書店員オススメの“インテリアにもなる、素敵な装丁の芸術書” 5選

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/23

 毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。そこで今回は、書店員歴3年、本の学校今井ブックセンターで新書・芸術書を担当している森川佳美さんに“インテリアにもなる、素敵な装丁の芸術書”をセレクトしてもらった。

世界を見に行く。』 石川直樹 リトルモア 1890円
この小さな本、いろんな装備を備えています。カバーを広げると世界地図になり、全ページがポストカードとして使え、使い切るとかわいい豆本ができあがる! 部屋にあれば、旅に出たくなるはず。

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菊池武夫の本』 菊池武夫 マガジンハウス 2625円
カッコイイおじ様って素敵ですよね。デザイナー菊池武夫の初の書き下ろしであるこの本は、彼の格好良さを体現した一冊。表紙も小口も章題も、すべてが青一色で統一され、佇まいがとにかく格好良い。

SWISS』 長島有里枝 赤々舎 5250円
スイス旅行に行った母と息子の“家族”の写真日記。決して特別なものではないのに、なんでかとても愛おしい写真の数々。20色ある表紙の中から好きな色を選んで、アルバムのように大切にしたい一冊。

しむらのいろ 志村ふくみ・志村洋子の染織』 志村ふくみ、志村洋子/著 大石芳野/写真 求龍堂 3990円
染織家の母娘の「色」をテーマにした作品集。中を開くと溢れてくる色とりどりの染めの色と対照的な真っ白な表紙は、そのままお二人の「色」に対する真摯な姿勢そのもののようで、ただただ美しい。

ウィリアム・モリス クラシカルで美しいパターンとデザイン』 海野 弘/解説・監修 パイインターナショナル 2940円
まさに一目惚れの一冊。数多ある本の間から(文字通り)光り輝くこの本を見つけ、表紙をそっと撫で、うっとり眺める。その輝きはデザイナーであるモリスの装飾の美しさを引き立て、宝石箱のよう。

(ダ・ヴィンチ7月号「本のソムリエ」より)