文藝春秋から電子小説誌『つんどく!』創刊

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/23

『つんどく!』 (文藝春秋)

 文藝春秋から2013年4月26日(金)に電子小説誌『つんどく!』が創刊される。同社では紙版の雑誌を電子化して配信するケースはあったが、電子書籍版のみの形態で雑誌を発行するのは、ジャンルを問わず初めてだという。

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 誌名『つんどく!』の由来は、本を読まずに積んでおく、いわゆる「積ん読」ではなく、タブレットやスマートフォン、電子書籍端末を指で「つんつん」して読んでんでくださいという意味からきているという。
 創刊号では2大特集として「ミステリー2013」「新人発掘プロジェクト第1期全員競作!」を掲げ、東川篤哉、有栖川有栖、歌野晶午、貫井徳郎氏ら人気作家による計17作の読みきり小説、コミックエッセイを掲載する。さらに新人発掘プロジェクトからは、20代女性作家の大胆な官能小説、現役高校生作家による青春小説なども掲載する。

 同誌は今後、当面のあいだは不定期刊行、今年度中にもう1冊、来年度には4冊の刊行を予定している。創刊号の定価は850円(税込)。購入は大手電子書店で可能。

●総力特集「ミステリー2013」
小説
マドンナと王子のキューピッド/ 歌野晶午
魔法使いとすり替えられた写真/東川篤哉
赤影連盟/ 円居挽
運命のひと/水生大海
赤い博物館/大山誠一郎
オーストリア国旗と大水邸餓死事件/青柳碧人
告げ口時計/芦辺拓
雛人形を笑え/有栖川有栖
レミングの群れ・ハーシュソサエティ/貫井徳郎
コミックエッセイ
よちよちミステリー部/久世番子

●新人発掘プロジェクト 第一期全員競作!
小説
走れ、ぱんだ号/上山和音
味噌川くんとあたし/榎本まう
ロン毛の兄ちゃん/須川蘭
鳩豆ユニット/砂岡聖
夜語り/仲谷史緒
虹色をかし/野橋鴨
彷徨シグナル/和足冴