夏はかき氷! 蒼井優オススメから、“キーン”とならない氷の作り方まで

食・料理

更新日:2013/7/22

 日本列島に暑い夏がやってきた。今年は、7月、8月ともに高い気温が予想され、猛暑が見込まれるそう。こんなときに簡単に涼をとれるのが、氷だ。

 氷を使った食べ物はたくさん存在する。かき氷はもちろん、クラッシュした氷が浮かんだ冷や汁や冷やし茶漬けは、夏場に嬉しいメニュー。そうめん、冷やしうどんなどが、オシャレに氷の上に盛りつけられているのもそそられる。

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 最近、某人気カップ麺が氷を大量に入れて冷やして食べることを推奨している。非常に気になってしまい、いやいやまさか…と思いつつ興味に引かれて試してみたら、案外美味しかった。氷の性質や宇宙に存在する氷の存在など氷の魅力を語り尽くした『ひんやり氷の本』(前野紀一/池田書店)によると、人の味覚は温度の違いによって、大きく影響されるとのこと。甘味は冷たいと感じにくくなるが、一方で塩味は感じやすくなるらしい。このために、味が濃くなって思いのほか満足できたのだろう。

 氷と聞いて、一番に思い出すのはやっぱりかき氷。『今日もかき氷【完全版】』(マガジンハウス)は、女優・蒼井優さんによる雑誌の連載が1冊にまとめられた本。かき氷に目がない彼女が、東京や京都、沖縄などの名店に留まらず、台湾やハワイにまで足を延ばして53軒の名物かき氷を紹介する。

 天然氷で作られた口溶けのよいふわふわの氷に、フルーツやアイスクリームがふんだんにトッピングされたかき氷は、見ているだけで心が弾むものだ。しかし、筆者が気になったのは、たい焼きで知られる麻布十番の「浪花家総本店」の氷ミルク&熱々のたい焼き。蒼井さんがふたつを一緒に注文することを勧めてくれている。確かに、冷たいモノと熱いモノを一緒に食べるって、互いの味を引き立てあって余計に美味しい。これこそ贅沢の極みかも。

 こんな美味しいかき氷を、家でも気軽に食べられたら幸せなのだが…。トッピングはともかく、お店のかき氷との一番の違いは氷そのもの。家で作ったかき氷特有の頭に感じる“キーン”がお店の氷ではないのだ。その秘密を、実力派かき氷店のレシピが満載の『人気店に教わる 極上かき氷』(エイ出版社)が教えてくれる。この“キーン”は、氷の温度が低すぎるからなのだそう。自宅で氷を作るときは、製氷皿の下に割り箸を2本敷いて均等に冷気をあて、ゆっくりと冷凍すること。そして、氷はマイナス4℃くらいまで“温めて”から削るのがポイントのようだ。お試しあれ。

 ひんやり冷たい氷で、心も身体もクールダウン。うまく活用して、この夏を乗り切りたいものだ。

文=佐藤来未(Office Ti+)