大泉洋のヒーロー、「笑えちゃうほどかっこいい三枚目」とは?

芸能

更新日:2011/9/30

「北海道のローカルスター」でありながら、全国区でも第一線を走る大泉洋さん。最新主演映画『探偵はBARにいる』(配給/東映)では、シリアスとコミカルが共存する、かっこいい「探偵」を演じている。そんな大泉さんの憧れのヒーローとは?

「『コブラ』です。小学生の時にアニメで観たのが最初だったのかな? 左腕が銃になってるんなんて、男の子にとってこんなワクワクするような設定はないですよ。しかも女性を口説いてですよ、ベッドに横になった時に一言、“俺の趣味はベッドの硬さを調べることさ”。かっこいいー! 子ども心に、かっこよすぎて笑ってしまいましたねぇ」

『コブラ』は、宇宙海賊のコブラがさまざまな惑星の美女たちと出会い、冒険を繰り広げるSFコミックの傑作だ。

「いい意味で、“バカだ!!”っていう(笑)。ツッコミを入れたくなるぐらい、突き抜けてかっこいいんです。人ってかっこよすぎるものを見ると、笑っちゃうんですよ。心の底から楽しくなっちゃうんだと思う」

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「でもね」と続けた、大泉さんの言葉が面白い。
「コブラは、常にかっこいいってわけじゃない。顔も超二枚目っていうんじゃなくて、垂れ目でとぼけたような感じ。中身も人間味があるというか、コミカルで、三枚目的な要素がある。そんなコブラがかっこよく見える瞬間っていうのが、読んでいて快感なんですよ」

「かっこ悪いところもあるけど、かっこいい」。それが、大泉さんにとって一番の、かっこいいヒーロー像だという。それは、『探偵はBARにいる』の「探偵」そのものだ。

「ボロッボロに殴られてるんだけれども、探偵は“顔はやめてくれ! 俺はモデル志望なんだ!!”と言う(笑)。どんなにしんどい状況であっても、空元気で笑いに変える、男の美学ですよね。女性に弱いってところも、コブラと一緒だなぁ」

(ダ・ヴィンチ10月号 STUDIO INTERVIEWより)