外でのゴハンがおいしい季節! 料理を楽しむ本ランキング

食・料理

更新日:2013/3/18

 河津桜の開花や春一番到来のニュースを耳にし、だんだん春が近づいてきたと実感する今日この頃。もう少しすると、多くの人が待ち侘びているであろうお花見や春の醍醐味のひとつピクニックをするのにちょうどいい季節になり、外でゴハンを食べる機会も増えるだろう。そこで今回は、映画の撮影現場で料理を振舞うケータリング業で活躍中の小水とうたさんに、“外でのゴハンがおいしい季節! 料理を楽しむ本”を紹介してもらった。

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【1位】『ジャムつきパンとフランシス』 ラッセル・ホーバン/作 リリアン・ホーバン/絵 松岡享子/訳 好学社 1260円
あなぐまのフランシスは、ジャムつきパンが大好物。他の物を食べようとしないフランシスに、お母さんはある作戦を立て……。かわいいキャラクターが長年愛されている絵本。

【2位】『ドラえもん』(全45巻) 藤子・F・不二雄 小学館てんとう虫C 各410円
未来からやって来たネコ型ロボットのドラえもんが、ひみつ道具を駆使して小学生ののび太を助けるSFマンガ。ドラえもんたちがおやつを食べるシーンも多く、読者の食欲を誘う。

【3位】『アタゴオル』(全10巻) ますむら・ひろし メディアファクトリーMF文庫 各620円
主人公・ヒデヨシが、アタゴオルと呼ばれる不思議な世界で巻き起こす騒動を描いた人気マンガ。ランキングの選者・小水さんは「不思議な食べ物にワクワクできる」とコメント。

【4位】「オーパ!」シリーズ 開高 健/著 高橋 昇/写真 集英社文庫 各1000円
釣り師としても知られる作家・開高健が大河や海に挑んだ冒険記。アマゾンや北アメリカの大自然で釣り糸を垂れる壮絶な日々が綴られ、食に関するエピソードも多数登場する。

【5位】「面白南極料理人」シリーズ 西村 淳 新潮文庫 420~578円
映画『南極料理人』の原作でもあるエッセイ本。ウィルスさえも生存不可能な過酷な南極の地で、限られた食材でおいしい物を作ろうと苦心する料理人の、ユーモラスな南極記。

【6位】『剣客商売』(全16巻) 池波正太郎 新潮文庫 515~620円
江戸中期を舞台に、剣客父子が活躍する時代小説。食に関する描写も多く、作中に登場する料理の写真やレシピをまとめた『剣客商売 庖丁ごよみ』(新潮文庫)も刊行されている。

【7位】『やまんばのにしき』 松谷みよ子/文 瀬川康男/絵 ポプラ社 1050円
子どもを産んだやまんばに、村人が餅を届けることに。そんな童話について小水さんは「餅を食べる場面の挿絵が忘れられない。本作に限らず児童書は〝ウマそう〞の宝庫」と語る。

【8位】『クッキングパパ』(1~122巻) うえやまとち 講談社モーニングKC 459~550円
1985年に始まり、現在も連載継続中の長寿料理マンガ。登場人物たちの料理にまつわる温かな逸話が物語の中心で、小水さんは「料理に優劣を付けないところが好き」とのこと。

【9位】『きょうの猫村さん』(1~6巻) ほしよりこ マガジンハウス 各1200円
家事の腕を認められて家政婦となった猫の猫村さんが活躍する人気マンガ。小水さんも一押しの、作中に登場する“特製ネコムライス”が読者の間で「おいしそう!」と評判に。

【10位】『大鍋だからうまいのだ』 小水とうた メディアファクトリー 1554円
映画の撮影現場で作られている絶品ごはんのレシピが紹介されている、ランキング選者・小水さんの著書。眺めているだけで腹ペコに。簡単かつ豪快なレシピは初心者にも最適。

取材・文(ランキング部分)=澤井 一
(ダ・ヴィンチ4月号 「その道のプロに聞く! ダ・ヴィンチなんでもランキング」より)