北川景子「処女宣言」はキャラ変更? キャラ設定を変えたい人はどうするべきか

人間関係

公開日:2013/9/7

 先日、“処女宣言”ともとれる発言を行い、大きな話題を巻き起こした北川景子。写真集発売を記念した握手会で恋愛について訊かれ、「27年間何もなかったので、37歳のころには1人くらい出会ってたいです」と話したことから、ネット上では「今まで誰とも付き合ったことがないってこと?」「処女なの!?」と、突然の告白に戸惑う人が続出したのだ。

ネット民が困惑してしまったのは、これまで北川は“共演者キラー”として週刊誌を賑わせてきたことが影響している。“肉食系女優”として認知されていたのに、まさかの処女カミングアウト……これは唐突な“キャラ変更”ともいえる。

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 しかし、じつのところ「演じていたキャラが固定化してしまい、不自由になってしまう」という問題は、芸能界に限らず学校や会社でもよく起こりうる話である。『キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像』(土井隆義/岩波書店)といった本でも指摘されているように、円滑な人間関係を築くため、集団のなかでは実際の本音は隠して“キャラ”を演じることが手段になっているのだ。では、そんなキャラを変えたいときはどうすればいいのだろうか?

 『いますぐキャラを変えなさい 成功を呼ぶブレイクスルーの法則』(安河内哲也/小学館)によれば、自分を変えるために必要なのは「表面的なことよりも、まず最初にみなさんの行動を命令している“心の中”をリセットする必要があります」とある。たとえば落ち込みキャラの場合、「プラス部分に大いに感謝し、マイナス部分でさえプラスに考えてしまい、プラスを増幅」させることで、ポジティブシンキングなマインドにリセットするのだとか。これを応用すれば、元気キャラを押し通してきた人も「ここでは別に元気を押し通さなくてもいいか」「無理しなくてもいいかも」などと創りキャラに歯止めができるかもしれない。

 また、「気持ちよく生きていける思いこみの波長を作り出すこと」も重要で、これに最適なのが“なりたい自分の目標を音読する”方法。「起きたら、すぐにメールの送受信をする」「寝る前に明日の仕事の準備はしておく」など、何度も声にしているうちにできないこともできるようになるというのだが、固定キャラを封印するときにもこれは使えそう。不思議ちゃんキャラに疲れて堅実キャラにリセットしたい人は、「“雲を食べてみたいの”はもう言わない」「日課は日経平均株価を確認すること」と、明確な行動指針を立ててつぶやくうちに、キャラ変更の流れが生まれるかもしれない。

 ちなみに本書には、「仕事は1年単位で考える」というアドバイスがある。会社員だったとしても、自分のなかで1年を区切りに考えることで、スキルアップの気持ちがより高められるというものだ。きっと学校や会社で演じているキャラも、同じように考えられたらずいぶん楽になるはず。

 北川の場合は、好きこのんで“肉食系女優”というキャラを演じていたわけではなく、周囲からキャラ設定されてしまった不幸なケースだろう。今回は、ついに自らキャラ変更に乗り出した格好だが、これが成功すれば自分のキャラに悩む人の大きな道しるべになるはず。果たしてキャラチェンジは成功するのか……今後の北川の活躍に、目が離せなくなりそうだ。