霊感がなくても霊を見られるのか? マンガ家が心霊スポットを巡ってみた

マンガ

更新日:2013/7/16

 まったく霊感のない人なら、1度は霊を見てみたいと思ったことがあるのでは? 6月29日に発売された『ソレミテ それでも霊が見てみたい』(小野寺浩二、石黒正数(総合プロデューサー)/少年画報社)にも、霊感がないけど霊を見てみたいマンガ家・小野寺浩二と『それでも町は廻っている』(少年画報社)の作者・石黒正数が登場する。そして、彼らと編集部のメンバーが実際に心霊スポットに出かけて霊が見られるかどうかを試しているのだが、どうやったら霊を見られるのだろうか。

 最初は、とにかく「何か」を写すためにカメラを持参し、シャッターをきりまくる彼ら。石黒は、初回である少年画報社のビル探索から霊をとるためにデジカメを新調したほどの気合いの入りぶり。一方、小野寺も途中からは霊が撮れたら読者プレゼントにしようと張り切り、インスタントカメラを用意して参加することになる。しかし、「青山霊園」を訪れ、突如現れた真っ暗な一角で「怖っこれは怖いっスよ石黒P~」「これ! この闇っスよ!」とテンション上がりまくって写真を撮るも、何も写らず。「動了堂」でも音が聞こえたところを撮影してみたが、結局何も写っていなかったようだ。

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 次にとった方法は、幽霊挑発作戦。神奈川県の「虹の大橋」では、石黒が「いいかげんね~出てきましょうね」とまったく伝わらない水谷豊のモノマネをしたり、「出てこいコノヤロー」とビートたけしのモノマネをしたりした。さらに、「達磨神社」の社殿の前では編集者である安達さんに誕生日プレゼントのサプライズケーキを渡して盛大に祝ったりもする。あえて罰当たりなことをすることで、なんらかの反応がないか試すのだ。

 そして、ゴーストレーダーという「(株)ソリッドアライアンスが製造した幽霊探知機」や石黒が持参したドクロ杖といった市販の道具に頼ってみたこともある。「八坂神社」で試したゴーストレーダーの方は、反応があった場所を重点的に撮影しようと試みるも反応する気配なし。しかし、石黒がドクロ杖を持ってきた「雑司が谷霊園」では、とんでもない写真が撮れてしまうのだ。

 果たして、ソレミテメンバーは霊を見ることができたのか? そして、「雑司が谷霊園」で撮れたとんでもない写真とは一体どんなものだったのか? 気になる結果は、本を読んで確かめてみてほしい。

文=小里樹