売れっこ! あのくまモンがついにマンガにまで登場!?

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更新日:2013/2/14

 2011年のゆるキャラグランプリに輝いてから、あちこちで大活躍している熊本県PRマスコットのくまモン。Tシャツやバッグといったグッズ、ゲームセンターのUFOキャッチャーといったあらゆるところで見かけることも多く、イベントで登場すれば写真を撮るために人々が群がるほどの大人気ぶりだ。『くまモン、どこ行くの?』(くまモン、どこ行くの? 制作委員会:編集、浅田政志:写真/飛鳥新社)や『くまモンのあしあと』(宝島社)、『くまモンといっしょ! ~6泊7日のサプライズ旅~』(扶桑社)など、写真集やファンブックもたくさん出ており、2月22日には『くまモンのふんわりやる気になる言葉』(宝島社)というメッセージブックも発売される。さらに国内だけでなく、アメリカの新聞でも取り上げられるほどで、その人気はとどまるところを知らない。

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 そんな大人気のくまモンが、ついにマンガにまで登場しているのだ。くまモンが表紙を飾っているのは、1月23日に3巻が発売された『犬神もっこす』(西餅/講談社)。この作品は、もともと大学の演劇研究会を舞台に、極端に感情表現が乏しく、子どもの頃から“集団”に属することができなかった犬神君を中心に繰り広げられるギャグマンガだ。

 大学生になっても1度も泣いたことがなく、もちろん誰かを好きになったこともない。そんな犬神君の初恋の相手が、なんとくまモンなのだ。「くまモン体操」を踊るくまモンに一目惚れしてしまった彼は、カメラを取りに一旦家まで戻り、メモリーがなくなるまでひたすら写真を撮り続けた。さらに、くまモンのスケジュールを調べ、行けるイベントにはすべて参加しちゃうほどの熱狂ぶり。普段は感情の起伏が少ない犬神君でも、くまモンにかかればあっという間にむせるほどテンションが上がってしまうのだ。「くまモン体操」で遅れて揺れるおしりや、横幅に似合わず意外と薄い身体といった細かいポイントに萌えたり、くまモンと仲良くなりたくて熊本の県庁職員を目指すほど。おまけに、社員食堂でぶつかったことをきっかけにくまモンと阿蘇へドライブに行ったり、2人でパフェを食べ、車で家まで送るという妄想デートを頭の中で繰り広げたりするのだ。

 くまモンは実際のイベントでもサービス精神旺盛で、お面で遊んだり、勝手に交通整理を始めちゃったり、ときには土下座もしちゃうお茶目な一面を持っている。身近にあるハッピーやサプライズを広めるため、あちこちに出かけていろんなことに積極的にチャレンジするし、踊ったり笑ったりと身体全体で感情を表現しているのだ。見た目だけでなく、かわいらしい動きに惹かれるという人も多いだろう。そう考えると、犬神君が自分にはない感情表現の豊かさ、仕草や行動のかわいらしさに惹かれてしまうのは仕方がないことなのかも。

 そして、現在熊本県では「こんなときにくまモンがいてくれたらいいな」「これはくまモンにもおしえてあげたいな」といったエピソードをもとにした4コママンガも募集している。もしかしたら、犬神君の妄想デートにも負けないみなさんのくまモンへの思いがマンガになっちゃうかもしれない。