『風の谷のナウシカ』など 文春ジブリ文庫創刊
更新日:2017/11/23
文藝春秋が創業90周年記念事業としてスタジオジブリと共同で、新レーベル「文春ジブリ文庫」を立ち上げる。第1弾は2013年4月10日に『ジブリの教科書1風の谷のナウシカ』など3冊が刊行される。
レーベル立ち上げのきっかけはジブリの機関誌『熱風』の連載を文春文庫に収録(古澤利夫著『明日に向って撃て!――ハリウッドが認めた!ぼくは日本一の洋画宣伝マン』)したことが始まり。
「文春ジブリ文庫」は、作品ごとにその魅力を多角的かつわかりやすく解きほぐした解説本<ジブリの教科書シリーズ>と、全場面全セリフをコミックのようにコマ割りで楽しむ<シネマ・コミックシリーズ>がラインナップされている。
創刊第1弾は『風の谷のナウシカ』。<ジブリの教科書シリーズ>では、立花隆さん、内田樹さん、佐藤優さんといった論壇を代表するメンバーが作品を解き明かすほか、女優の満島ひかりさんが表現豊かに『ナウシカ』への愛情をつづっている。さらに、高畑勲&宮崎駿両巨匠のインタビュー、鈴木敏夫プロデューサーの回想、作画監督やキャラクター・デザイナー、音楽監督らによる創作秘話など、各作品の制作にまつわる記録も収録している。
<シネマ・コミックシリーズ>はこれまで徳間書店より刊行されていたフィルムコミックの文庫版で、分冊されていたものを完全オリジナル編集で一冊に再構成したものとなっている。
さらに第1弾では、大塚康生さんの『作画汗まみれ』も刊行される。大塚さんは『ルパン3世カリオストロの城』を世に送り出すなどした伝説のアニメーターで、同書はその大塚さんの回想録となっている。
5月10日には第2弾『天空の城ラピュタ』が刊行される。以降もアニメ公開順に順次刊行が予定されている。