本のソムリエ・書店員オススメの“親子で読みたい児童文学” 5作品

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/25

 毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。そこで今回は、戸田書店 豊見城店で児童書を担当している伊佐 愛さんに、“親子で読みたい児童文学”をセレクトしてもらった。

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おへそのあな』 長谷川義史 BL出版 1365円
赤ちゃんが生まれてくる前の家族のワクワクを、お腹の中にいる赤ちゃん目線で伝える一冊。おかあさんのお腹の中から見えた景色を、いったいどれぐらいの子供たちが覚えているのでしょうか。

とびだせ! チンタマン』 板橋雅弘/作 デハラユキノリ/絵 TOブックス 1575円
子供ウケバッチリのタイトル。話しづらいテーマがユニークに描かれています。最近はお父さまが学校などで読みきかせをする機会も増えているそう。いつもと違う絵本を選べるのはお父さまの特権かも?

はじめてのおつかい』 筒井頼子/作 林 明子/絵 福音館書店 840円
忙しいお母さんの代わりに、みいちゃんはひとりでおつかいへ……。誰にでもある“はじめて”の体験を、子供の目線でじっくりと描いています。わたしが“はじめて”買ってもらった思い出深い絵本です。

手ぶくろを買いに』 新美南吉/作 黒井 健/絵 偕成社 1470円
母さんぎつねに優しくさとされ、子ぎつねはひとり町まで手ぶくろを買いに。子ぎつねの言葉の可愛らしさが耳に残ります。「子供に童話を読んであげたい」と思う親御さんが増えているように感じます。

しろくまちゃんのほっとけーき』 わかやまけん こぐま社 840円
シリーズの中でも人気のタイトル。おかあさんとほっとけーきを作るしろくまちゃんの姿がなんとも愛らしい。「ふくふく くんくん」ほっとけーきのできあがる見開きページには不思議な魅力があります。

(ダ・ヴィンチ4月号「本屋さんの時間 本のソムリエ」より)