お笑い評論家ラリー遠田が選ぶ今年再ブレイクしそうな一発屋芸人ランキング

なんでもランキング

更新日:2013/8/2

小気味良い毒舌が視聴者に支持され一気に再ブレイクした有吉弘行や、愛されいじられキャラとして華開いた狩野英孝など、一発屋芸人のイメージが徐々に変わってきてるラコ!もしかしたら他の一発屋芸人にもまだまだチャンスがあるかも!?
という事でお笑い評論家のラリー遠田さんに今年再ブレイクしそうな一発屋芸人さんをランキング形式で選んでもらったラコ!

ラリー遠田(ラリー・とおだ)・おわライター/お笑い評論家。お笑いに関する取材、執筆、イベント主催、マスメディア出演など、多岐にわたって活動。現在、お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務める。主な著書に『この芸人を見よ!1・2』(サイゾー)、『M-1戦国史』(メディアファクトリー新書)がある。東京大学文学部卒業。

1位
つぶやきシロー
イカと醤油
イカと醤油
  • 著者名:つぶやきシロー
  • 発売元 : 宝島社
  • 価格:1,404円

日常生活で誰もが味わったことのあるささいな怒りや喜びを掘り起こして、共感を誘う。そんな漫談ネタでは90年代に一世を風靡したつぶやきシロー。その後、人気が低迷すると死亡説が流れるほど不遇の時を過ごした。だが近年、切れ味鋭い彼の「つぶやき」スタイルが文字通り「Twitter」の世界で再評価され、現在フォロワー数は62万人を突破。時代がようやく追いついてきたのか!?

2位
ヒロシ
ヒロシです。 華も嵐ものり越えて
ヒロシです。 華も嵐ものり越えて
  • 著者名:ヒロシ
  • 発売元 : 東邦出版
  • 価格:1,296円

ホスト風の衣装に身を包み、うつむき加減で「ヒロシです」と名乗りながら、自虐ネタを連発していく芸で爆発的なブームを巻き起こしたピン芸人。徹底してネガティブなその芸風は、出口の見えない不況にあえぐ現代日本では多数の共感者を生むことは間違いない。さらに、人気が一段落した現在では、そのこと自体も自虐ネタに取り入れて、芸としての面白さはさらにアップしている。今後が気になる芸人の1人だ。

3位
髭男爵
ひげぼん
ひげぼん
  • 著者名:髭男爵
  • 発売元 : グラフ社
  • 価格:1,000円

ヨーロッパの貴族と召使いをイメージした衣装をまとい、『爆笑レッドカーペット』『エンタの神様』などに出演して大ブレイク。2人がワイングラスを突き合わせて放つ「ルネッサーンス!」という一発ギャグも話題を呼んだ。そんな彼らは現在、次の展開を模索中。貴族キャラの山田ルイ53世はソロ活動にも力を入れていて、彼のラジオ番組『髭男爵 山田ルイ53世のルネッサンスラジオ』(文化放送)はカルトな人気を博している。

4位
ダンディ坂野
こんなに元気です。
こんなに元気です。
  • 著者名:ダンディ坂野
  • 発売元 : エンターブレイン
  • 価格:0円

彼こそは正真正銘の元祖・一発屋芸人。派手な黄色のスーツで颯爽と現れ、ギャグがスベるとポーズを決めて「ゲッツ!」と叫ぶ。この芸ひとつで一時代を築いた。今ではすっかり開き直って「一発屋」の看板を背負い、そのことをネタにして多方面で活躍中。営業でも無類の安定感を誇り、数々のCMにも出演している隠れ売れっ子芸人である彼は、もうすでに一発屋とは呼べないかもしれない。

5位
鉄拳
こんな○○は××だ!―鉄拳作品集
こんな○○は××だ!―鉄拳作品集
  • 著者名:鉄拳
  • 発売元 : 扶桑社
  • 価格:1,234円

自作のイラストを次々に見せて「こんな○○は××だ」と言っていく脱力系フリップ芸で人気を博した鉄拳。そんな彼は最近、画力を生かしたパラパラ漫画が評価されて再ブレイクのきざしを見せている。余分な説明は一切なく、シンプルに絵と物語の力だけで深い感動を呼び起こす彼の作品は、お笑い芸人の余技とは呼べないくらい圧倒的なクオリティを誇っている。

「『一発屋』というのは失礼な表現なので、個人的にはあまり使いたくはありません。ただ、最近では『一発屋芸人』をテーマにしたテレビの企画も多く、その言葉に昔ほど悲壮感が漂っていない気がしますね。有吉弘行さんの再ブレイクによって、一度は一発屋の汚名を着せられた人にも明るい未来がある可能性が出てきたんです」

こうやってみるとお笑い以外の才能もありそうな芸人さんが沢山いるんだラコね!他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!