おやじだけど乙女! 『ラストシンデレラ』で注目の“おやじ女子”あるある

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更新日:2013/6/19

 篠原涼子主演のドラマ『ラストシンデレラ』が回を重ねるごとに順調に視聴率を伸ばし、13日放送の第10話で番組最高視聴率の16.1%を記録した。ベッドシーンなどの際どい描写と、アラフォー女性の生々しい日常を描いたストーリーで話題を集め、女性視聴者を鷲掴みにしたようだ。

 特に第1話、恋愛から長年遠ざかり仕事に没頭する主人公・桜(篠原)が知らぬ間に生えていた“ヒゲ”を見つけるシーンは、意外に膝を打った女性も少なくないはず。というのも、“仕事を頑張り過ぎるとヒゲが生える”は働く女性にとっては他人にバレたくない「あるある」なのだ。

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 桜のように、仕事を頑張るあまりにオス化した女性=「おやじ女子」の生態を解説したのが、番組とコラボした書籍『おやじ女子図鑑』(幻冬舎)。『毎日がおひとりさま。 ゆるゆる独身三十路ライフ』(フカザワナオコ/主婦の友社)などで独身女性の悲喜こもごもを切り取ってきたイラストレーター・フカザワナオコ氏が、自身に起こった事例をまとめたもの。晩婚化が進み、恐らく日本全国に増えているだろうアラフォーおやじ女子の日常とはどんなものなのか、この本から探ってみよう。

 まずは日常生活から。ちょうど今のような梅雨のジメジメした時期は、ちょっと洗濯ものを溜めておくと、着るものがないというケースも。しかしそんなピンチを打ち破るのがおやじ女子。電子レンジで「ほかほかパンツ」が一丁できあがり! 電子レンジをこんな風に使えるのも、人生40年近く歩んできた知恵と度胸が生きた証。

 誕生日という特別な日もまたおやじ女子は一味違う。20代女子なら恋人や友人にさげなく予定や欲しいモノを聞かれたり、サプライズを用意する周囲の動向が伝わったりと、誕生日が待ち遠しくなる“気配”がある。しかしおやじ女子は仕事や日常生活に追われて、1年なんてあっという間で、自身も誕生日を忘れているなんてザラ。そんなおやじ女子の誕生日を祝い、教えてくれるのはネットショップ! メール登録してあるショップからの、「誕生日月の方だけの限定クーポン」、それがおやじ女子への唯一の誕生日プレゼントだったりするのだ…。

 妙齢の独身女性が集まると、「親からの結婚しろというプレッシャーがすごい」「孫を抱きたいといわれて困った」という会話が飛び交うことも珍しくない。おやじ女子ぐらいのレベルに到達すると、色気のない日常が親にも筒抜け。仕事のせいで母親のメールに対する返信が遅くなったことを詫びても、「生きてればそれでいいのです」と究極の愛で包んでくれる。おやじ女子の“何もない日常”は親をも変える!!

 とは言いつつも、同世代に「結婚とかもう面倒くさいよね~」と同意を求められると、まだ「あきらめてない」と心の中でくすぶるのもおやじ女子の特徴。「配達によく来てた宅配業者の人と結婚したらしいよ~」という知人の話を聞けば、「出会いって無限大!!」と奇跡がわが身に降りかかることをとにかく祈る。そんなかわいらしい一面も持っているのだ。

 職場では後輩も多く、社会人としての洗礼を一通り受けてしまったがゆえに「オッサン化」している部分と、ひとりの時間がいつまで続くのかと怯えながらもピュアな恋愛をどこかで求める乙女の部分を併せ持つおやじ女子。代表格である『ラスト・シンデレラ』の桜は人生の転機でどのような選択をするのか? 20日の最終回に注目しよう!