アラフォー男性の9割が失敗! 正しい服選びとは?

公開日:2013/1/28

  この出版不況にあって、好調だといわれている男性ファッション誌。先日、『めざましテレビ』(フジテレビ)でも、アラフォーのおしゃれなおじさん“シャレおじ”が増えていると取り上げられていた。番組では原宿・表参道を歩くシャレおじ達に取材をしていたが、土地柄もあってか、くるぶし丈のパンツをさらっと着こなす40~50代の男性が数多く登場。カジュアル上級者ぶりを見せつけていた。

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 しかし、たとえそのようなファッショニスタが増加しているといっても、オフィスでは定番スーツ、休みは全身ユニクロでコーディネート……というアラフォー男性が圧倒的多数なのも事実。気を遣いたくても「ファッション誌に載っているような服装をいきなり真似できない」とお悩みの人も多いだろう。

 そんな人にうってつけの本が、『9割の人が間違った買い物をしている 成功している男の服選びの秘訣40』(宮崎俊一/講談社)。老舗百貨店・松屋銀座のカリスマバイヤーである著者が、ワンランク上の休日ファッションを実現できる定番アイテムの揃え方を指南した1冊だ。

 まず、男性の休日ファッションで失敗してしまう大きな要因は、「カジュアルアイテムに不用意に手を出すことにある」そう。とくに最大の落とし穴は「チェックのシャツ」。定番アイテムと思いきや、チェックのシャツはファッションのプロでさえ「色選び、コーディネートともに、扱いが非常に難しいアイテム」なのだという。「一歩間違えれば、“老けた予備校生”になりかねません」と著者も警鐘を鳴らしているが、40~50代なのに予備校生ファッションのおじさんに見覚えのある人、そして身に覚えがある張本人も相当いるはずだ。

 これを打開するのに必要なのは、“大人のカジュアル感は素材やディテールで表現する”ということ。とくにいまは“ドレス仕立て”がトレンドのキーワード。ドレス仕立てとは、いわばカジュアルの反意語。ポロシャツにしても、ドレス仕立てならば縫製はシャツレベルというわけだ。こうしたアイテムはジャケットにも合うため、組み合わせれば上質なカジュアル感だけでなく“こなれ感”も演出できるそう。当然、価格も高くなるが、その分、耐久性もあり、かつ休日のみならず職場によっては出勤着にも使えるのだから、そう高い買い物でもない。

 だが、おじさんファッションには落とし穴がまだある。それは体型カバーのためにオーバーサイズを買いがち、という点。結果、シルエットはだらしなく、くたびれ感が増してしまうのだ。シャツやパンツ、ニット、そのほか何でも、体型をよく見せたいならジャストサイズが基本。ぽっこりおなかが気になる人は、とかく大きめTシャツ+チェックシャツを羽織る……というコーディネートが大好きだが、それこそがおじさんのもっさり感を増幅させてしまう。おなかをカバーしたいなら、ジャケットを着ることでウエストラインをシェイプさせるのがいちばんなのだ。

 本書では、こうしたオシャレにみせるための定番アイテムをリストにして掲載。さらに、ド定番である白のドレスシャツを腕まくりしたり、胸元のボタンを絶妙に開けたりなどといったこなれ感の表現方法や、ドレス仕立てのショートパンツのススメなども書かれているので、ここまでくれば老けた予備校生風のおじさんも、石田純一ばりに仕上がるはずだ。

 一時ブームになった“チョイ悪”は無理でも、定番の小綺麗なファッションなら、ビジネスシーンでも好感度は高いもの。無論、清潔感があるファッションなので、女子ウケも期待できる。「おじさん臭いと言われたくない」という人はもちろん、「センスはないけど手っ取り早くモテたい」という人も、まずは楽ちんファッションを見直し、ぜひチャレンジしてみてほしい。