この夏いちばんの萌え！ 水泳男子は腐女子の大好物！？

『男水！』（木内たつや/白泉社）

　7月20日に開幕した世界水泳。なかでも注目なのは、やはり男子競泳だろう。メダルの期待がかかる選手も多いのでもちろん記録も気になるが、それ以上に目が離せないのが水泳男子の鍛え抜かれた体。甘いマスクと引き締まった逆三角形の肉体で女子のハートを鷲掴みにした入江陵介をはじめ、今回もっとも注目を集めている若手選手・萩野公介の水泳に向いた長い手足と割れた腹筋。こんな水泳男子特有の身体に見惚れてしまうという人も多いはず。そして、今期から始まった話題の水泳アニメ『Free！』やその原案になった『ハイ☆スピード！』（おおじこうじ：著、西屋太志：イラスト/京都アニメーション）、7月19日に発売された『男水！』（木内たつや/白泉社）にも、イケメン男子水泳部員たちが登場する。そこで、これらの作品から男子水泳部の魅力を紹介していこう。

　男子水泳部で欠かせないのが、やはりその身体つき。『Free！』に出てくる水泳大好きな七瀬遙やそのライバルだった松岡凛、遙の幼馴染でもある橘真琴たちの、逆三角形で引き締まった身体には思わず見とれてしまうし、マネージャーの松岡江がときめくのもうなずける。それに、『男水！』に出てくる水泳部のエース・篠塚大樹は、体育館のステージで行われた部活動紹介でおもむろにシャツを脱ぎ、女子に黄色い悲鳴をあげさせる。見られることに慣れているというのもあるせいか、ためらいなく服を脱ぐ仕草にはドキッとさせられるし、堂々と男子の身体を拝める水泳部は女子にとっても魅力的な部活なのだ。

　また、プール掃除で無邪気にはしゃいでるところなんかも水泳部の醍醐味。『男水！』では、苔だらけの汚いプールで滑って転んだり、それを洗い流すたびにホースで水をかけ合ってじゃれたりする。「Free！」に至っては、掃除だけじゃなく自分たちでひび割れてペンキの剥げたプールの補修作業までこなしたのだ。そして、綺麗になったプールを眺めて清々しい顔で並ぶみんなの顔を見ると、まさに青春という感じだ。

　そして、水泳は基本的に個人競技のためか、個性的なメンバーが集まる。『男水！』にはエースで不愛想な大樹に、しっかり者でコーチ的な役割を果たしているけどオネェな小金井晴美。内向的だけど一生懸命な後輩・滝結太に黙ってればイケメンだけど、ナルシストでカナヅチなハーフの後輩・原田ダニエル。それをまとめるお兄ちゃん気質でちょっと天然な部長の榊秀平がいる。『ハイ☆スピード！』の不愛想で無表情な遙も、泳ぎは速いけど勝ち負けにはそんなに興味がないし、真琴も水が怖いけど水泳は好きなお人よし。お調子者の凜に天真爛漫な後輩の葉月渚。そんなバラバラのメンバーたちが、リレーや部活の練習を通してひとつになっていく。その関係性や、過程が見られるのも、水泳部の魅力かも。

　これらの作品を読めば、この夏、みなさんも男子水泳部の魅力にハマってしまうこと間違いなし！

文＝小里樹