったんだ」とさらりと言える人は“かっこよく見える”というから、なかなか使えるフレーズかもしれない。しかし、場合によっては “ああ、この人は確かにフラレるよな”と納得されてしまう可能性もあるので要注意だ。

 さらに、「私と仕事、どっちが大事?」という質問もある。著者も「真っ正直に悩んでどちらかを選んではいけない」と警告しているが、「仕事」を選べば「ショック」と言われ、「君だよ」と言えば「ウソばっかり」、「両方」と答えれば「調子のいいこといっちゃって!」と罵られるのがオチ。これは「2人のすれ違いを実感したとき」に出てきやすい台詞のため、「私の不満を受け止めてよ」というメッセージが隠されていると考えるべき。ここは相手に歩み寄り、「さびしい思いをさせて本当にごめん」「怒るのも無理ないよね」と返せばいいのだ。「忙しさをねぎらえない相手に謝るなんて、どんな賢者だよ!」と怒りを覚える男性もいるかもしれないが、本書でも、当の女性たちから「そんなアホな質問をする女とは、別れたほうがいい」という声が上がっている。「どっちが大事?」という質問は、関係を見直すきっかけの材料にしてもいいかもしれない。

 ほかにも本書では、女性が男性のどんな部分を見ているかが細かく紹介されているが、女性に限らず男性も、懐が深く、相手の立場になって考えられる人はモテるもの。彼女から吹っかけられる難問も、モテ力を磨くためのクエストだと捉えて、乗り切っていこうではないか。