30代独身男子が読むべき結婚マンガ ベスト5

なんでもランキング

更新日:2013/7/19

 「婚活女子」という言葉が定着し、様々なメディアで20代~30代の未婚女性の生き方にスポットが当てられている一方、男性の方はまだ遊んでいたい!という願望があったり、結婚以前に出会いも無い…と諦めていたりと、結婚に距離を置いているような気がするラコ〜。しかし、いつまでもそのような状況でいる訳にもいかないのが現実ラコよ!というコトで今回は、大人が読むマンガに詳しく、自身の運営するマンガレビューサイト“ネルヤ”で30代だけで1冊のマンガを語り合う「アラサー座談会」も開催する、ライターの小林聖さんに、30代独身男子が読むべき結婚マンガを選んでもらったラコ。

小林聖

マンガレビューサイト“ネルヤ”管理人。
ネルヤサイト上にて一冊の漫画を30代だけで語り合う「アラサー座談会」や、街角の書店を調査する「書店ぶらり旅」といった企画を連載している。現在、ライターとして多方面で活躍中。

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ネルヤ公式サイト→http://nelja.jp/

1位
棚上げしてしまう葛藤
にこたま(1) (モーニングKC)
にこたま(1) (モーニングKC)
  • 著者名:渡辺ペコ
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:607円

渡辺ペコによる29歳、交際9年・同棲5年のカップルの葛藤を描いたマンガ。 「20代の頃というのは、結婚に締切があるという実感はもてず、青春時代がいつまでも続いていくような錯覚に陥ってしまうけれど、そうこうしているとすぐ“いい年”になる。タイムリミットを実感した途端に、他に退路がないように感じるものなんですよね。このマンガは、結婚を宿題として棚上げしていたら急に年齢と共に現実の問題として押し寄せてくるという切迫感が詰まっています。」

2位
夢か結婚か、悩む30代の決断
リーチマン(1) (モーニング KC)
リーチマン(1) (モーニング KC)
  • 著者名:米田達郎
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:570円

米田達郎によるフィギュア職人を目指して奮闘する主夫と生活を支える妻によるマンガ。 「30代というのは夢が終わる最後の年です。このまま夢に向かって突き進むのか、見切りをつけるのかを決断できる最後の年代だとも言えます。どちらかといえば幸福感に溢れた作品ですが、夢との折り合いに葛藤する主人公の姿は未婚男子に突き刺さるはずです。いずれにせよ大人として自分の人生にどう責任をもつかは大切なことですね。」

3位
いつから私たちは大人になるのか?
Hatch 1 (Feelコミックス)
Hatch 1 (Feelコミックス)
  • 著者名:村上かつら
  • 発売元 : 祥伝社
  • 価格:1,008円

村上かつらによる厳しすぎる母のもと、28歳にして未だ恋愛経験がない宮下のえみの恋愛を描いたマンガ。 「恋人もいないまま30代になってしまった大人の苦しみのひとつに、いつまでも子供のままでいいのかということがあります。この物語では、大人たちにとっての“いい子”であることを強いられてきた主人公が、手のひらを返したように早く大人になるよう親から迫られることの苦悩が描かれていますが、どうすれば大人になれるのかで悩むこの物語は、男女の枠を越えて共感できるものなのではないでしょうか」

4位
老いをコンプレックスに感じさせない“脱婚活本”
君の天井は僕の床 1 (クイーンズコミックス)
君の天井は僕の床 1 (クイーンズコミックス)
  • 著者名:鴨居まさね
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:440円

鴨居まさねのマルサンビルに入居しているお店や住人たちの日々を描いた40代恋愛マンガ。 「30代になると誰もが老いをプレッシャーとして感じるはずです。しかし、この作品は40代の女性が老眼鏡を楽しそうに話すシーンから始まります。そう、この漫画の登場人物は、老いをごくあたりまえに自然に受け入れているのです。こうした人たちの老いへの気負いの無さはとても魅力的。婚活や恋愛においても、強がりの若さではなく、明るく楽しく健康であることこそが大事だと気づかせてくれる作品です。」

5位
結婚しないカップルという生き方
きのう何食べた?(1) (モーニング KC)
きのう何食べた?(1) (モーニング KC)
  • 著者名:よしながふみ
  • 発売元 : 講談社
  • 価格:617円

よしながふみによる40代のゲイカップルの日々とごはんを描いたマンガ。 よしながふみによる40代のゲイカップルの日々とごはんを描いたマンガ。 「同性愛ものとしてはもちろんですが、結婚できない、子供をつくれないカップルの生き方として読んでも面白い。作品中にも『老い支度』という言葉が出てきますが、結婚しないという選択は、そのまま老いることを選ぶということです。結婚しなくても生きていける社会である今こそ、あらためて結婚そのものを考えさせられる作品です。」

最後に小林さんから今回のランキングについてコメントをいただいたラコ。 「今の時代は恋愛にしろ仕事にしろ選択の自由度が高い。それはいいことなんですけど、逆にいうといろんなことを保留にし続けて生きてしまえるということです。そうやって保留にし続ける生き方って案外人を苦しめるなというのが自分が30代になって思うようになったことです。30代はたぶん自分の人生にも他人の人生にも責任を取ることを迫られる年なんです。何を捨てて何を選ぶか、僕を含めてそういう決断から逃げ続けてきた人にとって、今回選んだマンガが改めて自分の人生への責任の取り方を考えるきっかけになれば幸いです」
他にもこんなテーマのランキングが知りたい!というのがあったら @bookrako までよろしくラコ!