ヒャダイン連載 【第4回】「久保ヒャダ」で貰ったから、『何歳まで生きますか?』を読んでみた

更新日:2013/8/8

変幻自在のネオネオポップアイコン ヒャダイン(前山田健一)による気ままな読書感想文!

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次もあるといいな久保ヒャダ

 ども。フジテレビ系列で『久保ヒャダ こじらせナイト』という番組が2回放送されました。マンガ『モテキ』『アゲイン!!』の作者として知られる久保ミツロウ先生と僕が色々と雑談したりまとめサイトみたり、こじらせソングについて語り合ったり、ゆるーく改編期に現れる番組です。あんまりテレビに出ない久保先生がのびのびと豊かな語彙を使ってバシバシ斬っていく姿は本当に面白くて、カットされた部分も多いんですが撮影は2回ともとても楽しかったです。

 1回目の放送が嬉しいことに好評だった、ということで2回目放送の際にTV Brosさんが取材に来てくれました。ブロスといえば僕が学生時代バックナンバーを保存していたくらいに大好きな雑誌。それだけでとても嬉しかったのですが、そこでインタビューしていただいた前田隆弘さんから著書をもらいました。

『何歳まで生きますか?』

前田隆弘/パルコ

気になるあのひとに死生観を聞いてきました。
30代から40代の、今、活躍するクリエイターたちはどのような死生観を持っているのか?
「何歳まで生きますか?」と、問うことで見えてくる生き方、作家性、人生観。
気鋭のライターがアーティスト、作家、漫画家達の死生観に迫ります。

 この本は僕とほぼ同世代の著名人の方々の死生観をインタビュー形式で探っていくという内容で、普段メディアに出ない方々が多くて読み物としてもとても楽しかったのですが、なにより「死ぬ」「生きる」ということを強く考えさせられました。

 インタビューを受けた方々は個性が強く、いわゆる「普通の社会人」と言えるかといえばしんどいところがあるのですが(失礼覚悟)、それにしてもそれぞれの「死」への意識というのは本当にバラバラで人によっては全く逆のことを言っているんですよね。死んだら仏様になると考えている人もいれば、それは都合が良すぎるとバッサリ斬る人もいる。いきなりバタンと死ぬことを望んでいる人もいれば死期を知らされてフェードアウトのように死ぬことを望む人もいる。当たり前なんですが、「死」に関しての個々の感覚に正解も不正解もあるわけなく個々が自由に意見を持っているべきで、この本では否定も肯定もするわけでもなく死生観を記録しています。僕も、共感できるなー、という意見もあれば、それはないだろう、といった意見もあって、普段「死」について誰かと語るといった機会も少ないのでとても参考にもなりました。

 そこで誰にもインタビューされているわけじゃないけど、この本を読んで考えた自分の「死」について少し書いてみたいと思います。興味ねえよ、なんてまあ言わないで。