仕事? 恋愛? それとも不倫? 30代女子の現実を暴くマンガ

マンガ

公開日:2013/2/9

 30代女子の現実はじつに多様。仕事をとるか恋愛か? 親との関係問題から不倫まで、それを色濃く反映して30代女子が抱える悩みを網羅的に描き出しているのがヤマシタトモコの『HER』だ。『ダ・ヴィンチ』3月号の「30代女子のためのマンガ100」特集では、『HER』を引用しながら、本誌30代女性読者200人へのリアルライフアンケート結果を紹介。30代女子のキーワードにせまっている。

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 アンケートの結果、独身者の割合はほぼ50%。更にその半数は「結婚しなくても良い」と考えているようで、「パートナーを得て一緒にやっていく大変さより、今の生活の安定と楽しさに惹かれる」という意見が目立った。一方の既婚者はほぼ3割が結婚生活に不満を表明。どちらが幸せな生き方かは人それぞれ。

 そして「仕事と恋愛、どちらをとりますか?」という質問に対し、約6割が仕事と回答。「恋愛はしなくても生きていける」という意見が目立った。しかし仕事に打ち込む日々の中で、自分の気持ちと向き合うことを避けている30代女性も多いのかも。運命の男子は意外にも身近にいるのでは? アンケートでは200人中89人までが「職場恋愛を経験したことがある」と回答しており、そのまま結婚に至ったケースも多いようだ。

 しかし、既婚者の約3割が結婚生活に不満を抱いているという結果も。「不倫or浮気をしてみたい?」という質問に対しても3割以上がイエスと回答。「恋愛を経験せずに結婚したから。好きな人に好きと言われたい」と、恋愛に対する憧れを抱き続ける女性も多い。

細分化する30代女子のライフスタイル。ある者は結婚して専業主婦となり、ある者はバリバリと働いて自己実現を目指す。それぞれがとても同年代とは思えないような、まったく異なる生活をしているのが、この世代の特徴だ。『ダ・ヴィンチ』では、それぞれのライフスタイルや性格に添ったぴったりの1冊が見つけられるチャートを掲載。「女子」という生き物のすべてが詰まった原色図鑑『HER』をはじめ、「最後の思春期」29歳を描く『にこたま』(渡辺ペコ)、恋に疲れたバツイチの勘違いから始まる年の差ラブ『うどんの女』(えすとえむ)、結婚はやはり愛の墓場? W不倫のゆくすえを描く『あなたのことはそれほど』(いくえみ 綾)など、全11冊のいずれかにたどりつくようになっている。
自分の“今”にぴったりの感情が描かれた、至高の1冊が見つかるかも。

『ダ・ヴィンチ』3月号「30代女子のためのマンガ100」より)