森ガール、山ガールの次は「カメラ女子」! キーワードは「カワイイ」

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更新日:2011/10/3

 森ガール、山ガールなど、席巻中の女子パワーが、今度はカメラの世界を変えようとしている。

 「これまで、写真ってどちらかというと男の趣味だったと思います」と語るのは、写真家の中川カンゴローさん。
“カメラ女子”市場が盛り上がっていることを体感したのは、初夏にとある写真教室の講師を依頼されたときだったという。

 「いいなと思ったら即レンズを向け、余計なことを考えずにシャッターを押している。男は頭で構図などを考えてから撮りがちだけど、女性たちはもっと感覚的なんですね。会議室みたいなところで、男なら撮るものがなくて困る状況でも、彼女たちはソケットとか電球とかドアノブなどをどんどん撮る。デザインがカワイイ、色がきれい、それが動機になるんです。技術云々ではなく、これはすごいと思った」

 雑誌界でもカメラ女子雑誌は元気だ。ムックや既存カメラ雑誌の別冊として発行され、着実に増えてきている。そのひとつ、『女子CAPA フォトGaR』の編集長・吉村理子さんに話を聞いた。

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 「女性たちが撮りたい写真は“カワイイもの”がキーワードですね。カワイイものを撮り、カワイく発表し、カワイイと言われたい。手にするカメラも当然そう。いわゆる、大人カワイイ路線。誌面作りもそこを意識しています」

 根本的に、女性は写真好き。そして、カメラは女性向きのメディアなのだという。

「いまのカメラは、プロにしかできなかったことがボタンひとつでできたりして、すごい写真が撮れる。しかも、撮った写真を発表することが、ブログなどで手軽にできるようになっています。また、撮りたいものも料理であるとか、出かけた先で見かけたものとか、身近なんですね」

(ダ・ヴィンチ10月号 走れ!トロイカ学習帳より)