イタコ、奇跡のリンゴ、寺山修司… “青森の魅力が伝わる本” 5選

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更新日:2013/7/8

 毎日膨大な量の本に接し、本の知識なら誰にも負けない“本のソムリエ”としてとっても頼りになる書店員さん。そこで今回は、伊吉書院西店店員の安保貴司さんに“青森の魅力が伝わる本”をセレクトしてもらった。

竜蹄の門』(1~2巻) やまさき拓味 リイド社SPC 各620円
馬産地といえば北海道や九州が有名ですが、実は青森も日本有数の馬産地なのです! このマンガは八戸藩をモデルに、架空の藩を舞台として日本近代競馬の始まりを描いた本です。馬の描写が秀逸です。

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ライアの祈り』 森沢明夫 小学館 1575円
青森三部作の完結編。シリーズを通して登場してきた桃子がヒロインとなる今作。他の作品と同様に地元の名産や名所が随所にちりばめられ、旅行にいった気分にさせてくれます。青森の魅力一杯の本!

恐山 死者のいる場所』 南 直哉 新潮新書 735円
恐山にイタコがいないってご存知でしたか? 私も読むまで恐山といえばイタコと思っていましたが、実は違うそうですよ。この本は今までと違った霊場恐山の本です、読めばイメージが変わりますよ。

奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』 石川拓治/著 NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班/監修 幻冬舎文庫 560円
青森はリンゴの生産・出荷が日本一の県です。まさに青森の代名詞といえます。今でこそ無農薬の作物が数多くありますが、木村さんは不可能と言われたリンゴで無農薬を実現しました。感動の記録集。

ポケットに名言を』 寺山修司 角川文庫 380円
「僕の職業は寺山修司です」とは、著者があまりにもいろいろな仕事をしていたために本業を聞かれたときの言葉(名言)。本書はそんな著者が選んだ名言集です。「職業・寺山修司」の一端が垣間見えます。

(ダ・ヴィンチ8月号「本のソムリエ」より)